「声をかければ即座に音楽が再生される」
「メールの返信を声だけで指示する」
「動画の編集をAIがサポートしてくれる」
一昔前なら、SFの世界でしか起きえなかったことが「AIアシスタント」の出現によって、次々に実現しています。
身近なところではiPhone内に搭載されている「Siri」や、Amazonの「Alexa」など、意識するしないにかかわらず、多くの方が触れた経験をお持ちのことでしょう。
この記事ではおそんな「AIアシスタント」について、概要や仕組み、使用例などを詳しく解説していきます。
目次
Part1.AIアシスタントとは?
「アシスタント」は日本語で「助手」を意味する言葉です。
つまり「AIアシスタント」とは、AIが助手として、ユーザーの声かけや質問、指示を認識し、それに対応してくれる技術、サービスを指して使われます。
また、AIアシスタントと言えば「Siri」「Alexa」のように、音声認識技術とAIを組み合わせたものが一般的ですが、広義ではアプリ内でAIがサポートしてくれる機能や、サイトで質問に回答してくれる機能などもAIアシスタントであると言えるでしょう。顧客対応窓口としての使い方など、多くの企業も既にサービスに導入し始めています。
ではAIアシスタントを使用することでどのようなメリットがあるのでしょうか?
1-1.AIアシスタントのメリット
AIアシスタントを導入することで、主に以下のようなメリットが享受できると考えられています。
- 人材不足の解消
- 手間と時間の節約
- ミスの減少
ミスの減少
AIアシスタントを使用することで、ミスの減少が期待出来ます。
人力で物事を進めた場合、どうしてもヒューマンエラーは避けられません。
しかし、AIアシスタントの場合、基本的には指示に対して100回やっても1000回やっても同じ動作を繰り返すことが出来ます。
もちろん、AIならではのミスパターンも存在しますが、うまく使うことでミスを極端に減らすことが出来るでしょう。
人材不足の解消
企業の人材不足解消に役立つ点もメリットです。
顧客対応窓口や、入力スタッフなど、今まで人が処理する他なかった仕事をAIアシスタントによって代用することが可能です。
企業の人材不足以外に、一人でビジネスをしたいが、全てを一人でまかなえない場合に、AIアシスタントを導入するような事例も存在します。今後、更にAIアシスタントを使ってできることは増えていくことが予測されます。
AIアシスタントは労働人口の減少が問題になっていく日本でも、人材不足解消に寄与してくれるでしょう。
手間と時間の節約
AIアシスタントの使用は手間と時間の節約にも役立ちます。
AIアシスタントには、指示された内容を考えて悩む時間や、動かしたい機能がどこにあったか忘れてしまう、動き出すのが面倒といった感覚は持ち合わせていません。指示や入力された内容に従って、即座に動いてくれるでしょう。
また、多くの方は、キーボードやスマホフリックなどで入力する何倍ものスピードで“話す”ことが出来るはずです。
AIアシスタントは、まるで会話するように、手を動かさなくても音声で操作できるため手間と時間の節約に繋がるでしょう。
Part2.AIアシスタントの仕組み
AIアシスタントの仕組みは、現在「音声認識」「自然言語処理」「機械学習」が軸となり、言語を処理して様々なシステムと連携させています。
「音声認識」は、声などの音声をテキストに書き起こし、処理する仕組みです。スマートスピーカーや、スマホデバイスなど、現在使用されている多くのAIアシスタントで使用されています。
続いて、音声認識技術によって入力されたテキストを「自然言語処理」によってコマンドに変換します。人間の声や会話は、多くの場合話し言葉であり、AIやPCに指示を出すための形式ばった形で話す人はそう多くないでしょう。
そのため、自然言語処理によって曖昧な表現や解釈を明確なシステムへの指示に変換します。
最後に大量の学習データから法則や判断を学習した「ディープラーニング」などの「機械学習」技術を用いてより正確な判断をおこないます。
AIアシスタント全てが上記の限りではありませんが、簡単に以上のような仕組みで成り立っているAIアシスタントが現在一般的です。
基本的にAIアシスタントを使用するにあたって、仕組みを理解しておく必要はありません。「多くの高度な技術が積み重なって動いている」と認識しておけば良いでしょう。
Part3.身近なAIアシスタントの活用例5選
よりAIアシスタントのイメージを具体的にするため、ここでは身近なAIアシスタントの活用例を5つ見ていきましょう。
使用例1.スマートスピーカー
