SNSの投稿写真や友人と撮った思い出の1枚を見て、「スタンプや絵文字が貼ってなければ完璧なのに…」と思ったことはありませんか。でも、スタンプや絵文字を消すのは難しそうだと感じて諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、写真に貼られたスタンプ・絵文字をプロレベルで消すテクニックや無料で使えるツールをご紹介します。初心者でも迷わず使える手順も併せて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 写真や画像に入ったスタンプ・絵文字・ロゴは本当に消せるのか?
写真や画像に入ったスタンプ・絵文字・ロゴなどは、条件にもよりますが自然に消すことができます。
青い空や白い壁といった背景が比較的シンプルな写真や画像であれば、特にキレイに消すことが可能です。AI技術を使ったツールであれば、わずか数秒ほどで自動的に消してくれるものもあります。
背景が複雑であったり、スタンプや絵文字が人物の顔にかかっていたりすると自動で完璧に消すことは難しく、複数のツールを使ったり高度なテクニックが必要になることもあるでしょう。
重要なのは、写真や画像に入ったスタンプ・絵文字・ロゴが「どこにあるか」です。画像補正を行うツールが余計なものを誤検知せず、正確にスタンプや絵文字を認識できれば、まるで“最初からなかったこと”にできるほど優秀なツールがたくさんあります。
関係記事: 【厳選】写真や動画から人物だけを消す方法とおすすめアプリ・ソフト・オンラインツールを解説!
2. 消したい対象別:スタンプ・絵文字・ロゴ・人物の違いと消し方のポイント
写真や画像に含まれる消したいものが、スタンプなのか絵文字なのか、それとも人物や物体なのかによって消し方のコツが大きく変わってきます。
ここでは「どういった場合にどう消すか?」といった消し方のポイントを分かりやすく解説していきます自動合成 。
スタンプ消去のコツ

まず確認したいのは、「スタンプが押されている箇所の背景がシンプルかどうか」です。空・壁・床といった凸凹がなくてフラットかつ色が1種類だけの背景であれば、無料ツールで簡単かつ自然に消すことができます。AI技術や修復ブラシなどの機能が搭載されているツールを使えば、消したいスタンプを囲むだけで背景に馴染むように修正してくれるでしょう。
ツールを使ってスタンプを消したあとは、写真や画像を拡大して境目をチェックしてみます。消した部分が滲んでいたり違和感があったりするなら、ツールの機能を使ってぼかしてみたり、コピースタンプ機能を活用して背景となじませてあげるとより自然に見えます。
絵文字削除のコツ

絵文字を削除するときは、絵文字がどこにあるか、どれくらいのサイズなのかをチェックしましょう。絵文字サイズが小さくて背景もシンプルなのであれば、ツールの基本機能だけで簡単に削除可能です。逆に、絵文字が人の顔だったり複雑な背景の上に乗っていたりする場合は、丁寧な作業が必要になります。
多くの画像補正ツールに搭載されている「修復ブラシ」や「AI修復ツール」などを使えば、なぞるだけで自動的に絵文字を削除してくれるものも数多くあります。
絵文字を削除したあとは、消した部分の縁や不自然な影が残っていないか確認してみてください。より自然に仕上げるためには、背景を再現するつもりで細かく修正するのがおすすめです。
ロゴ・ウォーターマーク消去のコツ

ロゴ・ウォーターマークも、基本的にはスタンプや絵文字の削除と同じ方法で消去できます。ただし、スタンプや絵文字と違ってロゴ・ウォーターマークは半透明になっている場合が多く、完全に消そうとすると跡が残りやすいです。
そのためできるだけ自然に消そうと思ったら、背景に似た部分をコピーして被せる「コピースタンプ」機能を使うのがおすすめです。フォントが細かったり斜め文字が入っていたりする場合は、より丁寧に仕上げるとよいでしょう。
このように写真や画像に含まれるロゴ・ウォーターマークも消すことができますが、消去していいのはあくまでも正当な利用範囲内での削除だけです。ロゴやウォーターマークは、自分自身の画像や許可が出ている画像でのみ削除するようにしてください。
人物や不要な物体の消去のコツ

