アンカーポイントは、Illustratorなどのデザインソフトや動画編集ソフトでよく耳にする用語です。しかし初心者にはやや難しいと感じるかもしれません。
実際には「形や動きの基準点」を意味し、オブジェクトの見た目やアニメーションの動きを自在に変えるための重要な要素です。意味や役割を理解すれば、曲線を滑らかにしたり、図形を整えたり、動画の動きを直感的に制御することが可能になります。
本記事では、アンカーポイントの意味や使い方について解説します。また記事内では便利なソフトも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Part1.アンカーポイントとは
まずは、アンカーポイントの意味や役割を見ていきましょう。
1-1.アンカーポイントの定義
アンカーポイントとは、パスを構成する基本的な「点」であり、ベジェ曲線や直線の形を決定する要素のことです。パスの両端や折れ曲がる部分に配置され、これらの点を基準にオブジェクトの形が描かれます。
1-2.アンカーポイントの役割
アンカーポイントは、オブジェクトの形状や動きを決定づける重要な役割を担っています。Illustratorなどでは、アンカーポイントを移動することでパスの角度や曲線を自在に変えられ、複雑な図形やロゴも思い通りに作成できます。
一方、動画編集ソフトのアンカーポイントは回転や拡大縮小の基準点となり、オブジェクトの動きをコントロールする軸として機能します。
1-3.アンカーポイントの種類
アンカーポイントには大きく分けて2種類があります。ひとつは「スムーズポイント」で、曲線を自然につなげるために使われ、左右のハンドルが直線上に揃って動くのが特徴です。
もうひとつは「コーナーポイント」で、角のある形状や鋭い折れ目を作る際に利用されます。ハンドルを独立して操作できるため、直線と曲線を自在に組み合わすことが可能です。
ただし動画編集においてアンカーポイントは、「オブジェクトの基準点」以外の種類はありません。
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Part2.アンカーポイントの基本操作(Illustratorを例に)
ここからは、アンカーポイントの使い方を紹介します。ここでは、最も一般的なデザインツール「Illustrator」のやり方を見ていきましょう。
2-1.追加・削除の方法
Illustratorでアンカーポイントを追加するには、ペンツールをパス上に合わせるとカーソルが、そのままクリックするだけ。複数のアンカーポイントを追加してオブジェクトを作成できます。
逆に削除する場合は、ペンツールをポイントに重ねて「−」マークが表示された状態でクリックするか、「アンカーポイントの削除ツール」を使用します。不要なポイントを整理することで、パスがシンプルになり、効率的に作業できます。
2-2.移動・調整の方法
アンカーポイントを移動する際は、「ダイレクト選択ツール」を利用することが一般的です。オブジェクトをクリックすれば、任意の場所に移動できます。
オブジェクト内にあるポイントを選択して調整することで、オブジェクトの角を調整できます。
また、アンカーポイントを追加する際にハンドルを動かすことで、曲線オブジェクトを作成することが可能です。
2-3.中心・中央の設定方法
Illustratorでアンカーポイントを中央に設定する場合は、オブジェクトメニューから「パス>アンカーポイントの追加」を選択すると便利です。各線分の中央に自動でアンカーポイントが配置され、バランスの良い編集が可能になります。
2-4.表示・非表示の切り替え
Illustratorでアンカーポイントが突然見えなくなった場合、多くは「境界線の表示」がオフになっていることが原因です。ショートカット「Ctrl+H(MacはCommand+H)」を押すことで、アンカーポイントやパスの表示・非表示を切り替えられます。
また、メニューの「表示 > 境界線を表示(隠す)」からも設定可能です。アンカーポイントが見えないと編集が困難になるため、表示が消えたと感じたときは切り替えながら確認してみましょう。
Part3.アンカーポイント操作が可能なソフト
アンカーポイントはIllustratorだけでなく、動画編集やモーショングラフィックス向けのソフトでも幅広く利用されています
ここでは、代表的な4つのソフトを取り上げ、それぞれの特徴や操作感を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
3-1.Filmora
Filmoraは世界中のユーザーに利用されている動画編集ソフトです。テンプレートが豊富であり、直感的に魅力的なコンテンツを作成できます。
アンカーポイントはクリップの回転や拡大縮小の基準点として働き、デフォルトでは中央に配置されます。レイアウトパネル上で四隅や中央をクリックするだけで支点を変更でき、直感的にアニメーションを作成可能です。I
llustratorのように複数の点を扱うのではなく、ひとつの基準点を操作する仕組みなので、映像編集をシンプルに進めたい方に最適です。
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Filmoraのアンカーポイントは非常にシンプルです。オブジェクトの中心にあるアンカーポイントを移動させるだけで大丈夫です。