「Alexa」「Google Home」等を代表とするスマートスピーカーを自宅に設置しているという家庭も増加しています。
スマートスピーカーは先述の音声認識技術を使用することで、音楽の再生や渋滞情報、明日の天気などを話しかけるだけで教えてくれます。
また、家電などと連携することで、例えばエアコンのオンオフ、各部屋照明のオンオフ、お風呂を貯めておくといったように、連携した家電のコントロールが遠隔でも可能です。
家全体の家電とAIアシスタントを連携させることで、家庭内のエネルギー消費量を最適化する「スマートハウス」というような住宅も近年では登場しています。
使用例2.AIチャットボット
「AIチャットボット」はBtoC向けのサービスで使用されることが多い、リアルタイムAIチャットプログラムです。
AIによるお悩み相談や、ある製品についての質問に答えるなど、企業側が担当者を用意しなくても、AIがカスタマーの疑問や悩みの解決に役立ってくれます。
AIアシスタントを使用するメリットの一つとして人材不足の解消というものがありました。
24時間顧客の質問に回答できるAIを使うことで、人材不足を補いつつ、顧客の満足度が高められるという訳ですね。
使用例3.車載アシスタント
最近では自動車にもAIアシスタントを搭載している場合があります。
ドライバーの安全運転を支援しつつ、音楽をかける、ナビを入れるなどの指示にも対応してくれます。
スマートスピーカーの連携先が、家電ではなく車になっているというような捉え方ができます。
使用例4.ロボット
高齢者の孤独感を解消するAIアシスタントロボット「ElliQ」や、店頭などで見かける人型ロボット「ペッパー」猫型の配膳ロボット「BellaBot」など、身の回りで活躍するロボットにも、AIアシスタントが組み込まれています。
音声認識機能だけでなく、会話が出来るロボットなども登場しており、今後ますます目が離せないジャンルでしょう。
使用例5.ソフト/アプリ
iPhoneに搭載されている「Siri」や、Androidに搭載されている「Googleアシスタント」など、デバイスをより良く快適に使用するための専用AIアシスタントが組み込まれている場合もあります。
手を動かさなくても、声だけでスケジューリングや検索がおこなえる便利な機能であり、日常的に使っている方も多いのではないでしょうか?
また、最近ではソフトやアプリなどにも専用のAIアシスタントを搭載することで、ふとした疑問から複雑な問題の解決策まで、ソフト/アプリ内で解決できるようなAIアシスタントも登場しています。
Part4.AIアシスタントを搭載した動画編集ソフト【Filmora】
例えば、AIアシスタントを搭載した動画編集ソフトというものも遂に誕生しています。
動画編集は本来専門性が高く、初心者の方にとってはハードルが高いものです。
しかし、こういった状況もソフト内の専用AIアシスタントを活用することで、スムーズに解決できてしまうようです。
AIアシスタントをはじめ、多くのAI機能を搭載した動画編集ソフト「Filmora」について、この章では更に深掘りしてみましょう。
4-1.そもそもFilmoraとは
「Filmora」はWondershare社が開発した、最新鋭動画編集ソフトです。
非常に多くのAI機能や高度機能が搭載されており、プロレベルの動画編集者も好んで使用する業界トップクラスの動画編集ソフトです。
また、それだけ高度な機能を搭載しながら、非常にシンプルで直感的な使用感を誇る点が特徴で、動画編集初心者の方でも安心して使用できるソフトとして定評があります。
搭載されている素材やテンプレート、エフェクトも業界屈指の多さで、これらをプラモデル感覚で組み合わせるだけでも、簡単にYouTuberやテレビ映像のような動画が制作出来てしまうと話題です。
更に、2023年11月に公開されたメジャーアップデート(Filmora V13)では、編集のアドバイスや提案、機能へのアクセスを補助してくれるAIアシスタント機能「AI Copilot」も新たに搭載されました。
4-2.AI Copilot編集機能
新たに搭載されたAIアシスタント機能「AI Copilot」は、動画編集初心者の方でも効率良く動画編集が出来る画期的なサポート機能です。
チャット間隔で動画編集が気軽に進められるため、大きく“動画編集”のハードルを下げる機能と言えるでしょう。
使用方法をここで見ていきましょう。
尚、Filmoraは無料版も公開されており、AI Copilot機能を1日50回まで使用することができます。是非読み進めながら一緒にAI Copilotを動かし、AIアシスタントの精度や便利さを“体感”してみてくださいね!
