「AIを使って写真や動画から不要なオブジェクトを消したい!」
「動画編集ソフトでオブジェクト削除を使って効率的に編集したい」
このように考えている画像・動画編集者の方も多いのではないでしょうか?
目を見張るほど飛躍的にAI技術が進化し続ける現代、写真や動画の編集作業もAIを活用して簡単になってきています。
そんな中で本記事では、AIでオブジェクトや人を簡単に消せるツールを紹介。更にツールの選び方や、具体的な使用方法についても解説していきます。
本記事を読み終える頃には、お手持ちの写真から不要オブジェクトが削除できているはず。ぜひ最後までご覧ください!
目次
- Part1.AIオブジェクト消去とは?
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Part2.AIでオブジェクトが削除できるツール5選【ソフト・アプリ・ツール】
- Part3.AIでオブジェクトを消す方法【Filmora】
- Part4.AIでオブジェクトが削除できるツールの選び方
- Part5.AIでオブジェクト削除のよくある質問【FAQ】
Part1.AIオブジェクト消去とは?
「AIオブジェクト消去」とは、人工知能(AI)を活用して写真や動画から不要なオブジェクトや人、文字などを自動的に取り除く技術・機能のことです。
従来の手動編集では時間がかかっていた人物やオブジェクトの消去作業が、数クリックで簡単に実行可能です。
AIオブジェクト消去では、消去後の背景も自然に馴染ませてくれるのが一般的で、まるで最初からそこに何もなかったかのような、自然な仕上がりが期待できます。
AIオブジェクト消去が特に役立つシーンとして、例えば以下のようなケースが挙げられます。
・動画撮影時に偶然映り込んでしまった物や人を消したいとき
・製品写真やプロモーションビデオ制作のため、素材から不要な要素を取り除きたいとき
このように、AIオブジェクト消去は、クリエイティブな作業を効率化し、誰でも簡単に高品質な仕上がりを得るための強力なツールとなります。
Part2.AIでオブジェクトが削除できるツール5選【ソフト・アプリ・ツール】
早速本章では、AIでオブジェクトが消去できるツールについて5つ紹介していきます。
なお、PCソフト、スマホアプリ、オンラインツールがあり、それぞれ特徴が異なるため、ぜひあなたの使用環境や状況にマッチするツールを選んでくださいね!
2-1.Filmora|AI機能が豊富!高精度な動画編集とオブジェクト除去
「Filmora」は、初心者から上級者まで幅広く使用される動画編集ソフトです。
直感的な操作でAI機能を活用し、動画からの高精度なオブジェクト除去・人物除去・文字消去が可能です。
また、豊富な編集ツールを備えており、動画のオブジェクト削除から動画の編集・作成・仕上げまで1ソフト内で完結できます!
加えて、マルチプラットフォーム対応でスマホアプリ版も用意されており、こちらも非常に高い精度で画像・動画からAI削除ができる点や、スマホ・PC間でクラウドを通じた連携ができる点も大きな魅力です。
特徴 | ・直感的な操作性 ・多機能で高精度なAI編集機能の数々 ・動画のオブジェクト/人物/文字削除に対応 ・スマホアプリ版からもAI削除が可能 |
オブジェクト消去の精度 | ★★★★★ |
操作の簡単さ | ★★★★★ |
その他機能の充実 | ★★★★★ |
動画オブジェクト消去対応 | ○ |
対応OS | Windows、macOS、iOS、 Android |
2-2.Photoshop|プロも使用する多機能な写真編集ソフト
「Photoshop」は、業界標準となっている高度な画像編集ソフトです。搭載されている「削除ツール」を使って、プロ向けの高いクオリティでオブジェクト除去が可能です。
また、他にも最新のAIツールが搭載されており、背景やオブジェクトの削除や生成なども簡単に実現できます。
ただし、Adobe商品に共通して、サブスクリプションのみが用意されており、高額である点がデメリットです。
また、高度な機能に比例して、操作に関しても学習と訓練が必要になることを覚悟しておきましょう。
特徴 | ・業界標準の画像編集ソフト ・高度なAIツールを搭載 ・AI背景削除や生成機能が便利 |