一般的なツールと違い、アンカーポイントを数値で設定できることも嬉しいポイントです。
アンカーポイントを設定したら、その点を基準にオブジェクトを編集することが可能です。
3-2.Illustrator
Illustratorはアンカーポイント編集機能が最も充実した代表的なベクターソフトです。ペンツールを使えば任意の場所にポイントを追加したり、不要なポイントを削除してパスをシンプルに整えることができます。
ダイレクト選択ツールでポイントを移動したり、アンカーポイントツールでスムーズポイントとコーナーポイントを切り替えるなど、緻密な制御が可能です。
複雑なロゴやイラストを精密に仕上げる際に欠かせないツールであり、Webから印刷までさまざまなデザインで活躍するツールです。
3-3.After Effects
After Effectsでは、アンカーポイントは各レイヤーの回転や拡大縮小の基準点として機能します。デフォルトではレイヤー中央に配置されますが、アンカーポイントツールを使うことで自由に移動可能です。
例えばドアの開閉アニメーションを作成する際、左端にアンカーポイントを移動させると自然な動きを演出できます。また、ショートカットキーで一瞬で中央に戻すことも可能。
Filmoraに比べると操作方法はやや複雑ですが、本格的な映像制作を覚えたい方は使ってみてください。
3-4.Affinity Designer
Affinity Designerは、Illustratorの代替として人気の高いベクターデザインソフトです。アンカーポイントに相当する「ノード」を自由に追加・削除・移動でき、曲線や直線の細かな調整が可能です。
ノードツールを用いることで、スムーズポイントとシャープポイントを切り替えたり、複数ノードを一括で選択・編集したりと、直感的な操作ができます。
買い切り型ライセンスで導入コストが低い点も魅力で、個人デザイナーや学生に人気のソフトです。
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3-5.ソフト4選:比較一覧表
ソフト名 | 料金 | 操作性 | 動画編集対応 | AIファイル対応 |
Filmora |
|
直感的で初心者向け | 対応 | 非対応(ベクター編集不可) |
Illustrator |
|
プロ仕様でやや学習必要 | 非対応 | 完全対応(業界標準) |
After Effects |
|
中級者以上に適する | 対応 | 部分対応(Illustrator経由で利用可) |
Affinity Designer | 6,590円(買い切り) | Illustratorに近い操作性 | 非対応 | 読み込み対応(編集は制限あり) |
Part4.アンカーポイントを活用したデザイン例
アンカーポイントを自在に使いこなすと、デザインの幅が一気に広がります。例えばロゴ制作では、曲線部分にスムーズポイントを配置し、なめらかなラインを強調することで高級感を演出できます。
逆に、不要なポイントを削除して直線的なシルエットを残せば、シンプルで力強い印象を与えられます。
また、アイコンやイラストではアンカーポイントを追加して独自の曲線を作り、オリジナル性を高めることが可能です。実際の制作現場では「点をどう置くか」が作品の完成度を大きく左右するのです。
Part5.FAQ|アンカーポイントに関するよくある質問
最後に、アンカーポイントに関するよくある質問を紹介します。
Q1.アンカーポイントの基本操作は難しいですか?
アンカーポイントの操作は一見複雑に思えますが、基本を押さえれば難しくありません。Illustratorではペンツールで追加や削除が行え、ダイレクト選択ツールでポイントを移動するだけで形を調整できます。
誤操作をしても「Ctrl+Z(MacはCommand+Z)」で簡単に元に戻せるため、初心者でも安心です。
Q2.ソフトによってアンカーポイントの扱いは違いますか?
ソフトによってアンカーポイントの概念や操作は大きく異なります。IllustratorやAffinity Designerでは、複数のアンカーポイントを追加・削除・移動しながらパスを自在に調整でき、ロゴやイラスト制作に適しています。
一方でAfter EffectsやFilmoraでは、各レイヤーやクリップに1つだけ存在するアンカーポイントが回転や拡大縮小の基準点として機能します。そのため、精密なベクター編集を行うのか、映像の動きを制御するのかによって最適なソフトを選ぶことが大切です。
Part6.まとめ
アンカーポイントは、オブジェクトの形や動きを自在にコントロールするための基盤となる重要な要素です。Illustratorでは複数のアンカーポイントを扱い、曲線や直線を思い通りに調整できます。逆に不要なポイントを整理すればデータが軽くなり、作業効率も向上します。
動画編集でアンカーポイント編集したい方は、Filmoraを試してみるとよいでしょう。画像デザインの機能も搭載されており、全ての機能を直感的に使用することが可能です。今なら無料でダウンロードできるので、この機会にFilmoraをお試しください。
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