TikTokやYouTubeではさまざまなネットミームが用いられていますが、その中の1つとして「ギコギコはしません」というミームを知っている方もいるでしょう。このミームは昔からあったものですが、元ネタは何なのでしょうか。
そこで今回は、「ギコギコはしません」のパロディ動画の元ネタをメインに紹介します。元ネタが何なのか知りたい方は、最後まで読んでみてください。
1.「ギコギコはしません」の元ネタとは?
「ギコギコはしません」というのは、QVCジャパンというテレビショッピングで実演販売士の福島豊さんが発言した言葉です。
食パンを包丁で切るシーンにて、本来ならば「ギコギコはしません」という発言と共にスムーズな切れ味を見せるはずであったにもかかわらず、ギコギコと包丁を動かして切るという矛盾したシーンがネタとして取り上げられてしまい、ネットミームとして用いられるようになったのです。
もともとこのネタ自体は古くから存在しており、主にニコニコ動画に投稿されている動画で用いられていました。しかし、今ではYouTubeやTikTokで用いられるようになったことで、再ブームと言える状態になりました。
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1-1.福島豊さんが元ネタのミームは他にもあり
実はQVCジャパンの福島豊さんが元ネタのミームは他にもあります。
主なものとしては、「慌てず騒がず落ち着いて」や「にんじんしりしり」などが挙げられます。
どちらもニコニコ動画がメインですが、ここまで流行った理由としてタイトルやサムネイルと動画の内容が異なる釣り動画でよく用いられたことが影響しているでしょう。
2.他にテレビ番組が元ネタでパロディ動画に使われているもの
パロディ動画の元ネタとしてテレビ番組のちょっとしたシーンが用いられるのは、よくあることです。
そこでここでは、「ギコギコはしません」と同じくテレビ番組が元ネタでパロディ動画に使われているものをピックアップして紹介します。有名なものもあるため、知っているものがあるかもしれません。
2-1. あぁ〜水素の音ぉ〜!
「ギコギコはしません」と同じくQVCジャパンの番組がきっかけで流行したものとして、「あぁ〜水素の音ぉ〜!」が挙げられます。
実演販売士のタイガー尾藤さんとナレーターの鳥羽美音子さんによる水素水の実演販売にて、水素水を開ける際に鳥羽美音子さんが「あぁ〜水素の音ぉ〜!」と叫んだシーンがあり、その部分がネットミームとして人気になりました。
主なパロディとしては、「あぁ〜水素の音ぉ〜!」の声を使って盛り上がるような曲を作ったり、ゲームの効果音と組み合わせたりなどが挙げられます。大きな人気となったネットミームだからこそ、知っている方も多いのではないでしょうか。
関連記事:動画をYouTubeにあげる時、音楽の著作権侵害にならない投稿方法
2-2.熱盛
熱盛は、テレビ朝日の報道番組である報道ステーションのプロ野球コーナーで用いられている演出で、試合を盛り上げた選手や好プレーをした選手を褒める際に用いられています。
もともと有名な番組であることと同時に以前誤って関係ないシーンで熱盛が出てしまうという放送事故が相まって、さまざまなパロディ動画の演出として用いられるようになりました。
なお、報道ステーションの熱盛自体は2021年にリニューアルし、YouTube上では新バージョンの録音風景が公開されています。
2-3.自己防衛おじさん
パロディ動画としては、一般人へのインタビュー動画が元ネタになるケースもあります。有名なものとして、自己防衛おじさんが挙げられます。
2016年に「ウェークアップ!ぷらす」という番組で行われた街頭インタビューが元ネタであり、発言内容と独特な雰囲気から自己防衛おじさんというあだ名が付けられました。
街頭インタビューを受けた人は占い師として活動している鉄平さんという方であり、ネットのパロディ動画どころか、アニメや漫画のCMとしてパロディ動画が作られるほどの人気となりました。
ちなみに彼自体は別の該当インタビューでも登場しており、その際にもバズりました。
2-4.でも幸せならOKです
「でも幸せならOKです」も、街頭インタビューが元ネタです。2017年に秋篠宮家の長女である眞子さまが婚約するというニュースに関する街頭インタビューで、当時青山学院大学に在籍していた学生が発言した内容の一部であり、Twitterを中心にバズりました。
その結果、さまざまなパロディ動画やパロディ画像が作られ、自己防衛おじさんと同じく伝説の街頭インタビューとして有名なものとなりました。ただ、本人は失敗と考えているようであり、人気になったもののモテなかったと以下の動画内で発言しています。
この他、パロディ動画の元ネタが街頭インタビューのものとしては、「物売るってレベルじゃねぇぞおい」や「乗るしかない このビッグウェーブに」などが挙げられます。
2-5.シャンクスのじゃんけん
