AI技術の発展により、スキルやツールがなくても、誰でも簡単に音楽を生成できる時代がやってきました。この記事ではそんなAI音楽生成ツールの中から、新進気鋭の「Udio(ユーディオ)」と、動画編集と一体化した作業フローが特徴の「Filmora(フィモーラ)」をご紹介。「Udioが気になるけど、使い方がよくわからない……」「安全に使えるの?」「自分に向いたツールはどれ?」というお悩みに答えます。
Filmora-Veo3 AI DJコンテンツの生成方法
目次
1. Udio(ユーディオ)完全解説|生成した音楽をみんなで共有

まずはUdio(ユーディオ)について、機能や使い方を見ていきましょう。
1.1 Udioの概要と特徴
2024年にリリースされたAI音楽生成ツール「Udio」の特徴は下記のとおりです。
テキストプロンプトや楽曲サンプルから高品質な音楽を生成

Udioでは、テキストプロンプトを入力するだけでAIが楽曲を生成してくれます。また有料プランなら、既存の楽曲のスタイルを参照して新たな音楽を生み出すことも可能。どちらの作成方法でも、歌詞の設定、曲の長さとテンポなどを設定すれば、よりイメージ通りの音楽が手に入ります。

リアルなボーカルを生成

歌詞やボーカルに対応しているのもUdioの特徴です。歌詞は完全自動生成したり、自分で入力したりするほか、曲のテーマやメッセージをもとにAIに組み立ててもらうこともできます。なお、日本語の歌詞を入力した場合、多少の不自然さはあるものの、きちんと日本語ボーカルの楽曲ができあがります。
他のユーザーが生成した音楽を視聴可能

Udioでは、他のユーザーが生成した音楽を聴き、それをもとに新たな音楽を生成することもできます。SNSのようなフォローシステムもあるので、音楽の好みが合う人をフォローする、お気に入りの音楽に「いいね」をつけるといった楽しみ方もありますね。
無料プランでも丸ごと1曲を生成可能

Udioには無料プランのほか、有料の「Standart」「Pro」プランも用意されています。ただし、無料版でも音楽生成に必要なクレジットが毎月付与され、フルの楽曲も1日3曲まで生成可能。まずはどんな音楽が作れるのか試してみたいという方にも優しい仕様です。
なお、有料プランでは付与クレジット数や生成可能回数が増えるほか、楽曲スタイル参照・ボイスコントロール・生成後の音楽や歌詞の編集といった機能が使えるようになります。
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1.2 Udioの基本的な使い方【詳細ステップ】
Udioの特徴がわかったところで、その使い方を確認しましょう。英語表示なので戸惑うかもしれませんが、使いかたはシンプルです。
アカウント登録から音楽生成までの手順
Udioを初めて使う場合は、アカウント登録が必要です。
https://www.udio.com/ にアクセスして、右上の「Sign Up」をクリックします。
登録には、メールアドレスまたはGoogle アカウントなどが使えます。

ホーム画面上部の入力欄をクリックして、曲のイメージを入力します。プロンプトは日本語にも対応しているのでご安心ください。再生時間・歌詞の有無などの設定も可能です。「Advanced Creation Tools(高度な制作ツール)」をクリックすると、「Create」タブに切り替わり、より詳細な設定ができるようになります。
入力できたら「Create」ボタンをクリックしましょう。

生成された楽曲は「Create」タブ内の「My Library」から確認できます。
カバーアートをクリックすると音楽が再生され、曲名をクリックすると詳細情報や追加操作が表示されます。

