iPhoneのカメラは新しいモデルが登場するたびに進化しており、最新モデルだと高画質な4Kでの動画撮影も当たり前になっています。iPhoneを使えばお手軽にまるで映画のような4K映像を撮れる一方で、「どうやったらiPhoneで4K動画を撮影できるのか」「4K動画を編集する方法が分からない」と悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、iPhoneで撮った4K動画を簡単に編集する方法を紹介!撮影から仕上げまでを美しくするコツや、編集した4K動画を魅力的に仕上げるテクニックまで詳しく解説します。
Part1.iPhoneで4K動画を撮影する設定とコツ
iPhoneは、標準搭載されたカメラでもお手軽に4K動画を撮影することができます。せっかく高画質な4K動画を撮影するのであれば、ただ映像がキレイというだけでなく、より見やすい映像を撮れるようにしてみましょう。
1-1.4K動画撮影の基本設定
まずは、iPhoneカメラで動画を4Kで撮影するための基本設定を行います。
▶カメラ解像度・フレームレートの選び方
iPhoneカメラのビデオ設定は、デフォルトだと4Kで撮影できる状態になっていません。
以下の手順で設定アプリを操作し、解像度とフレームレートを切り替えてください。
- 「設定」アプリを開く
- 「カメラ」をタップする
- 「ビデオ撮影」をタップする
- 「ビデオ撮影」の画面で「4K/30fps」もしくは「4K/60fps」に切り替える
引用元:X-repair
これでiPhoneを使ったビデオ撮影が、4K画質に切り替わりました。
▶撮影モードや手ブレ補正のポイント
iPhone 13以降のモデルであれば、ビデオ撮影時にシネマティックモードへの切り替えが可能です。シネマティックモードへの切り替えは「カメラ」アプリを起動して、下のメニューから「シネマティック」を選択してください。
引用元:All about iPod/iPad/iPhone
シネマティックモードを使うと、映画のように背景をきれいにぼかして、人物や物をハッキリ見せることができます。iPhoneが自動で被写体を見つけてピントを合わせ続けてくれるので、常に自然な映像に仕上がります。撮影中に自分でピントを調整することもでき、後から「写真」アプリを使ってピント調整することも可能です。
また、iPhoneを手持ちして4K動画の撮影をするなら「手ブレ補正」も活用するといいでしょう。iPhoneでの手ブレ補正はデフォルトだとオンになっていますが、オンになっているかどうか確認したいのなら以下の手順で操作してください。
引用元:週刊アスキー
- 「設定」アプリを開く
- 「カメラ」をタップする
- 「ビデオ撮影」をタップする
- 「手ぶれ補正(拡張)」をオンにする
▶バッテリーや容量管理の注意点
iPhoneで撮る4K動画は非常に高画質なので、撮影中のバッテリー消耗が激しいことに注意しなくてはいけません。撮影中にiPhoneのバッテリーが切れてしまうと、これまで撮影した動画も正常に保存できない場合があります。特に外出先で4K動画撮影を行うときは、モバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
また、4K動画はiPhoneの内蔵ストレージの使用量も非常に大きくなります。被写体やシチュエーションによっても異なりますが、1分あたりの撮影でも4K/30fpsだと約170MB前後、4K/60fpsだと約400MB前後のストレージ容量を消費します。わずか10分ほど撮影しただけで数GBを使ってしまうこともあるため、事前にiPhoneの内蔵ストレージの空き容量を確保しておきましょう。
関連記事:iPhoneで撮影する4K動画の容量目安と節約方法|初心者向けガイド
1-2.撮影におすすめのシーンと活用法
iPhoneでの4K動画撮影は、日々の生活から特別なイベントまで色々なシーンで活用できます。特におすすめのシーンとしては、風景や旅行先での景色、運動会やスポーツなどの動きがあるシチュエーションでの撮影がおすすめです。4Kで撮ると非常に高画質なので、細かな表情や動きをしっかり映像に残せるでしょう。
iPhoneの4K動画撮影では、シネマティックモードやスローモーション撮影を活用するのがおすすめです。シネマティックモードを使えば被写体を際立たせてまるで映画のように仕上げられますし、スローモーション撮影なら一つ一つの動きの迫力や細かい部分まで際立たせることができます。
Part2.iPhoneの4K動画を効率的に編集する方法(Filmoraモバイル版活用)
iPhoneで撮影した4K動画をそのまま見るのもいいですが、より見やすくしたいなら不要な部分をカットしたり、BGMやエフェクトを追加したりするのがおすすめです。4K動画の編集が初めての人でも効率的に編集できる「Filmora(モバイル版)」を使った編集方法をご紹介します。
2-1.Filmoraの特徴とおすすめポイント
モバイル版のFilmoraは、PCで使えるFilmoraと同等の機能を搭載していながら、スマホならではのタップ&スワイプという直感的な操作で動画編集ができるアプリです。操作画面も分かりやすいため、動画編集の初心者であってもすぐに使いこなせます。
