動画編集が好きな方にとって、今まで学んできたスキルを活かしてお金を稼ぎたい。と考えることはごく自然なことです。
「動画編集でフリーランスになることは厳しい?」 、「動画編集の仕事だけで食べていくにはどんなスキルが必要?」 こういった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、フリーランス動画編集者の仕事内容、年収相場 、必要なスキル、仕事を獲得する方法、おすすめの動画編集ソフトなどについて徹底解説していきます。
この記事を読むことでぼんやりとした理想だった「フリーランス動画編集者」が、「そのために今まず何をするべきなのか。」という現実的な筋道を立てられるほど解るようになっているはずですよ!
1.【フリーランス】動画編集者の仕事内容と年収相場
フリーランス動画編集者を目指すにあたって、まずは具体的な仕事内容と年収相場についてチェックしていきましょう。
これらを知っておくだけでより具体的なイメージが可能になるはずですよ。
1-1.フリーランス動画編集社の仕事内容
フリーランス動画編集者の主な仕事内容は以下のとおりです。
- 動画編集
- 動画撮影
- 取材
- 素材収集
- 動画内容企画立案
- 動画構成の作成
- YouTubeサムネイル作成
- VSEO(動画コンテンツの上位表示施策)
ただし、これらの中で必ず必要になる仕事は「動画編集」だけであり、その他の仕事についてはクライアントとの契約内容によります。
単価が高い案件でも、その分やることが多ければ「良い仕事ではない」可能性がある点に注意が必要です。
時給で考える重要性
フリーランスは「時給」で考えることが大切です。
例えば50,000円の動画編集案件に合計12時間かかる場合、時給は4,167円です。
一方、20,000円の動画編集案件で必要時間が2時間であれば、時給は10,000円ですね。
シンプルに動画編集と言っても、仕事はクライアントによって多岐に渡り、得意分野も人それぞれです。
案件の単価だけでなく仕事内容など詳細をよく把握した上で、自分のスキルセットと照らし合わせ、概算の時給で仕事の良し悪しを決めると効率よく仕事が選べますよ。
一月で仕事できる時間はフリーランスであっても限られており、単価の大きな難しい案件に時間をとられて他の案件に手が回らない。というような事態は避けなくてはいけません。
フリーランスにとって時間をいかに有効活用してお金に変えるかが重要なのです。
1-2.動画編集者の平均年収
「求人ボックス」によると、映像編集の平均年収は395万円となっています。
ただしデータとしては281〜744万円と給与幅が広く、それだけスキルセットや仕事内容によって評価が左右されると言えるでしょう。
ただし本記事に関しては、フリーランスについてですので、上記年収は参考にしかなりません。
フリーランスは仕事をとり、働けば働くほど年収が上がります。
そのため、後ほど紹介するスキル次第では、フリーランス動画編集者として年収1,000万円以上を狙うことも充分可能だと言えるでしょう。
フリーランス一件あたりの単価相場
ちなみにフリーランス動画編集者の単価相場は下記のとおりです。
- 短い動画(YouTubeショート、Instagram用など):5,000〜10,000円程度
- 長い動画:20,000円以上の案件もあり
- 広告動画・セミナー動画等:20万円などもあり
つまり、仕事内容や単価も営業とアプローチ次第といえるでしょう。
また、単価相場は需要と供給のバランスで決まります。
つまり、動画編集者が増えると、競争が激しくなり、安い価格でも請け負う人が出てきて相場は下落していく傾向があります。
動画編集者が増えすぎないうちに仕事を獲得し、実績を積み上げていくキャリア形成は重要でしょう。
2.動画編集未経験からフリーランスを目指す手順は?
動画編集を既にしており、実力が備わっている方であれば、あれこれ悩んだり勉強したりして時間を使わず、いきなり案件をとりにいくのが最高の近道かもしれません。
しかし、動画編集をそもそもしたことがない方はそういうわけにもいきませんよね。
動画編集未経験からフリーランスを目指す手順は主に以下の3通りです。
手順① スクールに通う
1つ目の手段として、スクールに通う方法があります。
これは多くの方がまっさきに思いつく手段ではないでしょうか?
中には20万円以下というような比較的低価格で動画編集が学べるスクールや、オンラインで完結できるスクールも存在します。
一昔前であれば高額で専門学校のようなスクールしか無かったことを考えると随分手軽になりましたね。
とはいえ、いざフリーランスとして動画編集をスタートすると「調べなければわからない。」という事態には必ず陥ります。
あくまで、仕事をする上で最低限の技術を勉強しにいく意識が良いのかもしれませんね。
関連記事:【最新】本気でおすすめできる動画編集スクール10選!