これで、音楽生成の基本的な手順は完了です!
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プロンプト入力のコツとテクニック
他のAIツールと同じように、Udioで思い通りの音楽をつくるには、ちょっとしたコツが必要です。ここでは、生成される音楽をよりイメージに近づけるためのヒントをお伝えします。
音楽ジャンル、テンポ、ムード、楽器を具体的に指定する
テキストプロンプトが明確で具体的なほど、ブレない出力結果が得られます。「Create」ボタンを押す前に、音楽のジャンルや利用シーン、楽器が指定されているかチェックしてみましょう。たとえば「スローテンポでリラックスできるジャズ、ピアノソロ」など。文章ではなくキーワードの羅列でもかまいません。
他のユーザーが書いたプロンプトを参考にする
プロンプトの書き方に悩んだときは、Udio上に公開されている楽曲を聴いてみましょう。イメージに近い曲が見つかったら、「・・・」>「View」>「Song Details」の順にクリックして、生成時のプロンプトを確認します。プロンプトをコピーして使ったり、一部をアレンジしてより理想に近づけたりと、さまざまな形で参考にできます。
Prompt Strength(プロンプトの強制力)を調整する
キーワードをもらさず指定しているはずなのに、納得のいく音楽が出てこない……というときは、Prompt Strength(プロンプトの強制力)を調整してみましょう。これは「Create」タブから音楽を生成するときに設定できる項目で、数値を高くすればするほど、プロンプトの内容が厳密に守られるようになります。ただし、高くしすぎると音楽の自然さが損なわれるおそれがあります。
拡張・リミックス機能の活用法
生成結果をもとにより長い楽曲を作りたいとき、生成結果をアレンジしたいときには、Extend(拡張)やRemix(リミックス)を試してみましょう。それぞれの使いかたは次のとおりです。
「Create」タブに移動し、「My Library」から拡張・リミックスしたい曲を探します。「・・・」>「Create」の順にクリックし、「Extend(拡張)」または「Remix(リミックス)」を選択してください。

「Describe Your Song」に、拡張/リミックス用の画面が表示されます。各項目をチェック・調整しましょう。拡張/リミックスで独自の項目は、次のとおりです。
拡張:Extention Placement(フレーズを追加する場所。イントロ・アウトロなど)
リミックス:Variance(元の楽曲からのアレンジ具合)

項目が設定できたら、画面下部の「Extend」または「Remix」ボタンをクリックします。
これで、拡張/リミックスは完了です。まずは短いキーフレーズを複数生成し、気に入ったものを「拡張」でフルの楽曲に仕上げていけば、クレジットと時間を節約しながら、効率的に楽曲を入手できますね。
1.3 Udioの料金プランと商用利用
ここでは、Udioを使うにあたって気になる2点、料金プランと商用利用の可否を解説します。
Udioのプランは、Free/Standard/Proの3種類
Udioには、基本的な楽曲生成が可能な無料プランと、機能や付与クレジット数が拡大する有料プラン「Standard」「Pro」があります。それぞれどんな違いがあるのか、表にまとめました。
Free | Standard | Pro | |
金額 | 無料 | 8ドル/月〜 | 24ドル/月〜 |
付与クレジット数(1か月あたり) | 100 | 1,200 | 4,800 |
クレジット利用上限 | 10/日 | 無制限 | 無制限 |
フル楽曲(2分半)の生成上限 | 3曲/日 | 無制限 | 無制限 |
ボイスコントロール(ボーカル声質の設定) | × | ◯ | ◯ |
生成後の音楽・歌詞の編集 | × | ◯ | ◯ |
ダウンロード可能な形式 | MP3のみ | MP3・WAV | MP3・WAV |
楽曲の一括ダウンロード | × | × | ◯ |
どのプランでも付与クレジット数には限りがありますが、もしクレジットを使い切ってしまった場合は追加購入が可能です。
自分で生成した楽曲なら商用利用可能、無料プランではクレジット表記が必須
Udioで生成した音楽の利用に関しては、下記が定められています。
Udioを使ってユーザーが生成した音楽やアートワークについて、Udioは権利を主張しない
自分で生成した楽曲やアートワークであれば商用利用が可能
Freeプランのユーザーの場合、生成楽曲をUdio外部で公開する場合は「Created with Udio」などのクレジット表記が必要。有料プランのユーザーの場合、クレジット表記は任意
また、著作権で保護されている楽曲をUdioにインプットすることは禁じられています。
Wondershare FilmoraのAI音楽 は、ワンクリック/動画の雰囲気を選ぶだけで数秒で最適BGMを自動生成する機能。通常/高度(ToMoviee 2.0)の2モードで、ムード・テーマ・ジャンルに合わせて動画にぴったりのサウンドトラックを用意できます:
Filmoraでできること
- 2つの方法で素早くBGM作成:AI音楽ジェネレーター/スマートBGMジェネレーター。
- 自由に収益化 & 完全な所有権:YouTubeや商用プロジェクトでも安心して利用可能。
- 細かなカスタマイズ:音量・バランス・フェードイン/アウトを編集して最適化。
- 多形式に対応:MP3・AAC・OGG・AIFF・WAV・FLACなどのオーディオに対応。
2. 動画用の音声を生成するなら、Wondershare Filmoraの「AI音楽」機能もおすすめ|特長と使い方を紹介
音楽生成の利用シーンのなかでも「動画や映像作品にオリジナルのBGMを付けたい」というニーズは高いものです。そこでここからは、AI音楽生成機能を搭載した動画編集ソフト「Filmora」をご紹介。動画も音楽も1つのツールで完結させたい! という方はぜひご覧ください。
2.1 動画編集ソフト「Filmora」の機能と特長