写真に写り込んでしまった通行人・電柱・看板など、人物や不要な物体を消去するのもコツが必要です。できるだけキレイに消去したいのであれば、いくつかのステップに分けて作業を行いましょう。
まずは、AI技術を搭載したツールで大まかに不要なものを消去します。近年のAIが搭載された画像補正ツールでは人物や物体を自動検出して消去してくれるものが増えており、わずか数秒で処理できるものもあるので試してみてください。
消去したい人物や物体が多い場合は、一度に消去しようとすると逆に不自然になってしまうことがあります。一箇所ずつ細かく消去していくことで、より自然な仕上がりになるでしょう。特に人物を削除した後は、影であったり窓やガラスへの映り込みにも注意が必要です。これらを一緒に消去することで、最初からいなかったレベルで違和感が無くなります。
スタンプや絵文字などと比べると人物や物体の消去は少し手間がかかりますが、ポイントさえ押さえておけば驚くほど簡単に自然に仕上げることができるでしょう。
3.写真や画像からスタンプ・絵文字・ロゴを消せるおすすめツール・アプリ5選【比較表付き】
ここからは、写真や画像からスタンプ・絵文字・ロゴを消せるツール・アプリの中から特におすすめの5つを紹介します。それぞれ機能や特徴が異なりますので、自分に合ったツール選びの参考にしてみてください。
スマホアプリ編
まずはスマホアプリを2つご紹介します。iPhone・Androidどちらでも使えるアプリなので、お持ちのスマートフォンからすぐに利用できるでしょう。
BeautyPlus

BeautyPlusは、SNS投稿写真の加工用として高い人気を誇る画像編集アプリです。1つのアプリにさまざまな機能が搭載されており、AI技術を使った背景削除・物体除去機能も利用できます。
不要なものを指でなぞるだけで簡単に消去できるため、初心者でも直感的に使いこなせるのがメリットです。いわゆる「やりすぎ感」が出にくく、編集後も写真が自然に見える点が評判になっています。
便利である一方、ワンランク上の機能は有料プラン限定でしか使えません。背景削除や物体除去の機能も、より高精度な消去を行おうと思えば有料プランの契約が必要となります。
Filmora Mobile

Filmora Mobileは、動画編集・作成・加工などが行えるアプリです。SNSで人気の動画を簡単に作れるテンプレート、豊富に用意されたテキストや音楽、そしてプロレベルの編集機能を無料で使うことができます。
最新のAI技術を使った合成機能を搭載しており、人物や物体はもちろん、複雑な背景であってもワンクリックで簡単に消去することに加えて、別の物へ置き換えたりもできるアプリです。スマホさえあれば、いつでもどこでも高品質な動画を作成できるので、インストールしておいて損はないアプリだといえるでしょう。
注意点として一部のAI機能や高品質な素材を使う際は、クレジットの購入が必要です。月額の有料プランへ加入すると毎月クレジットが付与されるので、長期間利用する場合は有料プランへの加入をおすすめします。
Filmora画像から動画生成機能で生成したもの
- 手作りの愛 Filmora
- さくらプロミス Filmora
- 漫画式カップル Filmora
ウェブサービス編
続いてはウェブサービスです。ウェブサービスはネット環境さえあれば、パソコンでもスマホでもデバイスを問わずに使うことができます。多数ある写真や画像からスタンプ・絵文字・ロゴを消せるウェブサービスの中から、おすすめの2つをご紹介します。
Picwish

PicWishは、画像をアップロードして数回クリックするだけで、背景・ウォーターマーク・不要なスタンプ・絵文字などをAI解析によって簡単に除去できるウェブサービスとなっています。複雑な操作を覚えなくともプロレベルの加工ができるため、Photoshopのような高度なツールを使いたくない人におすすめです。
PicWishはウェブサービスなので、PCやスマホに入っているウェブブラウザから利用することができるので、デバイスのOSや機種などを気にする必要がありません。
ただし、無料版では一部の機能が制限されてしまいます。アップロードできる画像サイズや枚数などが限られてくるので、まずは一度お試しで使ってみて、気に入ってから有料プラン契約を検討してみるのもいいでしょう。
Photoroom