手順② 動画編集系企業に入社して実務経験を積む
動画編集を生業とする企業に一度就職して実務をこなし、業務フロー等も理解した上で独立を目指す方法です。
既にプロとして確立された方法論を持っている企業に就職すれば、動画編集の技術はもちろん、営業や業務フローなど独立後でも活かせるようなメソッドが多く手に入ります。
一方で動画編集未経験の方を採用する企業は比較的少なく、実務経験が求められるため「未経験歓迎」などの企業を探す必要があります。
手順③ 独学
独学で動画編集を学び、いきなり案件をとりに行く方法もあります。
もちろん個人差はありますが、結果としてこの方法が稼ぐために最も近道というケースも少なくありません。
現在、動画編集に関する情報はインターネット上や、YouTubeに溢れており、udemyなどの動画スクールも充実しています。
最低限の知識を独学した上で、案件や必要に応じて新しい知識を調べて学んでいけば仕事をすればするほど成長していく。という良いループに入る方も大勢います。
関連記事:動画編集は独学で身につけられる!無料でスキルを身につける方法から独学のコツまで解説!
3.フリーランス動画編集者として活動するために必要なスキル
続いてフリーランス動画編集者として活動するために必要なスキルを紹介します。
あくまで最低限ですので、書いてある以上の能力・スキルがあるにこしたことはありません。
フリーランスとして活動していける一つの目安としてお考えください。
3-1.動画編集技術
クライアントが希望する演出や動画を実現するための動画編集技術が必要です。
クライアントの希望に対して、わからない。できない。では「他を探します。」と言われてしまって、仕事が請けられません。なるべく「できません。」がないように、知識や技術を身に着けていく必要があります。
また、使用している動画編集ソフトや他のソフトを使ってできることを、なんとなくでも頭に入れておけば、その場では「できます。」と答えて、詳しいやり方は受注してから学べば問題ないケースもあります。
動画編集の難易度や工数は使用する動画編集ソフトに大きく左右されます。
動画編集初心者の場合は、操作が簡単で直感的、かつ高度な編集ができるソフトを使用するのがおすすめです。
3-2.スケジュール管理能力
フリーランス動画編集者にとってスケジュール管理能力は、動画編集技術と同じくらい重要です。
また「誰も見ていないのでダラダラしてしまう。」と悩んでいるフリーランスも少なくありません。
納期に遅れてしまったり、案件を詰め込みすぎてパンクしてしまったり、という事態はクライアントとの信頼関係にヒビが入りかねません。
案件を継続案件にして、安定して稼ぐためにもクライアントとの信頼関係は死活問題です。
「1案件に対してどのくらい時間がかかるか」という見積もりと「実際に掛かった時間」をすり合わせ、ギャップを少なくしていくことで請けられる限界の案件数は導き出せるはずですよ。
3-3.案件獲得4つの方法
仕事を獲得するために案件を獲得するスキルも必要です。 ちなみに、仕事を獲得する方法は「営業」だけではありません。
代表的なのは以下で紹介する4つの方法です。
①直営業
企業に対して直接営業メールや電話をし、案件を獲得する方法です。
企業が現在動画編集者を求めているかがわからない中で提案していくため、断られる件数が多くなるのは仕方ないと割り切る必要があります。
また、仕事を任せたくなるような魅力的な提案が欠かせません。
どのようなクライアントが動画編集者を求めているかを考えた上で営業を書けることで反応率は大きく上昇しますよ。
また「多くの人が思いつく営業先」より「誰も思いつかないが、実は動画編集者を必要としている営業先」の方が提案は刺さりやすいと覚えておくと良いでしょう。
中には会社HPなどに「動画編集者募集!」というような特設ページを設けている企業もあります。
直営業がうまくいかない場合は、既に募集を打ち出している企業をターゲットにするのもおすすめです。
②クラウドソーシング
最初の案件獲得として、最も多いのがこのクラウドソーシングから案件を獲得する方法です。
クラウドソーシングとはクライアントと仕事を探している人をつなげるプラットフォームです。
メリットとしては多くの仕事が常時募集されており、提案文を送るだけで営業が完了する手軽さや、実務経験不要でも仕事が取りやすいことが挙げられます。
また、多くのクラウドソーシングはクライアントの先払いシステムを採用しており、動画を納品してからクライアントと連絡が取れなくなるようなリスクを避けられます。
※報酬を受け取るのは案件完了後です。
一方で案件の単価は安く、クラウドソーシングにも手数料をとられてしまう点がデメリットでしょう。 「Lancers」「クラウドワークス」などが代表的です。
関連記事:動画編集で案件を受注するのは難しい?!仕事を受注する方法とコツを解説
③知り合いや友人から