Step1.AI Copilot機能を起動する
Filmoraを起動し[新しいプロジェクト]をクリック。
まずは新しいプロジェクトを立ち上げて、好きな動画をドラッグ&ドロップでインポートしてみましょう。
特に動画が無い方は[ストック]タブから、1000万点以上のロイヤリティー素材にアクセス出来ます。
検索窓に適当なキーワードを入力して動画を検索し、トラックに追加しておきましょう。
[Copilotアイコン]をクリックして、AI Copilotを立ち上げます。
Step2.質問や指示を入力
質問や指示、立ち上げたい機能などを入力して[AIに依頼]をクリックしてみましょう。
例えば以上のように、Copilotと会話をしながら具体的な方法を提示して貰うことができます。
Step3.タスクを適用
指示によっては、Copilotが直接解決策を提示してくる場合もあります。
その場合、例えば上記画像であれば、[ステッカー]をクリックしタスクを適用するだけで、ステッカー機能にアクセスできます。
4-3.Filmoraのその他AI機能
Filmoraには「AI Copilot機能」意外にも、非常に多くの最先端AIが搭載されています。
ここで、Filmoraに搭載されたAI機能から3つ紹介していきます。
AI動画生成
搭載されたAIにテキストで指示を出すだけで、上記画像のように、動画が自動生成出来てしまう機能です。
動画の骨組みを自動生成した上で、簡単に編集すればあっという間にオリジナルのハイクオリティ動画が量産出来るでしょう。
関連ページ:AI動画生成>>
AI音楽ジェネレーター
FilmoraのAI音楽ジェネレーターは、簡単な操作だけでオリジナル音源が生成出来るジェネレーティブAI機能です。
インターネット上に公開する動画で使用する音楽は細心の注意を払う必要がありますが、AI音楽ジェネレーターを使えば、そういったことも気にしないで、自分の好みに合った音楽を無限に生成出来ます。
関連ページ:AI音楽ジェネレーター>>
AIサムネイルエディター
編集した動画をAIが分析し、ベストショットを抽出。
簡単な操作でエンゲージメントの高いサムネイルが作成できる機能です。
YouTubeなどに動画をアップロードする場合、サムネイルは非常に重要な要素ですが、作成には画像編集ソフトを別途用意する必要があります。
しかし、Filmoraであれば、ソフト内でサムネイル作成まで完結でき、ソフトからYouTubeへの直接アップロードにも対応しています。
関連ページ:AIサムネイルエディター>>
まとめ:今後も進化し続けるAIアシスタントから目が離せない!
この記事では、現在も日進月歩で進化し続ける「AIアシスタント」について、概要や種類、使用するメリット、仕組みなどを詳しく解説してきました。
また、使用例では、普段意識していなくても、既に驚くほど身近にAIアシスタントが存在していることに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
AIアシスタント及びIoTというジャンルは、まだ始まったばかりの業界で、今後も進化し続けることが予測されます。
進化の一端として最後に紹介したFilmoraの例では、“動画編集”という、一聞すると制作者に依存しそうなジャンルまで、今やAIアシスタントによるサポートが搭載されているとご理解いただけたことでしょう。
是非今後更に無くてはならないものとなる「AIアシスタント」を実際に使用し、肌で触れて体感してみてください!
役に立ちましたか?コメントしましょう!