豊富なテンプレートによってSNS向けのショート動画やVlogを簡単に作ることができ、モバイル版でも使えるAI機能によって面倒な編集作業もわずか数タップで完結できます。もちろん4K画質の動画もそのまま編集できるので、iPhoneで4K動画を撮影したらそのまますぐに編集作業を始められますよ。
2-2.Filmoraモバイル版での編集手順
ここからは、Filmoraモバイル版を使ってiPhoneで撮った4K動画を編集する手順を紹介します。
▶iPhoneから動画を取り込む方法
Filmoraモバイル版を起動したら、「新しいプロジェクト」をタップしてください。
スマホ内に保管されているメディアファイルの一覧、もしくはクラウドからインポートしたい動画をタップして選択しましょう。選択したら「インポート」をタップします。
これで動画の取り込みが完了しました。
▶不要部分のカット・トリミング
続いて4K動画の不要な部分をカット、トリミングしてみましょう。
動画編集画面の下部メニュー「トリム」をタップします。
トリミング範囲を指定するツールが表示されるため、範囲に応じてツールを選びましょう。
(指定部分より前をカット、指定部分で分割、指定部分より後をカット)
▶色補正、フィルター、BGMや字幕の追加
Filmoraモバイル版でもiPhoneで撮った4K動画に対して色補正・フィルター・BGMや字幕の追加など、さまざまな加工を施すことができます。
色補正を行うときは下部メニュー「調整」をタップします。
「調整」機能では彩度やコントラスト、シャープネスや露光などさまざまな調整が行えます。
調整内容を選んだら、スライダーを左右に動かすことにより強弱の調整が可能です。
フィルターを適用するには、下部メニューから「フィルター」を選んでください。
フィルターには基本のフィルターからトレンドもの、季節やイベントに合ったフィルターなどさまざまな種類がプリセットされており、タップして選択するだけで適用できます。豊富なフィルターから目的のものを探したいのであれば、フィルター検索も可能です。
iPhoneで撮った4K動画をよりクオリティアップするために、BGMやテキストを追加してみるのもおすすめです。BGMやテキストを追加するときは、下部メニューの「オーディオ」「テキスト」から追加できます。
2-3.高画質で書き出す方法と共有
iPhoneで撮った4K動画を加工した後は、高画質で美しいままの映像として書き出してみましょう。
▶保存形式・解像度の設定
動画を書き出すときは、編集画面の右上にある「エクスポート」を選択します。
書き出す動画の保存形式や解像度を変更するときは、「設定」をタップします。
設定画面では解像度やフレームレートが変更できます。
書き出したい動画の種類に合わせて、それぞれの値を調整してみてください。
(マークが付いているメニューは有料プラン限定となります)
▶YouTubeやSNS向けに最適化して書き出し
iPhoneで撮った4K動画を加工してYouTubeへSNS向けに投稿したいのであれば、解像度やフレームレートをそれぞれのプラットフォームに最適化した形で書き出すことをおすすめします。
YouTubeの場合、4K動画はそのまま4K動画として投稿できるので解像度は「4K」のままで書き出して問題ありません。また、フレームレートを下げてしまうと、YouTube側で強制的に古いコーデックが使用されてしまうため、フレームレートも「60fps」に設定するのがおすすめです。
そしてTikTokの場合、投稿する動画の解像度は「1080×1920px」が推奨されています。フレームレートも30fps~60fpsに対応しているため、「60fps」で設定するようにしましょう。
関連記事:初心者でもできる!AIでYouTube動画に音楽をつける手順
▶プロジェクト保存と後からの再編集
Filmoraモバイル版で4K動画編集を行うと、編集中の状態(プロジェクト)は自動的に保存されているため都度保存する必要はありません。編集作業がまだ終わっていなくても、後からすぐに再編集を始められますのでアプリを閉じても大丈夫です。
完了していないプロジェクトの再編集を行うには、ホーム画面の下部メニュー「ドラフト」を開いてください。
保存済みのプロジェクト一覧が開くので、再編集したいプロジェクトの[⋯]ボタンをタップし、「編集」をタップすることで動画編集画面が開きます。
Part3.iPhoneで撮影した4K動画を魅力的に仕上げるテクニック(Filmoraモバイル版)
iPhoneで撮影した4K動画をより魅力的に仕上げるのであれば、Filmoraモバイル版に搭載された機能をフル活用してみましょう。ここではFilmoraモバイル版を使った具体的な仕上げテクニックを紹介します。
3-1.シーンごとのトリミングで見せ場を強調
iPhoneで撮影した4K動画では、シチュエーションが変わるタイミングや不要な場面をトリミングして取り除くことで動画全体の内容が見やすくなるでしょう。
シーンごとにトリミングするには、トリミング機能で「分割」を活用します。