知り合いや友人の紹介など、ツテを使って案件を受注するのも手段の一つです。
動画編集フリーランスとして、独立する前から周りに宣言しておくことで不意に案件が舞い込んでくることもあるかもしれませんよ。
また、ツテの案件は信頼関係の構築という面では他の営業方法より一歩リードしている点もメリットです。
ただし、この営業方法は不確実性が高く、人脈にも依存するので全ての方におすすめできる方法とは言えません。
④エージェント
フリーランスが案件を獲得する為のエージェントも世の中には存在します。
フリーランスエージェントとは、フリーランスの代わりに営業してくれる存在です。
ただし、エージェントに報酬から手数料を支払う必要がある点に注意が必要です。
また、スキルや実務経験、実績が乏しい未経験者を売り込むのはエージェントとしても簡単ではありません。
3-4.その他スキルセット
先述の通り、動画編集フリーランスには動画編集の仕事に伴って
- 動画編集
- 動画撮影
- 取材
- 素材収集
- 動画内容企画立案
- 動画構成の作成
- YouTubeサムネイル作成
- VSEO(動画コンテンツの上位表示施策)
などの仕事を任せられる場合があります。
多くのケースで、クライアントの作業工数を少なくできればできるほど、つまり、フリーランス動画編集者側のスキルセットが多いほど金額は高くなります。
4.フリーランス動画編集者におすすめの編集ソフト
フリーランス動画編集者にとって、動画編集にかかる時間や、編集能力、編集の難易度は食い扶持に大きく関わる重要な要素です。
そして上記の項目は動画編集ソフトに非常に左右される点でもあります。
操作が簡単で直感的、かつ高度な編集ができるおすすめのソフトはWondershare社の「Filmora」です。また、国内外において多くの受賞歴があり、高く評価されており、安心で利用できるソフトです。新バージョンにAI動画生成、AI画像生成、AI音楽生成機能などのAI機能が新搭載!新機能の詳細を見る≫
4-1.動画編集ソフトFilmoraの特徴
Filmoraはオリジナルの高度機能と、直感的でシンプルなインターフェイスの調和が特徴です。
非常に高度な機能をいくつも搭載しながら、動画編集初心者でもすぐに馴れ、動画編集を進められるほどわかりやすく直感的な操作感が共存しています。
買い切り版も用意されており、他の高度編集ソフトと比較してもリーズナブルです。
無料体験版では全ての機能を無制限に使って試すことができますよ。
4-2.Filmoraの豊富な機能
高度な機能と紹介しましたが、具体的にどのような機能があるのでしょうか。 ここでいくつかご紹介します。
おすすめ機能① AIポートレート
AIポートレート機能を使えば、被写体をソフトが自動認識し、背景の切り抜き及び合成が可能です。
背景を変更する”合成”はクライアントからも注文される頻度の高い演出です。
グリーンバックで撮影されている動画であれば、多くのソフトで「クロマキー合成」という機能を使うことで実現でき、当然Filmoraにもクロマキー合成は搭載されています。
しかし、クライアントから送られてくるのは、グリーンバックで撮影した素材ばかりではありません。
グリーンバック素材以外もソフト内AIが自動認識し、背景合成できるAIポートレートは強力な武器になりますよ。
おすすめ機能② モーショントラッキング
被写体の動きを認識し、自動追従してくれる機能です。
動画内の映り込みや、人物にモザイクを入れる作業は被写体が動くたびにキーフレームでモザイクを動かす必要がありました。
しかし、Filmoraのモーショントラッキングを使用すれば、被写体を指定するだけでオブジェクトが自動追従してくれます。
おすすめ機能③ 豊富な素材・テンプレート・エフェクト
Filmoraの特徴の一つとして、インストール時点で多くの素材・テンプレート・エフェクトが搭載されている点が挙げられます。
いずれもクオリティが高く、ドラッグ&ドロップでタイムラインに追加していくだけで、プラモデル的にプロ並みの動画が作成できてしまいます。
また、素材収集は著作権の絡みもあり、クライアントワークにおいて時間がかかりがちです。
Filmoraは直接ストックサービスと連携しており、1,000万点以上のロイヤリティフリー素材をソフトから直接検索・使用できます。
おすすめ機能④ 自動字幕起こし
動画内の音声を自動で解析し、テロップとして生成してくれる機能です。
YouTube動画などでよく見かけるフルテロップ動画ですが、作成には非常に時間と手間を要します。
全ての発言を聞きながら文字起こしし、それらをテロップ化するのは再生時間の何倍も時間がかかる作業なのです。
しかしFilmoraの自動字幕起こし機能を使えば、動画内の音声を指定し「自動字幕起こしスタート」するだけの簡単な工程で即座に終了できます。
4-3.フリーランス動画編集者にFilmoraがおすすめな理由