PhotoRoomは、AI技術を活用した画像背景の自動消去や、人物の切り抜きに特化した画像編集Webサービスです。SNS投稿用の画像やネットショップに掲載する商品写真など、高度な編集ツールを利用した経験がなくても簡単に高品質な画像を作れます。
各種デバイスのウェブブラウザから使えるだけでなく、さらに多くの機能が使えるiOS・Androidアプリも提供しています。操作がとても簡単で初心者向けでもあるため、写真や画像に入ったスタンプ消去を初めて行う方にもおすすめのサービスといえるでしょう。
無料版でもスタンプ消去などが行えますが、消去後に改めて保存するとウォーターマーク(PhotoRoomのロゴ)が入ってしまう点に注意しましょう。
PCソフト編
最後はPCソフトです。PCにインストールする必要はありますが、アプリやウェブサービスと比べて遥かに高機能かつ高品質に画像編集が行えるのが最大のメリットです。
Wondershare Filmora

Wondershare Filmoraは、Windows/macOS向けの動画編集ソフトです。アプリ版も用意されていますが、PC版はアプリ版以上に豊富な機能を使うことができます。
Wondershare Filmoraは動画編集ソフトでありながら、画像加工に特化した機能も多数搭載されています。中でも最新のAI技術を活用した「AIオブジェクトリムーバー」では、静止画から不要な人物やスタンプなどを消去できることはもちろん、新バージョンでは動画からも不要な物を消去できるようになりました。
動画上で消去したい物を簡単なブラシ操作でなぞるだけで、AIが自動検出を行い消去してくれます。消去したい物が動いていても問題ありません。人物・ウォーターマーク・絵文字など、どんなものでも簡単に消去できます。
AIオブジェクトリムーバーを始めとした、Wondershare Filmoraに搭載されているAI機能を使うためにはAIクレジットの購入が必要です。年額プランを契約すれば毎月AIクレジットが提供されるので、都度購入する必要はありません。

各ツールの比較表
ここまで5つのおすすめツールを紹介してきました。
それぞれの情報を表にまとめましたので、参考にしてみてください。
名称 | 主な機能 | 料金 | 対応端末 | 仕上がり |
BeautyPlus | ・写真編集、美顔加工・背景削除、物体削除 | 月額:数百円~1,000円 | iOS/Android | ★★☆☆☆操作は簡単だが、細かい部分の消去に弱い |
Filmora Mobile | ・動画編集・画像加工・オーディオ編集・さまざまなAI機能 | 月額:1,249円 | iOS/Android | ★★★★☆操作が簡単で高品質 |
Picwish | ・画像の背景除去・物体削除 | 月額:1,350円 | ウェブブラウザ | ★★★★☆AIによる切り抜きの精度が非常に高く、自然に仕上がる |
Photoroom | ・画像の背景除去・写真からの切り抜き | 月額:1,500円 | ウェブブラウザ | ★★★★☆背景の自動消去に強く、微調整もできる |
Wondershare Filmora | ・動画編集・画像加工・オーディオ編集・さまざまなAI機能 | 年間:7,980円(アドバンスプラン) | Windows/MaciOS/Android | ★★★★★画像だけでなく、動画からも不要物を高品質に消去できる。 |
4.FilmoraのAI機能を使って写真のスタンプ/絵文字を消去する
ここからは、FilmoraのAI機能を使って写真のスタンプや絵文字を消去する手順をご紹介します。
PCソフト:Filmoraを使った場合
Filmoraを使うには、まずPCへインストールしておく必要があります。
公式サイトからインストーラーをダウンロードし、PCへインストールしてください。
Filmoraを起動したら、メインメニューの「…」をクリックします。