オブジェクト消去の精度 | ★★★★★ |
操作の簡単さ | ★★★☆☆ |
その他機能の充実 | ★★★★☆ |
動画オブジェクト消去対応 | × |
対応OS | Windows、macOS |
2-3.Meitu|スマホで手軽にオブジェクトを削除できる便利なアプリ
「Meitu」は、セルフィーの“盛り”に定評のあるスマートフォン向け画像編集アプリです。
簡単にオブジェクトを削除できるAI機能を搭載しており、ワンタップで写真から不要な要素を取り除けるため、SNSや日常の写真編集など簡単で手軽なオブジェクト消去に最適です。
無料で利用できるため、手軽に試すことができる点も魅力でしょう。
特徴 | ・スマホで手軽に操作可能 ・フィルターが豊富で楽しい編集機能が盛りだくさん ・セルフィー加工に特化 |
オブジェクト消去の精度 | ★★☆☆☆ |
操作の簡単さ | ★★★★☆ |
その他機能の充実 | ★★★★☆ |
動画オブジェクト消去対応 | × |
対応OS | iOS、Android |
2-4.removeAC|オンラインで手軽に写真のオブジェクト除去ができるツール
「removeAC」は、ブラウザ上で動作するオンラインツールで、画像からオブジェクトを簡単に削除できます。
インストール不要で、写真をアップロードするだけで利用できる手軽さが特徴です。
オンラインツールながら、ブラシサイズの指定も可能で細かい部分の修正にも最適。
更に、AIを活用しているため、オブジェクト消去だけでなく欠損した部分の補完もしてくれますよ!
特徴 | ・インストール不要のオンラインツール ・直感的なインターフェース ・デバイスを問わず使用可能 |
オブジェクト消去の精度 | ★★★☆☆ |
操作の簡単さ | ★★★★★ |
その他機能の充実 | ★☆☆☆☆ |
動画オブジェクト消去対応 | × |
対応OS | Webブラウザ |
2-5.Photoroom|写真編集に特化したAIオブジェクト除去ツール
「Photoroom」は、その名の通り写真編集に特化したツールで、スマートフォンアプリとオンラインツールが用意されています。
いずれのツールもAIを活用して、写真から不要なオブジェクトを効率的に削除できます。
また「背景リムーバー」など、特にSNS投稿や商品写真の加工に適してその他の編集機能も充実している為、ニーズとマッチする方はぜひ使ってみるべきでしょう。
特徴 | ・写真編集に特化したツール ・AIによる簡単なオブジェクト除去 ・SNS/EC向けに最適化された編集機能 |
オブジェクト消去の精度 | ★★★★☆ |
操作の簡単さ | ★★★★★ |
その他機能の充実 | ★★★☆☆ |
動画オブジェクト消去対応 | × |
対応OS | iOS、Android、Webブラウザ |
Part3.AIでオブジェクトを消す方法【Filmora】
AIでオブジェクトを消す方法について、実際に見ていきましょう。
なお、今回は、先ほど紹介したツールの中でも、最も総合的な評価が高い「Filmora」を例に解説を進めます。
無料版でも、実際に操作しながらAIオブジェクト消去できるので、ぜひPCをお持ちの方はPCソフト版を、スマホをお持ちの方はスマホアプリ版をインストールして、一緒に操作しながら読み進めてくださいね!
ステップ 1素材のインポート
まずは、Filmoraを起動し、[新しいプロジェクト]をクリックして、新規プロジェクトを立ち上げます。
[インポート]をクリックし、オブジェクトを消去したい動画など素材をインポートしましょう。
インポートできたら、ドラッグ&ドロップでタイムラインに移動しておきましょう。
ステップ 2AIオブジェクトリムーバー
素材を選択した状態で、ツールバーから[AIオブジェクトリムーバー]をクリックします。
AIオブジェクトリムーバーの操作ウィンドウが立ち上がります!
消去したいオブジェクトを、ブラシツールで指定しましょう。ブラシサイズの変更や、ズームイン・アウトもできるので、なるべく細かく調整してみてください。
ステップ 3削除
消去したいツールが指定できたら、[削除]をクリックします。
すると、一時的にタイムライン上の動画が「オブジェクトを削除中です」となります。
しばらく待てば、AIによるオブジェクト削除が完了するので見比べてみましょう!