まずはFilmoraの機能と特長を簡単に見ていきましょう。
画像・動画・音楽を直感的に編集できる、ワンストップの編集ツール
Filmoraは動画編集に必要な機能をすべて盛り込んだ、オールインワンのソフトウェアです。直感的なユーザーインターフェースと高度なAI機能で、動画制作が初めてでも、高品質な動画をスムーズに作れます。フレーム単位の詳細な手動編集も可能なので、動画編集に慣れてきた人にもおすすめです。
Filmoraの新機能テキストから動画生成!Google Veo 3で高品質動画を作ろう!
マルチプラットフォーム対応で、パソコンでもスマホでも編集が可能
Filmoraは、Windows PCとMacのどちらからも使えます。さらにAndroidやiOSに対応したモバイルアプリ版も提供されているため、いつでもどこでも動画編集が可能です。
ロイヤリティフリーの素材が充実、AI生成も可能
Filmoraには大規模なアセットライブラリが付属しています。使える素材は、画像や動画、動画テンプレート、音楽や効果音など、計230万点以上。すべてロイヤリティフリーで安心して使えます。イメージどおりの素材が見つからない場合は、AI生成も可能です。
2.2 Filmoraの「AI音楽」機能の紹介
続けて、Filmoraの「AI音楽」機能にフォーカス。動画編集と一体のツールならではのメリットがわかります。
通常・高度の2種類の音楽生成モードで、効率的に楽曲を生成
「AI音楽」機能には「通常」「高度」の2つのモードが用意されています。「通常」モードでは、ムード・テーマ・ジャンルのそれぞれについてキーワードを選択します。「高度」モードでは、具体的なテキストプロンプトを入力します。モードをうまく使い分けることで、音楽をいっそう効率的に生成できます。
厳選されたキーワードで、初心者でもイメージどおりの音楽を生成
上記に挙げた音楽生成用のキーワードは、動画制作のニーズを踏まえて選ばれています。たとえばムードなら「ハッピー」「センチメンタル」「ロマンティック」、テーマなら「Vlog」「広告」「チュートリアル」など。クリックして選ぶだけで、動画の目的や利用シーンに合った音楽が生まれます。
おすすめの音楽・効果音生成ツールFilmora
(PCでもスマホでも対応可能)
【AI音楽生成】Filmoraで生成した音楽を試聴する☟
【AIサウンドエフェクト】Filmoraで生成した効果音を試聴する☟
2.3 Filmora「AI音楽」機能の使い方
「AI音楽」機能の使い方は、Udioに負けず劣らずシンプルです。
Filmoraを起動し、「新しいプロジェクト」をクリックします。

「オーディオ」タブに切り替え、「AIオーディオ」下部の「AI音楽」をクリックします。
キーワード選択で手軽に音楽を生成したい時は「通常」を選んでください。
具体的なイメージをプロンプトで入力したい時は「高度」を選んでください。