Filmoraに搭載された多数の機能の中から、「AIオブジェクトリムーバー」を選んでください。

不要部分を削除したい画像や動画を選択すると、動画編集画面へ自動的にインポートされます。
続いてAIオブジェクトリムーバーが自動的に起動してくるので、消去したい部分をマウスでなぞってください。

消去したい範囲をなぞれたら、あとは画面右下の「削除」ボタンをクリックしてください。

Filmoraを使った不要部分を消去する手順は以上です。
スマホアプリ:Filmora Mobileを使った場合
続いてFilmora Mobileを使った場合をご紹介します。
Filmora Mobileを使うためには、あらかじめデバイスに合ったアプリをインストールしておく必要があります。AppStore、もしくはGooglePlayからダウンロードしておきましょう。
インストールが完了したら、アプリを起動してください。
メインメニューの中から「AI削除」を選びます。

「不要部分を削除」をタップして次へ進んでください。

不要部分を削除したい画像や動画をインポートし、あとはプレビュー画面上で消去したい部分をなぞるだけです。なぞった後は「今すぐ処理」をタップすれば完了となります。

Filmora Mobileを使った不要部分を消去する手順は以上です。
5.よくある質問

写真や画像に入ったスタンプやロゴを消すときによくある質問と回答をまとめました。
消した跡はバレる?
消した跡(痕跡)がバレてしまうかどうかは、ツールの精度や消去の方法、そして元々の写真や画像がどういったものかによって大きく左右されます。
不要な部分が含まれた写真や画像の背景が、単色であったりシンプルな模様だけであれば、ほとんどのツールでかなり自然な形で消去できるでしょう。ただし、背景が複雑であったり、複数の人物や物が写っていたりすると、ツールの精度や使い方によって消した跡がバレてしまう可能性はあります。
消す範囲を細かく分けること、そして消した部分の周囲となじませて、できるだけ違和感を無くすことがバレにくいコツです。
スマホとPC、どちらが簡単?
お手軽にスタンプなどを消したいのであればスマホ、より細かく高品質に消去したいのであればPCをおすすめします。
スマホだとワンタップするだけで不要な部分を消去できるお手軽なアプリが多数ありますが、どのアプリでも仕上がりに差ができにくく、複雑な背景を含む写真であったりすると、どうしても不自然な部分ができてしまうでしょう。
PCだとソフトをインストールしたりPCを開いたりする手間はありますが、不要部分の消去がスマホよりも精密かつ細かな部分の調整もしやすくなっています。
動画のスタンプや絵文字も消せる?
動画内に含まれるスタンプや絵文字を消すのは技術的には可能ですが、写真や画像などの静止画よりは難易度が高いでしょう。動画の場合は不要な部分が動いてしまい、消去するために不要な部分の動きに合わせるトラッキング処理が必要となるので、より高機能なツールを使わなくてはいけません。
例えばFilmoraの「AIオブジェクトリムーバー」機能を使えば、AIが動画を解析して消去したい部分を自動で認識してくれるため、人の手で消すよりもより確実かつ違和感なく消去が可能です。
動画に含まれるスタンプや文字を消したいのであれば、こういった高機能なツールを使うようにしましょう。
まとめ:写真や画像に入ったスタンプを消すならFilmoraがおすすめ!
写真や画像に入ったスタンプ・絵文字・ロゴを消すのは、コツさえ掴めば誰でもできます。
「背景がシンプルか」「消去したい部分が少ないか」などさまざまな条件はありますが、高機能なツールを選んで正しい手順で操作すれば、最初から無かったかのように自然に仕上げることができるでしょう。
Filmoraの場合、これまで動画内だけでしたが、最新バージョンではついに静止画に含まれる不要物の消去にも対応しました。旅行の写真に写り込んだ通行人や、風景の中の電柱など、「ちょっと邪魔だな」と感じるものをAI技術に寄って直感的に消去できます。
Filmoraだけでなく、この記事でご紹介した無料ツールを活用して、大切な画像や思い出の写真をもっと自然で美しいものに仕上げてみてください。
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