YouTubeなどの動画共有サイトで、いざチャンネル運営を始めてみたけど、思うように再生数や登録者数が伸びない。と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、国内のYouTubeにおいて、全チャンネルの約8割が収益化できていない。と言われています。
一方で動画の需要は今後も増え続け、それに伴って投稿者の数も日々増えているため、残りの2割に入るためには工夫や方法論が必要です。
そこで、この記事では、動画をより上位表示させるための方法論「VSEO(動画検索エンジン最適化)」について詳しく解説していきます。
すぐに実践できるテクニックも多数紹介しているため、是非最後まで読み進め、一つでも自分のチャンネルで試してみてくださいね!
1.VSEOとは?
まずはあまり聞き慣れない「VSEO」という言葉の定義について確認しておきましょう。
「VSEO」とは、「Video Serch Engine Optimization」の略語で、動画検索エンジン最適化、つまり動画共有サイトにおける上位表示をさせるためのテクニックを指します。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、記事を上位表示するための対策「SEO」は有名ですが、近年動画市場の盛り上がりと供にVSEOについても重要であると認識され始めています。
代表的なVSEOとして、サムネイルを華やかで目につくように工夫したり、動画タイトルを工夫したり、というのが一般的です。
2.VSEOのメリット
VSEOを実施することのメリットについてもチェックしましょう。
主なメリットとして以下の3つが挙げられます。
- ・SEOと比較して効果が出やすい
- ・チャンネルの拡散力・影響力が強化される
- ・動画市場はこれからも伸びる!
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.SEOと比較して効果が出やすい
認知度の高い「SEO」と比較して、体系化されたVSEOはまだまだ知られておらず、なんとなくのテクニックとして個別で認知されています。
つまり、やっていてもはや当たり前のSEOと比べて、まだまだ実施している人が少ないVSEOは効果が出やすく、目に見えて動画の再生数が改善するということも起こりやすいでしょう。
2-2.チャンネルの拡散力・影響力が強化される
VSEOを実施することで、チャンネルや投稿者としての拡散力・影響力強化が見込めます。
VSEOによって動画が上位表示できることで、多くの視聴者の目に触れる機会が増えます。その分評価や共有などのアクションも増加し、更に加速度的に拡散力が高まるでしょう。
広告収入だけで無く、この拡散力や影響力を利用して、ビジネスが成り立つほど協力であり、チャンネル内の別動画も比例して伸びやすいため、副次的ながら非常に重要なポイントと言えるでしょう。
また、動画は一度アップロードすれば、時間が経っても24時間自動でアピールし続けてくれるため資産性が高く、VSEOのコストパフォーマンスは高いと言えます。
2-3.動画市場はこれからも伸びる!
スマートフォンの普及以降、伸び続けている動画市場ですが、今後も伸びる予想が各所でされています。
国内における2022年の動画広告市場は5,601億円となっており、前年比133.2%と現在も高い数字で伸び続けていることがわかります。
こういった成長市場において、拡散力やVSEOのテクニックを学んだことがある。ということ自体が資産になると考えられるでしょう。
参考記事:
サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施
3.YouTubeが重視している6つの指標
続いて、YouTubeアルゴリズムにおいて、どのような指標が重視されているかを把握しておきましょう。
基本的には、これらの項目を伸ばすためにおこなうのがVSEOという認識です。
ただし、注意点として、Googleははっきりと明言している点が少なく、あくまで推測となる点に注意してください。
3-1.総再生時間
そもそもYouTubeの大きな目標として「いかに、YouTube(Google内)に視聴者を滞在させるか」が重要です。
総再生時間(再生数ではない)は、それだけ視聴者をYouTubeに留めた時間と同義となり、重要な指標になります。
総再生時間は以下の数式で表せます。
・総再生時間=動画一本あたりの総再生時間×動画本数