置いてあった本が、見事に削除できていますね!
関連記事:【厳選】画像や写真内の文字を消せるアプリ5選!具体的な使用方法や選び方についても解説【iPhone・Android】
Part4.AIでオブジェクトが削除できるツールの選び方
まず、あなたに合ったツールを選ぶ為、ツールのタイプについて、それぞれの特徴を知っておきましょう。
ツールタイプ | メリット | デメリット |
ソフトウェア | ・高精度なオブジェクト削除が可能 ・多機能で動画編集もできる ・オフラインでも使用可能 |
・操作が難しいことがある ・PC性能に依存 ・高額ツールも多い |
アプリ | ・スマホで手軽に使用可能 ・操作が簡単で初心者向け ・外出先で編集ができる |
・精度が低いことがある ・機能が限定される ・画面が小さく細かい作業が難しい |
オンラインツール | ・インストール不要ですぐ利用可能 ・デバイスに依存せず使用できる ・無料または低コスト |
・安定したインターネット接続が必要 ・セキュリティリスクがある ・精度が低いことがある |
いかがでしょうか?前提として、自分に合ったツールのタイプを知っておく事が、ツールを選ぶ上で重要です。
前述のツールはどれも素晴らしいツールですが、それぞれ特徴やタイプが異なります。
例えば、動画のAIオブジェクト消去がしたい方の場合は、動画オブジェクトリムーバー機能を搭載し、そのまま高度な機能で動画編集もシームレスに進められる「Filmora」一択となるでしょう。
また、既にAdobe製品を使用している方の場合は、連携が魅力的な「Photoshop」がおすすめです。
一方、ソフトやスマホに、手軽にインストールできないような環境下の方は、オンラインツールである「removeAC」や「Photoroom」の使用を検討すると良いでしょう!
Part5.AIでオブジェクト削除のよくある質問【FAQ】
最後に本章では、AIでオブジェクトを削除する際に、多くのユーザーが気になる疑問や質問と、その回答について紹介します。
注意点や著作権など、実用的な内容となっているため、ぜひ目を通して参考にしてください!
質問1.AIでオブジェクトを消す際の注意点は?
AIを使ってオブジェクトを消去する際には、いくつか注意したいポイントが存在します。
特に注意したいのは以下の3点です。
・元の画像や動画の解像度が低いと、消去結果が不自然になることがある
・背景が複雑な場合や、大きなオブジェクトを消す際には、AIでも完全な消去が難しい
・編集後は、手動での微調整を行い、全体を確認することが重要
質問2.AIでオブジェクトを消せば著作権はクリアできますか?
結論として、AIを使ってオブジェクトを消去しても、元画像・動画の著作権が完全にクリアされるわけではありません。
あくまで、消去するオブジェクト自体が著作権で保護されている場合は著作権者の許可が必要になる点に注意してください。
また、素材を商用利用する際には、権利関係や利用規約、特に注意する必要がある点を覚えておきましょう。
質問3.AIを使ったオブジェクト消去はすべての画像や動画に有効ですか?
「質問1」とも関連しますが、AIを使ったオブジェクト消去は非常に便利な一方で、すべてのケースで完璧に機能するわけではありません。
特に以下のポイントについては知っておきましょう。
・複雑な背景やディテールが多い場合には限界がある
・AIでの消去が難しい場合、手動編集との併用、微調整が望ましい
・AIはあくまでツールの一つとして、適切に使うことが重要
まとめ:AIでオブジェクト削除が驚くほど簡単に!
本記事では、AIを活用したオブジェクト消去ができるツールや、その選び方、具体的な方法について詳しく解説しました。
「オブジェクト削除」に限らず、AI技術の進化により、今までであれば手間のかかっていた編集作業も驚くほど手軽になり、誰でも簡単に高品質な仕上がりを実現できるようになりました。
一方で、いくら技術やツールが進化しても、ツールやその使い方を知らなければ、今まで通り旧来のツールと方法で進めるしかありません。
ぜひ、この記事を参考に、あなたの画像・動画編集に合ったAIツールを取り入れ、クオリティの高い作品制作を効率的にしてください!
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