動画がカクついて見えたり、動きがぎこちなかったり、少し古い印象に見えたことはありませんか。こうした違和感は、フレームレート設定が合っていないことが原因のひとつです。30FPSなどで撮影した映像が少し荒く見えても、必ずしも撮り直す必要はありません。
適切な動画フレームレート変換ツールを使えば、動画のFPSを調整して、30FPSから60FPSへ変換したり、120FPS相当のより滑らかな見え方を目指したりできます。最近は、画質をできるだけ保ちながらフレームレートを変更できるツールも増えています。

パート1. フレームレートの違いで動画の見え方はどう変わる?
動画フレームレート変換を使う前に、まず基本を押さえておきましょう。フレームレートとは? フレームレートは FPS(frames per second)で表され、1秒間に表示される静止画の枚数を指します。たとえば 30FPS なら、1秒間に30枚のフレームが表示されます。
動画で使われるフレームレートにはいくつかの種類があり、それぞれ見え方や向く用途が異なります。一般的には、FPSが高いほど動きは滑らかに見えます。
あるフレームレートで撮影した素材を、別の形式や配信先に合わせたい場合には、映像の動きを自然で統一感のある状態に保つために FPS の変更が必要になることがあります。
30FPS・60FPS・120FPSはどう使い分ける?

FPS変換を何となく行うのではなく、動画をどこで、どのように見せるかに合わせて選ぶのが大切です。30FPSから60FPSへの変換は滑らかさの改善に役立ちますが、すべての動画に必要とは限りません。高FPSがリアルさを高める場面もあれば、逆に欲しいシネマ感が薄れることもあります。
| 30FPS | 60FPS | 120FPS | |
| 向いている用途 | シネマ風動画、トーキングヘッド、ストーリー系 | チュートリアル、Vlog、ゲーム、動きの多い映像 | スポーツ、スローモーション、高速アクション |
| 動きの滑らかさ | 標準的で自然 | 滑らか | かなり滑らか |
| 動きの情報量 | 中程度 | 高い | 非常に高い |
| ファイルサイズ | 小さめ | 中程度 | 大きめ |
| 向いている配信先 | 映画、インタビュー、SNS動画 | YouTube、配信、ゲームプレイ | 本格編集、スローモーション向けコンテンツ |
各動画フレームレート変換ツールが実際に滑らかで安定した結果を出せるかを確認するため、以下のような実務的な観点で評価しました。
- フレームレート変換の正確さ:30FPS、60FPS、120FPSの変換時に狙った設定へ調整しやすいか
- 動きの滑らかさ:FPS変更後の補間が自然に見えるか
- 画質の維持:シャープさを保てるか、破綻やノイズを抑えられるか
- 使いやすさ:初心者でも動画FPSを素早く変更しやすいか
- 対応環境:デスクトップ、オンライン、モバイルの各ワークフローに対応しているか
- 書き出しの柔軟性:MP4 1080p 60FPS などの設定や高FPSプリセットが使えるか
- 処理速度と安定性:長尺動画や高解像度素材でも安定して動くか
パート3. 動画フレームレート変換ツールおすすめTOP3