シンプルかつ高度なFilmoraを使用すれば、最短でフリーランスとして稼げるレベルまで動画編集能力を高められます。
また、上記の例を筆頭に、様々な高度機能を使用することで本来時間のかかる編集もワンクリックで済ませられます。
クライアントにとって重要なのはこちらがかけた時間ではなく、動画の出来栄えです。
なるべく少ない知識と短い時間でハイクオリティな動画が作成でき、次々案件を完了させるFilmoraがおすすめというわけです。
ただし、動画編集の案件はクライアント側からあらかじめソフトを指定されている場合があります。
一般的に指定が多いのは「Premiere Pro」や「Final Cut Pro」などの、高度で難しいソフトです。
これらも将来的にFilmoraと併せて使用することになりますが、動画編集初心者の方は「動画編集の大枠を捉える」 、「できることを把握する」、「実際に動画を完成させる」などを優先して、まずはFilmoraからスタートするのが最も効率の良い方法と言えるでしょう。
5.フリーランス動画編集者になるメリット・デメリット
5-1.フリーランス動画編集者になるメリット
メリット① 動画市場は成長市場である
YouTubeをはじめ、2022年現在も動画市場は成長市場であり、今後も動画のマーケットは大きくなっていくことが予想されます。
先程需要と供給のバランスで価格が決まると書きましたが、成長市場では需要が伸び続けるため、供給過多になりづらい点がメリットでしょう。
また、仕事も獲得しやすい傾向にあります。
メリット② スケジュールを自由に組める
納期等と調整しながら疲れている日は休みにする。など自由にスケジュールを調整できるのもフリーランス動画編集者のメリットです。
ただし、裏を返せばフリーランスは誰も急かしてくれません。納期ギリギリになって仕事に焦って取り掛かることのないよう、自分を律し、スケジュールをしっかり管理する能力も必要です。
メリット③ PC一台でどこでも仕事ができる
PCとインターネットがあれば、どこでも仕事ができるのも大きなメリットと言えるでしょう。
フリーランスの動画編集は、基本的に田舎でしようが東京でしようが単価は変わりません。
つまり、生活単価を田舎で下げつつ動画編集に取り組むことで、キャッシュフローを大きく残すというような施策も可能です。
また、旅行先や近所のカフェなど、自宅以外でも作業ができるのでリフレッシュしやすい点もメリットです。
メリット④ 仕事を選べる
自分のやりたい仕事や、得意な仕事を選べます。
もっとも、必要な売上との兼ね合いもありますが、一緒に仕事をしたくないクライアントは断るなど、雇われている立場ではできない判断がフリーランス動画編集者なら可能です。
5-2.フリーランス動画編集者になるデメリット
デメリット① 実績がないと高単価案件が獲得しづらい
動画の制作実績や、ポートフォリオはクライアントが新規のフリーランス動画編集者を探す上で重視するポイントです。
高単価案件であれば尚更ですね。
自分のYouTubeチャンネルが既にあり、クオリティの高い動画がアップロードされていれば、そちらを見せればOKですが、多くの方は提示できる実績が無いのではないでしょうか?
また、契約の際に結ぶ秘密保持契約(NDA)の関係で、クライアントに納品した記事を実績として提示できないケースも多々あります。
デメリット② 営業が必要
フリーランス動画編集者の場合、当然ですが、仕事は待っていても舞い込んできません。
自分で営業や、提案をすることで仕事を獲得する必要があります。
デメリット③ 収入が不安定
フリーランス動画編集社は収入が不安定になりがちです。
単発の案件ばかりを繰り返していると、いつまでたっても収入は安定しません。
クライアントに貢献できる質の高い動画を納品し「継続してお願いしたい。」と思われるようになるのが解決策です。
ちなみに、継続している案件が獲得できても、年間契約や「1ヶ月に何本以上」と契約していない以上、いつ発注が来なくなるかはクライアント次第です。
つまり「一社しかクライアントが居らず、その一社がいつ発注をくれなくなるかはわからない。」というような状況は潜在的に非常に不安定です。
リスク分散するために3〜4社は継続クライアントを確保しておきたいところですね。
6.まとめ:フリーランスとして独立するなら動画編集!
フリーランス動画編集に関する記事はいかがだったでしょうか?
しっかり読んでいただいた方であれば、はっきりと今後の方針や道筋がイメージできるようになっているはずです。
繰り返しになりますが、フリーランスとして独立を考えた場合、成長市場にある動画編集者がおすすめです。
この記事で紹介したスキルやソフトがあれば、後は少しの勇気を出して実際に仕事をとりにいってみましょう!
少しの知識と行動であなたの人生が大きく変わるはずですよ!
役に立ちましたか?コメントしましょう!