見せ場の前後を分割し、不要な部分を削除することでより見せ場を強調することができます。
3-2.動きのある被写体にモーションエフェクトを追加
スポーツや動物の映像など、動きが多い4K動画であれば被写体にモーションエフェクトを追加するのもおすすめです。モーションエフェクトを追加するには、編集画面で「エフェクト」をタップします。
モーションエフェクトもあらかじめ多数用意されているため、カテゴリの中からお好みのエフェクトを適用することができます。エフェクトをタップすると、実際にどのように表示されるのかエフェクトプレビューもできるようになっているため、シーンに合ったエフェクトを選びやすいです。
3-3.音声・BGMで映像の雰囲気を演出
高画質な4K動画をさらに華やかに演出するためには、音声やBGMが欠かせません。
「オーディオ」機能を使えば、動画に音声やBGMを多数の音声カテゴリから追加できます。
オーディオ機能にも数多くのカテゴリがあらかじめ準備されているため、内容に合ったBGMや音声を選ぶだけで動画へ追加することができます。
気分や感情、BGMの曲調ごとにカテゴリが並んでいるので、選びやすくなっています。
3-4.テキスト・字幕・タイトルで動画の魅力を増す
テキスト・字幕・タイトルなども追加すれば、編集した4K動画の魅力がさらに増してくるでしょう。Filmoraモバイル版ではテキスト編集機能も豊富です。
通常フォントでのテキスト追加はもちろん、あらかじめ用意されたテンプレートやアートテキスト、さらにはアニメーションを含むテキストも追加できるので、動画をより華やかに仕上げることできるでしょう。
Part4.FAQ|iPhoneの4K動画撮影・編集に関するよくある質問
iPhoneで4K動画を撮影・編集するときには、さまざまな疑問が浮かんでくることがあります。
ここではiPhoneの4K動画撮影・編集についてのよくある質問と回答をご紹介します。
Q1.4K動画撮影の設定で注意すべきポイントは?
iPhoneで4K動画撮影を初めて行うときは、まずカメラ設定を確認するようにしましょう。iPhoneのビデオ撮影に関する設定は、デフォルトだと4Kで撮影する設定になっていないことが多いからです。設定アプリから「カメラ」>「ビデオ撮影」の項目を開き、4K/30fpsもしくは4K/60fpsに切り替えるようにしてください。
そして4K動画撮影を始める直前には、iPhoneのバッテリーとストレージ空き容量も確認するようにしましょう。4K動画撮影はバッテリーもストレージ容量も激しく消費します。どちらも4K動画撮影途中に無くなってしまうと、今まで撮影した映像がムダになってしまいます。
あらかじめフル充電しておくもしくはモバイルバッテリーを準備する、そしてストレージの空き容量を十分に確保しておくようにしましょう。
Q2.編集時に動画がカクつくのを防ぐ方法は?
iPhoneで撮影した4K動画は高解像度かつビットレートも高いため、編集環境によっては動画のカクつきが起きやすいです。カクつきを防ぐためにはいくつかコツがあります。
編集する端末のスペック(性能)を上げる
プロキシ動画(プロキシファイル)で編集時の負荷を軽減させる
プレビュー再生の画質を下げて編集を行う
編集する前にiPhoneの4K動画をHEVCからH.264に変換しておく
いずれのコツに関してもポイントとなるのは「編集する端末への負荷を下げる」といった点です。4K動画の編集作業は端末にもそれなりの負荷がかかるため、カクついて作業に支障が出そうな場合はこれらの方法を試してみてください。
Q3.高画質を維持しつつSNS向けに書き出すコツは?
iPhoneで撮影した4K動画を高画質を維持したままSNS向けに書き出すには、書き出し時にSNS側が推奨している最高の解像度に設定するのがコツです。
例えばTikTokだと「1080x1920」のフルHD、Xなら「1920×1200」のWUXGAが推奨される最大の解像度となっています。この解像度以下に設定してしまうと、SNS側で強制的に画質が圧縮されてしまうことがあります。できるだけ高画質でSNSへ投稿したいのであれば、SNSが推奨する最大の解像度へ設定するのがおすすめです。
まとめ:FilmoraでiPhone4K動画を楽しみましょう!
iPhoneで撮れる4K動画は、設定方法やコツを掴むことで誰でも高画質な映像を残すことができます。4K動画だけでも十分にキレイではあるのですが、より魅力的に仕上げるのであればFilmoraを使って編集してみることをおすすめします。
iOSにも対応しているFilmoraのモバイル版を使えば、直感的なシンプル操作でトリミングやエフェクト追加、BGMや字幕の挿入などプロレベルでの編集が可能です。iPhoneへFilmoraモバイル版をインストールすれば、撮影・編集・SNSへの投稿までワンストップで行うことができます。
この記事でご紹介した編集のポイントやコツを参考にして、iPhoneでの4K動画撮影と編集を楽しんでみてください。
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