パート4. おすすめ動画フレームレート変換ツール10選
自分に合った動画フレームレート変換ツールを選べば、編集のやり直しを減らしつつ、画質を大きく損なわずにより滑らかな映像へ近づけられます。30FPSから60FPSへ変換したい場合も、60FPSから120FPSを試したい場合も、あるいは配信先に合わせてFPSを調整したい場合も、ツールごとに操作性や自由度、出力品質は異なります。
まずは下の比較表で全体像を把握してから、各ツールの詳細レビューを見るのがおすすめです。
動画フレームレート変換ツール比較表
| 対応環境 | 対応フレームレート | 無料 / 有料 | 向いている用途 | 評価 | |
| Wondershare Filmora | Windows、Mac、Android、iOS | 最大120FPS | 無料版あり・有料プランあり | 高画質なFPS変換と編集 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| HandBrake | Windows、Mac、Linux | 最大60FPS | 無料 | 手動FPS制御と圧縮 | ⭐⭐⭐⭐ |
| VLC | Windows、Mac、Linux | 最大60FPS | 無料 | 簡単なFPS調整 | ⭐⭐⭐ |
| Media.io | オンライン | 2~4倍 | 無料版あり・有料プランあり | 手早いオンラインFPS変換 | ⭐⭐⭐⭐ |
| Videobolt | オンライン | 最大60FPS(有料プラン) | 有料 | テンプレートベースの動画制作 | ⭐⭐⭐ |
| VEED | オンライン | 最大60FPS | 無料版あり・有料プランあり | SNS向け動画編集 | ⭐⭐⭐⭐ |
| MiniWebTool | オンライン | 最大60FPSまたは任意入力 | 無料 | 単発のFPS変更 | ⭐⭐⭐ |
| Neural.Love | オンライン | 最大120FPS | 有料 | AI補間による60FPS化・高品質化 | ⭐⭐⭐⭐ |
| Video Converter | Android | 最大60FPSまたは任意入力 | 無料版あり・有料プランあり | モバイルでのFPS変換 | ⭐⭐⭐ |
| Video Converter and Compressor | iOS | 最大60FPSまたは任意入力 | 無料版あり・有料プランあり | FPS変更+ファイル圧縮 | ⭐⭐⭐⭐ |
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1. Wondershare Filmora(Windows、macOS、Android、iOS)

Wondershare Filmora は、動画FPSを細かく調整できるフル機能エディターです。30FPSから60FPSへの変換、60FPSから120FPSへの調整、滑らかな MP4 1080p 60FPS の書き出しなどに対応しやすい構成になっています。
単純なフレームレート変更だけでは逆にカクついて見える場合もありますが、そのときは AIフレーム補間 を使うことで、動きをより自然に見せやすくなります。複雑な設定に悩まずに 60FPS 化したい人に向いているツールです。Filmoraで動画を60FPSへ変換する方法も確認できます。
無料版あり(透かし付き)。有料プランも用意されています。
- タイムラインベースで正確にFPSを調整できる
- YouTube、SNS、高フレームレート再生向けの最適化プリセットを用意
- 長尺動画や大容量ファイルでも安定しやすい
- AI Frame Interpolation を内蔵し、FPS変換時のカクつきを抑えやすい
- FPSを上げる際の補間が比較的滑らか
- デスクトップとモバイルの両方で使える
- FPS変換と本格編集をひとつのツールで完結しやすい
- 無料書き出しには透かしが入る
- 高度な補間結果は元素材の品質にも左右される
プロジェクト設定で編集前にFPSを変更する方法と、書き出し時に 60FPS や 120FPS など任意の値を指定する方法があります。
2. HandBrake(Windows、macOS、Linux)

HandBrake は、細かい手動設定を重視する人に向いた定番のオープンソース video fps converter です。動画のフレームレートを正確に変更しやすく、デバイスごとにFPSを揃えたいケースにも向いています。
無料
- 固定フレームレートと可変フレームレートの両方に対応
- コーデックや圧縮設定を細かく調整できる
- バッチ変換でも比較的安定して使いやすい
- 透かしや利用制限がない
- 形式の互換性が高い
- FPSを細かく調整しやすい
- 動きを滑らかにするAI補間はない
- 初心者にはやや技術寄りのUIに感じやすい
書き出し時に目標フレームレートを選び、固定または可変フレームレートを指定して変換します。
3. VLC(Windows、macOS、Linux)

