「Premiere Proで物の動きに合わせて画面を切りかえたい」こう思ったことはありませんか?
今回は、Premiere Proで高精度な画面切り替えができるマスクトランジションを紹介していきます!
目次
Part1・マスクトランジションとは
そもそも、マスクトランジションとは何でしょうか?
普通のトランジションとは、2つの動画を「フェード」などで滑らかに繋げる機能です。
マスクトランジションでは、動画の中の物の動きに合わせて動画を切りかえる機能になっています。
通常のトランジションとは異なり、特殊でオリジナルな画面切り替えができるので
YouTubeなどの動画サイトで印象的な動画を作ることができるのが大きなポイントです。
Part2・Premiere Pro でマスクトランジションをやってみよう
それでは早速、Premiere Proでマスクトランジションの動画を作ってみましょう。
Premiere Pro を起動してください。
Step1. 動画素材のインポート
まずは使う動画をインポートしましょう。(→プロジェクトパネルに表示されます)
マスクトランジションは画面切り替えの機能なので、
必ず2つ以上動画を読み込むことを忘れずに。
Step2. 動画をタイムラインへ移動
読み込んだ動画を、ドラッグ&ドロップでタイムラインにコピーしましょう。
Step3. マスクトランジションの基準にする物を選ぶ
動画の中で、マスクトランジションの基準にする物(柱・壁・手の移動など)を選びましょう。
ここでどの物体でマスクトランジションを始めるかで動画のクオリティが大きく変化します。
Step4. マスクをかけるタイミングを決める
基準を決めたら、どこからマスクトランジションをかけるかを決めましょう。
矢印キーでタイムラインのバーを1フレームずつ動かすことができるので、マスクをかける直前までバーを調整します。
Step5. ペンツールでマスクする範囲を選択していく
コントロールパネルからビデオエフェクトの項目を選び、その中にある不透明度の項目を選択しましょう。
その中にある、万年筆のマーク(ベジェのペンマスク)をクリックします。
ペンツールを利用して画面切り替えを行う範囲を選択します。
Step6. 選択した範囲を反転する
選択が終わったら、コントロールパネルの
ビデオエフェクト>>不透明度>>マスク
を選んで、その中のマスクパスの横にあるストップウォッチのマークをクリックします。
その中で「反転」の横のチェックボックスにチェックを入れましょう。
Step7. 1フレーム毎にマスクの範囲を変えていく
Step6までで準備は完了しているので、あとは1フレーム毎にマスクの範囲を広げていくだけです!
Step8. 切りかえる2つ目の動画の再生位置を調整する
ここまでできたら、マスクをかけ始めたタイミングに、2つ目の動画の開始位置を合わせます。
これができたら一度再生してみて、微調整を行って完了です!
Part3・初心者でも簡単に動画編集ができる「Wondershare Filmora」
Premiere Proも魅力的な編集ソフトなのですが、簡単な操作で高度な編集ができるFilmoraもおすすめです。
Filmoraは操作画面がシンプルな上に、ソフト自体が非常に軽いので、
「そんなに高いスペックのPCを持っていない...」
「動画編集に慣れていないから簡単にできるソフトが良い...」
といった人に非常にマッチしています!
また、高度な編集機能もついていて、例えば
・AIが顔を検出してエフェクトをつける「ARステッカー」
・グリーンバックでなくても背景から人物を抽出する「AIポートレートアドオン」
・動画の無音部分を自動で検出してカットしてくれる「無音検出アドオン」
などがあります。
他のソフトでも中々見られない先進的な機能が魅力で、もちろん
YouTubeやTiktok、Instagramなどの様々なソーシャルメディアに最適化して書き出すこともできます。
さらに、動画に使える便利な素材を1,000万以上取り揃えているFilmstockとも併用して動画作成することが可能です。
とにかく楽に編集できる素材やテンプレートが豊富なので、初心者に特におすすめのソフトとなっています!
Part4・Filmoraでマスクトランジションをやってみよう!
せっかくですので、Filmoraでのマスクトランジションのやり方も紹介しましょう。やり方を覚えると簡単にマスクトランジションができるようになります。
Step1. 動画をインポートする
メディアライブラリに動画を読み込みます。
先ほどの説明でも述べましたが、読み込む動画は2つ以上にすることに注意してください。
Step2. タイムラインに動画をドラッグ&ドロップ
メディアライブラリから、ドラッグ&ドロップでタイムラインに読み込ませます。
この時、
切りかえる前の動画は「トラック2」へ、
切りかえた後に表示する動画は「トラック1」へインポートしてください。
Step3. マスクトランジションの基準にする物を選ぶ
ここはPremiere Proの時と同じで、基準にする物を選びます。
Step4. マスクの基準になる物が動く直前のタイミングで動画をカットする
動画を、基準のものが動く直前まで持ってきたら、
そこで動画をカットします。
また、基準のものが画面外に出たところでもう一度カットして、
それ以降の部分を削除します。
Step5. イメージマスクを動画クリップに適用させる
Step4まで出来たら、
エフェクト>>ユーティリティ
から「イメージマスク」を選択して、基準の物が動くクリップに適用します。
Step6. マスクの形を決めて調整する
動画クリップをダブルクリックして出てくるメニューで、
一番下の「プリセットマスク」の欄を見つけて、動画に合ったマスクの形を選択しましょう。
マスクの位置はx軸やy軸のメーターを動かすことで調整できます。
また「フェザー」で、マスクの境界線をぼかせます。
お好みの設定を適用しましょう。
Step7. クリップを1フレームずつ区切って調整する
Step6で調整も全て終わらせたら、1フレームずつ動画をカットしていきます。
カットしたら、1フレーム毎にStep6で行った作業を繰り返していきます。
Step8. 切り替え後に表示する動画の位置を調整する
切り替え後の動画の開始位置を、マスクトランジションが始まるタイミングに合わせます。
これで完了です!
※動画で説明を見たいという方は、こちらを確認してみてください!
Part5.終わりに
いかがでしたか?
今回は、Premiere ProとFilmoraでのマスクトランジションの方法を紹介しました。マスクトランジションを使うことで、他の人とは一味違う特徴的な動画をつくることができます。みなさんもぜひ試してみてください!