例えば、動画を1本アップロードして、10時間再生されたチャンネルと、動画を10本アップロードして、それぞれの動画が1時間ずつ再生された動画の総再生時間は同じとなるため、動画のクオリティはもちろんですが、動画数も重要になることがわかります。
また、YouTubeにおける収益化条件にも指定されている点から、YouTube側が重視していることがわかります。
3-2.再生回数
「再生回数」は、字のままですが、動画の再生された回数を示す指標です。
再生回数の中でも、特にアップロード後24時間以内の再生回数は、その後の動画の伸び具合を左右する重要な指標になります。
24時間以内の再生回数(その他項目もですが)をみた上で、その後のインプレッション数をYouTube側が決めると言われており、初速を高めるためには、チャンネル登録者数や、コメントなどの反応数も重要になります。
3-3.平均視聴時間
再生された動画がどれだけ継続して視聴されたかを示す指標が「平均再生時間」です。
例えば、10分の動画が平均して5分間視聴される場合、平均再生時間は5分、視聴者維持率は50%となります。
視聴者が動画を見続けるか否かは冒頭3〜5秒ほどで決断されるといわれており、視聴者が期待外れに感じる内容やクオリティの場合は、平均視聴時間が著しく下がります。
動画のジャンルにもよりますが、まずは40%を各動画で目指したいところです。
3-4.アクション数
視聴者の「グッドボタン」「シェア」などのアクション数も重要な指標です。
また、一説によると、バッドボタンも視聴者に行動を促したという点においてアクション数として計測され、プラス評価されるようです。
アクション数は、視聴者が感動したり納得したりタメになったり、という場面で起きやすいため、動画のクオリティ・内容が非常に重要になります。
また、動画冒頭や最後によく見かける「呼びかけ」も重要でしょう。
3-5.チャンネル登録者数
チャンネル登録者数は新しい視聴者にとって、クオリティや信頼性の担保となる指標であり、再生数の伸びやすさにも大きく関わっています。
アルゴリズムに直接関係するわけではないというのが定説ですが、新しい動画をアップロードされると初動がつきやすいなど、ユーザー行動が変化することでその他の項目が上昇し、結果として再生されやすい動画になるでしょう。
総再生時間と同様に、収益化条件にも指定されている点からも重要度がわかります。
4.VSEOの基本
前章までを踏まえて、まずはVSEOの基本となる項目をご紹介します。
最も重要なのは以下の3点です。
- ・目的・ターゲットを明確に
- ・市場調査
- ・アクションを促す
こちらも詳しく見ていきましょう。
4-1.目的・ターゲットを明確に
VSEOの基本としてまず重要なのが「目的やターゲット設定を明確にすること」です。
更に詳しく言えば「なんのために」「どんな人に」「なにを」動画を通して伝えるのかを動画を出す前に明確に決めておくことで、再生数や登録者数をスムーズに伸ばすことができます。
投稿されている動画のジャンルがバラバラの場合、たとえ総再生数が多い場合でも登録者数は伸びづらくなってしまいます。
異なるジャンルで動画を投稿したい場合は、もう一つチャンネルを作るのが無難でしょう。
また、ターゲットとは異なるユーザーが動画に来ると、それだけ平均視聴時間は低下し、動画の評価が落ちてしまいます。
そのため、ターゲットを絞り、しっかり動画を見てくれる視聴者だけに届く、サムネイルなどの工夫が必要になるでしょう。
4-2.市場調査
設定した目的やターゲットに沿って、市場調査や競合調査、トレンドなどを把握します。
まずは自分のチャンネルのメインターゲットとなるユーザーがどのようなキーワードで検索しているか、などを調べましょう。
ただし、既に伸びている動画やアイデアに完全に乗っかっても、既に視聴者や登録者のついているチャンネルには勝てません。
あくまで市場調査はアイデアや、傾向の把握のためと割り切ると良いでしょう。
4-3.アクションを促す
視聴者がただ観るだけに終わらせない、アクションを促すというのもポイントです。
・動画中で自分のチャンネルの関連動画も紹介する
・動画の最後にチャンネル登録・グッドボタンをお願いする
と同時に、ユーザーがアクションを起こしやすい導線作りも必要です。
ただし、過剰な誘導は視聴者の気分を害し、低評価や悪印象に繋がるおそれがあるので、適度なアピールを心がけてください。
5.【実践編】VSEO6選
いよいよ具体的なVSEOについてご紹介します。
ここでは特に代表的なVSEOについて6つ紹介します。
VSEO①.タイトルにメインKWを追加する
動画のタイトルに狙っているキーワードをしっかり含めることを意識しましょう。