VLC は主にメディアプレーヤーとして知られていますが、簡単な用途であれば基本的な動画フレームレート変換にも使えます。互換性向上のためにFPSを少し調整したいときには便利ですが、本格的な動画編集ソフトのような高度な制御やモーション補正はありません。
無料
- 軽量で広く使われている
- 余計な追加インストールが少ない
- オフラインでも使える
- 完全無料で使える
- 多くの動画形式やコーデックに対応
- 手早い変換用途には十分
- FPSの選択肢は限定的
- 設定画面が少し分かりにくいことがある
- プレビューや動きの最適化機能はない
ファイルの書き出し時に、詳細な変換設定からフレームレートを変更します。
4. Media.io(オンライン)

Media.io は、ブラウザから直接動画FPSを変更できるオンライン動画フレームレート変換ツールです。AI強化機能を使った手早いFPSアップに向いており、中間フレームを生成して動きのブレやカクつきを抑えます。
有料プランは月額 $17.99 から。
- 2倍・4倍のFPS増加に対応
- 短いクリップなら比較的処理が速い
- クリップをより滑らかに見せやすい
- 初心者でも使いやすい
- ブラウザがあればデバイスを選ばない
- 多くの動画形式に対応
- 高度なモーション制御の自由度は低め
- 特定FPS向けの詳細プリセットは少ない
- AIクレジットが必要
クリップをアップロードし、AI Tools から Video Enhancer を開き、2倍または4倍のFPSブーストを選んで滑らかさを改善します。
5. Videobolt(オンライン)

Videobolt は、簡単なFPS調整に向いたオンラインツールです。無料ユーザーは動画下のドロップダウンからフレームレートを変更できますが、短い動画に制限されます。長尺動画の書き出しや高FPS変換を行いたい場合は有料プランへのアップグレードが必要です。
無料版はFPSや動画長に制限あり。有料プランは月額 $14.99 から。
- 見やすいUI
- プリセット中心で処理が速い
- フレームレートを下げてファイルサイズを抑える使い方も可能
- 非技術系ユーザーでも使いやすい
- 短い動画に向いている
- 無料プランでも透かしなし・登録不要
- カスタマイズ性は高くない
- 高FPS化の精度重視には不向き
動画をアップロードした後、書き出し時にFPSプリセットを選んでフレームレートを変更します。簡単なトリミングや微調整向けの機能もあわせて利用できます。
6. VEED(オンライン)

VEED は、オンライン編集機能と動画フレームレート変換を組み合わせたツールです。字幕やレイアウト編集を進めながら、動画のFPSを変更して新しい設定で書き出せます。
無料版あり(透かし付き)。有料プランは月額 $19 から。
- 編集機能と一体化している
- SNS向けプリセットがある
- クラウド保存に対応
- 編集とFPS調整のバランスがよい
- 共有しやすい
- UIが比較的新しく扱いやすい
- 無料書き出しには透かしが入る
- フレーム補間はないため、高FPS化より低FPS化向き
- デスクトップツールよりFPS範囲は限られる
書き出し時の出力設定からFPSを調整します。選べる最大FPSは元動画の条件にも左右されます。
7. MiniWebTool(オンライン)

MiniWebTool は、単発のFPS変更に向いた軽量オンライン動画フレームレート変換ツールです。アカウント作成やソフトのインストールなしで手早く変換したいときに便利ですが、高度な制御や動きの補正機能はありません。
無料
- 非常にシンプルな操作画面
- 元の推定フレームレートを確認できる場合がある
- 対応範囲内で任意のFPSを設定できる
- 変換後に元動画と比較しやすい
- 変換状況をリアルタイムで確認できる
- 完全無料
- アカウント不要
- 小さめのファイルなら処理が速い
- 一般的な形式に対応
- 細かな制御は難しい
- 大容量動画や高画質素材には不向き
動画をアップロードし、フレームレートを選んで変換ファイルをダウンロードします。
8. Neural.Love(オンライン)