シャンクスのじゃんけんは、朝のニュース番組であるめざましテレビのコーナーにてONE PIECEの登場人物であるシャンクスというキャラクターがじゃんけんをしたことが元ネタです。
そこから派生して、本来無い片腕を復活させたパロディ動画やパチンコを打つパロディ動画などがネット上に登場しました。
2-6.仮面ライダーオーズのOP
参照動画:東映特撮YouTube Official・仮面ライダーオーズ/OOO 第01話[公式]
仮面ライダーオーズのOPとは、衝撃的な展開になる動画の後半に仮面ライダーオーズのOPをつなげるというものであり、これまでバズった動画を組み合わせても違和感なく活用できることもあり、汎用性の高さからOP動画を使った動画が使われています。
2-7.ひろゆき
匿名掲示板である2チャンネルの開設者としてさまざまなテレビ番組に登場しているひろゆきさんですが、彼の発言もパロディ動画としてよく用いられています。
主なものとしては、「なんかそういうデータあるんですか」や「それってあなたの感想ですよね?」などが挙げられます。
また、ひろゆきさんの口調をパロディとした動画も数多くあり、例として以下のようなものが挙げられます。
2-8.〇〇に反省を促すダンス
〇〇に反省を促すダンスとは、機動戦士ガンダム閃光のハサウェイという映画の主題歌と海外の番組であるKXVO内で登場したダンス映像を組み合わせた動画です。
不思議なダンスと音楽の疾走感が見事にマッチしており、動画だけ変えて音楽とロゴを残したパロディ動画やYouTuberが実際にダンスする動画も登場しました。
2-9.We’ll be right back
We’ll be right backは世界的に有名なネットミームであり、海外のハプニング動画でよく用いられています。
元ネタはThe Eric Andre Showという過激な番組にて、コーナーが変わる際に用いられている演出であり、テンポの良いメロディも相まってよくもちいられています。
なお、The Eric Andre Showと似たような使い方をされるものとして、to be continuedというのもありますが、こちらはジョジョの奇妙な冒険が元ネタです。
3.パロディ動画を作る際のコツ
パロディ動画を作る際には、いくつかのコツが存在します。コツを覚えておくことで面白い動画を作りやすくなるため、この機会に覚えておきましょう。
注意事項:
3-1.パロディ動画の典型的な流れに合わせて動画を作る
パロディ動画として用いられるネタは、基本的に流れが決まっています。例えばWe’ll be right backはハプニングが起きる瞬間に用いられています。典型的な流れに合わせて作ることでパロディ動画と視聴者にわかってもらった上で楽しめるため、そのこと踏まえて作るようにしましょう。
3-2.パロディ動画とわかる程度の編集で済ませる
パロディ動画だからといって、あまりにも編集しすぎると視聴者が何のパロディ動画なのかわからなくなってしまいます。そうなると意味がないため、編集に関してはパロディ動画とわかる程度の編集で済ませるのがおすすめです。
3-3.動画編集ツールを活用する
もしこれからパロディ動画を初めて作るのであれば、Filmoraを使ってみるのがおすすめです。Filmoraは初心者でも簡単にパロディ動画を作れるソフトであり、無料版も用意されています。
機能も豊富にそろっており、その中の1つとしてクロマキー合成が挙げられます。特定の色に反応してその部分を透明にするという機能であり、簡単にWe’ll be right backや仮面ライダーオーズのOPなどのミームと動画を組み合わせられます。具体的な方法は以下の記事で紹介しているため、ぜひそちらをチェックしてみてください。
その他にもFilmoraでは、音に対してエフェクトをかけられるオーディオエフェクトや本物の動画とパロディ動画を組み合わせられる画面分割、動画のタイトルにぴったりなデザイン文字やタイトル編集ツールなどがあります。こちらに関してもクロマキー合成と同じく、別の記事で詳しく紹介しているため、ぜひ読んでみてください。
Filmoraでのオーディオエフェクトの使い方
Filmoraでの画面分割機能の使い方
3-4.権利侵害にならない内容に注意する
他人の作品をマネした動画をSNSなどに公開する場合、著作侵害や人格侵害になる恐れがあります。投稿する前に、注意しなければならなりません。
おすすめ記事:パロディ動画が権利侵害となる判断ポイントと法的問題を避ける方法
4.Filmoraを活用して動画制作を楽しもう!
今回は、「ギコギコはしません」のパロディ動画の元ネタをメインに紹介しました。「ギコギコはしません」はテレビショッピングの放送事故が元ネタであり、YouTubeやTikTok、ニコニコ動画などで多くのパロディ動画が投稿されています。そのため、この機会にFilmoraで動画を作ってみてはいかがでしょうか。
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