動画タイトルは、視聴者に「何についての動画なのか」を正しく伝え、サムネイルのクリック率を上昇させるのと同時に、YouTubeのアルゴリズム側にも動画の内容を伝達する役割があります。
尚、キーワードは重要であればあるほど、左側に寄せることを意識するとより効果的です。
また、日本語の場合は30字前後を目安にタイトル設定をおこなうのが推奨されています。
VSEO②.説明文にKWを追加する
動画タイトルは30文字前後にするのが推奨されているため、いくつかの重要なKWを文章にするとすぐに埋まってしまいます。
そこで、説明文もうまく活用することが重要になるでしょう。
タイトルには含められなかったKWや、詳しい説明を説明文にしっかり記入します。
説明文に関してもタイトルと同様に、Google検索やYouTubeアルゴリズムが評価するポイントとなるため気が抜けません。
VSEO③.タグ設定
正しいカテゴライズタグの設定をおこなうことも重要です。
YouTubeをはじめとする多くの動画共有サイトではこの「タグ機能」が搭載されており、有効なタグ設定をおこなうことでタグ経由の視聴者が獲得できます。
最近では、タグ検索を利用するユーザーも多くなってきているため、軽視しがちな項目ですが、意識した方が良いと言えるでしょう。
また、タグ設定はなるべく多くの視聴者が調べると推測できる一般的なものが理想的です。
奇をてらったタグはそもそも誰の目にもつかず、効果が無いため注意してください。
VSEO④.タイムスタンプを設定する
YouTubeには「タイムスタンプ」という機能が存在し、こちらも利用することで、視聴者及びアルゴリズムに対して好影響を及ぼすと言われています。
タイムスタンプは動画の目次にあたる項目で、動画内説明欄に記載します。
タイムスタンプを設定すると、視聴者は気になる項目箇所へワンクリックで移動が可能になり、ピンポイントで知りたいことがしれるためユーザービリティが向上すると言えるでしょう。
ただし、知りたい箇所だけを視聴できるというのは、解釈を変えると視聴者維持率が低下する可能性をはらんでいます。
ここは一長一短と割り切るしかありませんが、チャンネルの信頼性も増すため、多くの場合トータルでは設定した方がプラスだと考えて良いでしょう。
VSEO⑤.サムネイルにこだわる
サムネイルもクリック率を上げ、動画の視聴回数を伸ばす上で非常に重要になる項目です。
多くの視聴者にとって動画の視聴をもっとも左右する重要項目です。
どのようなサムネイルの動画が伸びているか、同ジャンルだけで無く様々なジャンルから参考になるサムネイルを探して真似してみるのも良いでしょう。
また、動画の内容や展開を示唆し、視聴者に期待感を持って見て貰うことも重要です。
YouTubeの機能を使って、動画内のワンシーンをサムネイルに設定することもできますが、必ず画像編集ソフト、もしくはサムネイルも作成できる動画編集ソフトを使用して、つい覗いてみたくなるハイクオリティなサムネイルを作成するようにしましょう。
VSEO⑥.翻訳・字幕で視聴者層の拡大を狙う
翻訳や字幕を入れて、視聴者層の拡大を狙うことでより多くの視聴者に見て貰うことも可能です。
動画のジャンルにもよりますが、海外にも通用する内容である場合は翻訳の追加は必須と言えるでしょう。
中には、日本人にはほとんど認知されていないにもかかわらず、10万人や100万人を越える登録者を抱えている日本人ユーチューバーも存在します。
自分の動画はどこの国に受けそうかと考えるのも大切なポイントです。
また、音声が出せない状況など、シーンを選ばず楽しめる字幕付き動画は視聴回数と視聴者維持率の向上に貢献します。
6.VSEOと相性の良い動画編集ソフト【Filmora】
上記VSEOに加えて、動画編集ソフトにもこだわることで、より効率的にチャンネルや動画を伸ばしていくことができ、まさに鬼に金棒と言えます。
今回は数ある動画編集ソフトの中でももっともVSEOと相性の良いおすすめソフト「Filmora」を最後に紹介します。
6-1.Filmoraの特徴と強み
「Filmora」は世界的クリエイティブソフトメーカーWondershare社のフラッグシップ動画編集ソフトです。
最大の特徴として挙げられるのは、その直感的操作性でしょう。
PC操作が苦手な方や、動画編集に不慣れな方でもシンプルな操作感で迷わずハイクオリティな動画が作成できます。
動画編集を生業としている、編集者の方や、ユーチューバーの方であれば、いくらでも時間をかけられますが、多くの方は本業が別にあり、スキマ時間を使って動画編集に取り組まれているのではないでしょうか?