「通常」を選んだ場合は、「+」をクリックします。「ムード」「テーマ」「ジャンル」から、タグを1つずつ選んでください。

「高度」を選んだ場合は、プロンプトを入力します。「ジャンル」「ムード」「楽器」といったプロンプトライブラリから、キーワードをクリックして追加することもできます。

必要に応じて「設定」から曲の長さ等を指定し、「生成」をクリックします。
しばらく待つと、生成された音楽が表示されます。

3. UdioとFilmora、選ぶなら?ツール比較&用途別おすすめガイド
UdioとFilmoraについて、それぞれの特徴と使いかたがわかりましたね。ここでは各ソフトを具体的に比較。あなたに最適なツールがわかります。
3.1 Udio vs. Filmora 機能&コスパ比較
両ツールの気になる料金や機能を比較してみました。
Udio | Filmora | |
有料プランの価格 | 8ドル(約1,200円)/月〜 | 約580円/月〜(6,980円/年〜) |
生成音楽品質 | ◎ | ◯ |
音楽生成方法 | プロンプト入力 | プロンプト入力タグ選択 |
音楽編集機能 | △(有料プランのみ可) | ◯ |
画像・動画編集機能 | × | ◯ |
生成物の商用利用 | ◯ | ◯ |
クレジット表示 | 無料版では必要有料版では任意 | 無料版では動画アウトプット時にウォーターマーク表示有料版ではウォーターマーク非表示 |
Udioは音楽生成に特化したサービスだけあって、その品質は際立っています。特にボーカルの「生っぽさ」は他の音楽生成専用ツールと比べてもまったく引けをとりません。
一方、Filmoraは優れたコストパフォーマンスと、動画編集も可能な万能さがメリットです。タグ選択だけで音楽を生成できるので、初心者に優しいのもポイントですね。
3.2 ユーザー別・用途別おすすめツール
各ツールの特徴や比較表をふまえて、Udioがおすすめの人、Filmoraがおすすめの人をそれぞれまとめてみました。
こんな人にはUdioがおすすめ
音楽制作がメインで、生成された音楽のアレンジ・リミックスも行いたい人
高品質なボーカルを求める人
他のユーザーが生成した音楽やプロンプトを参考にしたい人
こんな人にはFilmoraがおすすめ
動画用の音楽・効果音がほしい人
シンプルな操作で音楽を生成したい人
動画編集と同じプラットフォームで、シームレスに音楽を生成したい人
なおFilmoraでは、オーディオファイルを取り込んで編集することも可能です。Udioで生成した高品質な音楽をFilmoraで取り込んで動画のBGMに使うなど、お互いのよさを生かした併用もおすすめです!
4. よくある質問
Udio/Filmoraはずっと無料で使えますか?
はい。Udio・Filmoraの両方とも、無料プランに期間制限はありません。納得いくまで使い心地を試せます。もちろん有料プランへアップグレードすれば、さらに自由かつ便利にツールを使えるようになります。
Udioのテキストプロンプトには何を書けばいいですか?
一般的に、ジャンル・ムード・テンポ・使用楽器などを指定することで、イメージに近い生成結果を得やすくなります。迷ったら、他のユーザーが使ったプロンプトを見てみましょう。また、Filmoraの「AI音楽」機能には、音楽生成に役立つタグやプロンプトライブラリが用意されています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
生成した音楽は商用利用できますか?
はい、Udioで生成した音楽も、Filmoraで生成した音楽も、商用利用が認められています。ただしUdioの場合、無料プランでは外部公開時にクレジット表記が必要になる点には注意が必要です。Filmoraの場合、生成した音楽のダウンロード・外部公開についてクレジット表記は不要です。
まとめ:ツールの特徴を知って、最適なAI音楽生成ツール選びを!
この記事ではUdioとFilmora、それぞれの特徴をご紹介しました。ボーカル品質に強みをもち、他のユーザーが生成した音楽を聴くのも楽しいUdioと、音楽付き動画の編集効率を格段に高めてくれるFilmora。音楽の用途やニーズに合わせて、ぜひ活用してみてくださいね。
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