Neural.Love は、機械学習を使って動きの滑らかさ改善を重視する AI ベースの 60FPS 変換ツールです。最大120FPSまでの変換にも使われることがあり、高度なフレーム補間で映像を解析しながら新しいフレームを生成します。
無料版は機能制限あり。従量課金は 1クレジット $0.08 から。
- AIベースのフレーム補間
- 動きの改善を重視した設計
- 高品質出力を狙いやすい
- 基本的なFPS変更ツールより滑らかさを出しやすい
- 復元系プロジェクトにも向いている
- 手動設定が少なく始めやすい
- 高FPSへの変換は有料プラン中心
- 処理時間が長くなりやすい
AIが中間フレームを生成し、FPSを上げたうえで最終動画を書き出します。
9. Video Converter, Compressor(Android)

このアプリは、スマホ上で直接動画FPSを変更したい Android ユーザー向けのvideo FPS converterです。形式変換や動画圧縮などの基本機能もあわせて利用できます。
無料。アプリ内課金は $0.99 ~ $49.99。
- 一般的なFPSプリセットから選ぶか、任意のフレームレートを設定できる
- H.264、MPEG-1/2/4、VP8、VP9、FLV1 など多くのコーデックに対応
- 圧縮機能でファイルサイズを調整しやすい
- 複数ファイルをキューに追加してまとめて処理できる
- モバイルでの簡単な編集に便利
- 一般的なFPSプリセットを押さえている
- 速度と画質のバランスを取りやすい
- 高度な動き補正は限定的
- 無料版には広告がある
変換時に解像度やビットレートとあわせてFPSを選択します。
10. Video Converter and Compressor(iOS)

この iOS アプリは、iPhone や iPad で編集したいクリエイター向けの実用的な FPS 変換ツールです。変換機能に加え、トリミング、結合、音声調整、動画圧縮などの基本編集にも対応しています。
無料。アプリ内課金は $2.99 から。
- 定義済みフレームレートから選ぶか、任意のフレームレートを入力できる
- 多くの動画形式とコーデックに対応
- 圧縮機能と基本的な編集機能を内蔵
- モバイル中心の作業と相性がよい
- UIが比較的シンプル
- SNS向け書き出しにも使いやすい
- AIフレーム補間はない
- カスタマイズ性は限定的
変換前に目標FPSを選び、端末内またはクラウド保存向けに書き出します。
まとめ
自分に合う動画フレームレート変換ツールを選ぶときは、単に滑らかさだけでなく、動きの見え方、画質、配信先との相性まで考えるのが大切です。30FPSから60FPSへ変換して見やすくしたい場合も、120FPSでアクション映像を試したい場合も、最適なツールは作業スタイルによって変わります。
その中でも Filmora は、より細かな制御がしやすいのが強みです。タイムライン上でFPSを調整でき、AIフレーム補間で動きを整えながら、形式や解像度を指定して書き出せます。外出先で変換したい場合はモバイルアプリも使えます。
動画フレームレート変換ツールに関するFAQ
-
1. 30FPSから60FPSへの変換は、最初から60FPSで撮影するのと同じですか?
いいえ。同じではありません。60FPS撮影は高いフレームレートで実際の動き情報を記録しますが、30FPSから60FPSへの変換は補間によって追加フレームを生成します。滑らかさは改善できますが、元から60FPSで撮影した映像と完全に同じにはなりません。 -
2. FPSを上げると動画の画質も良くなりますか?
必ずしもそうではありません。FPSを上げると動きは滑らかになりますが、解像度やシャープさそのものが上がるわけではありません。見た目の品質は、照明、ピント、ビットレート、元動画の品質にも左右されます。 -
3. 高いFPSに変換するとファイルサイズも大きくなりますか?
多くの場合は大きくなります。FPSが高いほど1秒あたりのフレーム数が増えるため、圧縮設定を調整しない限りファイルサイズも増えやすくなります。 -
4. FPSを変えると動画の再生速度も変わりますか?
正しく処理すれば変わりません。動画の長さはそのままで、変わるのは主に動きの滑らかさです。