そういったケースで、シンプル操作でハイクオリティ編集が可能なFilmoraは大きな恩恵をもたらすでしょう。
また、操作が簡単なだけではなく、マルチプラットフォームサポートに対応しており、出先ではスマホから編集し、自宅ではPCから編集するというシームレスな対応もメリットです。
その他、多くの高度編集機能や、豊富な素材・BGM・テンプレート・エフェクトが初期搭載されている点、FilmoraからYouTubeに直接アップロードが可能な点など、効率という点において右に出るソフトがないといいきれるほど便利なソフトです。
6-2.Filmoraの機能
Filmoraには高度な機能が多数搭載されています。
その中でもVSEOと関連性が高く、YouTube動画編集において便利な機能をここでは4つピックアップして紹介します。
ChatGPT機能
今話題のチャット型AI「ChatGPT」を搭載しています。
この機能により、悩みがちなタイトル、説明、ストーリーなどがAIを活用して簡単に作成できます。
意外に時間がかかってしまいがちな、文章作成工程を自動化できるのは嬉しいですね!
自動字幕起こし機能
自動字幕起こし機能は、動画内の音声をAIによって自動で字幕に起こしてくれる機能です。
先述の通り、VSEOの手法として、翻訳や字幕を追加する、というのが一つのポイントでした。
しかし、動画内の音声をフル字幕にするのは非常に時間がかかってしまう作業です。
Filmoraの自動字幕起こしはワンクリックで動画内全ての音声をテロップ化し、編集も一括でおこなえるため大幅な時短が可能と言えます。
AIスマートカットアウト機能
動画内の人物やオブジェクトを簡単な指定で自動選択できる機能です。
細かいキーフレームアニメーション設定なども必要なく、非常に簡単な操作で被写体を識別、背景の透過や不要オブジェクトの削除などが効率的に実行できます。
スナップショット機能
サムネイルを作成するためには、本来画像編集ソフトが必要です。
しかし、動画内のプレビュー画面を画像としてワンクリック保存できるFilmoraのスナップショット機能を使用すれば、動画編集と同時に同一ソフト内でハイクオリティなサムネイル作成ができてしまいます。
画像編集ソフトを追加で導入する場合には、別途操作を学習する必要がありますが、Filmoraの簡単な操作だけ覚えれば本編動画からサムネイル作成まで一元作成できてしまうため、非常に効率的です。
まとめ:VSEOに今すぐ取り組もう!
この記事では動画を上位表示させるためのテクニック「VSEO」について、概要からメリット、基本、テクニックについて順をおって紹介しました。
まずは一つだけでも実際に自分のチャンネルに取り入れてみてください。
また、VSEOと相性の良い、効率的編集が可能なFilmoraというソフトについても紹介しました。
Filmoraは全ての機能を実際に使って体験できる無料版も用意されているため、少しでも気になった方は是非無料ダウンロードし、実際に使ってみてくださいね!
役に立ちましたか?コメントしましょう!