NotebookLMをご存じですか? アイデア検討や資料作成など、ビジネスに欠かせないさまざまな作業をAIがサポートしてくれるツールです。ユーザー自身がアップロードした情報のみを使うため、ハルシネーション(虚偽の情報を出力してしまうこと)を起こしにくいのが特徴。この記事ではNotebookLMの動画生成機能にフォーカスし、使い方やメリット・デメリットをご紹介します。
Filmoraの新機能「AIでアイデアから動画生成」
簡単な1文を入力するだけでAIがストーリー仕立ての動画を生成!
目次
1. 話題急上昇中のNotebookLM動画生成機能とは?
まず、NotebookLMについて初めて知ったという方に向けて、その概要を簡単にお伝えします。何ができるのか、無料で使えるのかなど、使い始めるにあたって気になる情報をまとめました。さらに、動画生成機能の特徴をより具体的に紹介します。
NotebookLMの概要

NotebookLMとは、Googleが提供する、AI搭載のリサーチアシスタントです。ウェブサイトやファイル、音声などの情報をアップロードすると、AIがそれに基づいて音声解説・動画解説・マインドマップ・レポートなどを作成してくれます。さらにAIとのチャットを通じて、アイデアを練ったり考えを深めたりすることも可能です。
NotebookLMの最大の特徴は、ユーザー自身が入力した情報だけを使って回答・生成を行うこと。インターネット上にあふれる不確かな情報が紛れ込まないので、AIが実在しないデータをそれらしく提示する「ハルシネーション」が起こりにくくなります。
次のような方に特におすすめできるツールといえるでしょう。
既存のデータを効率的にまとめ、分析したいビジネスパーソン
信頼性の高い情報を発信したいコンテンツクリエイター
集めた情報をもとに、高品質な講義資料・レポートを作りたい教育関係者
なお、NotebookLMでは、アップロードされた情報とそれに基づく出力結果を、まとめて「ノートブック」とよびます。
価格プラン

NotebookLMは、Googleアカウントを持っていれば無料で使えます。また、GoogleのAI機能を拡張する有料プラン「Google AI Pro」または「Google AI Ultra」に登録することで、下記のように機能・リソースが追加されます。
NotebookLM(無料版) | NotebookLM Pro(有料版) | |
作成可能なノートブック数 | 100 | 500 |
各ノートブックに登録できるソース(情報)の件数 | 50 | 500 |
チャットクエリの上限回数(1日あたり) | 50 | 500 |
音声生成の上限回数(1日あたり) | 3 | 20 |
動画生成の上限回数(1日あたり) | 3 | 20 |
高度なチャット設定 | × | ◯ |
ノートブックの分析 | × | ◯ |
なお、有料プランの料金は下記の通りです。
Google AI Proプラン:2,900円/月
Google AI Ultraプラン:34,600円/月
NotebookLMの動画生成機能の概要
ここからは動画生成機能について見ていきましょう。2025年8月時点では、生成できる動画は英語のものに限られます。ただしGoogleは、まもなく他の言語にも対応するとアナウンスしています。今から理解を深めておけば、日本語対応アップデートが来た際に、いち早く機能を活用できるでしょう。
基本仕様

動画生成機能の使いかたは、とても簡単。
まずはNotebookLMの「ソース」タブから、情報源となるファイル、ウェブサイト、テキストなどをアップロードします。次にタブを「Studio」に切り替えて「動画解説」をクリックするだけです。しばらく待てば、AIがナレーション付きのスライドショーを作成してくれます。
さらに動画のクオリティを高めるには「カスタマイズ」を使ってみましょう。動画を使うシーンや目的、ターゲットの視聴者層、特に深掘りしたいテーマなどを入力すれば、それらの条件に最適化された動画ができあがります。
関係記事: APT(アパツ)ダンスをAIで簡単再現!誰でもできる動画生成ガイド

2. さっそく実践!NotebookLMで動画生成する方法
それでは実際にNotebookLMで動画を作る方法を、画像付きで紹介していきます。ぜひ興味のあるテーマで試してみてください。
NotebookLM(https://notebooklm.google.com/)にアクセスして、「ノートブックを新規作成」をクリックします。

「ソースを追加」のポップアップが表示されるので、情報源となるファイル、ウェブサイト、YouTube動画のアドレス、テキストなどを入力し、「挿入」をクリックします。

動画の使い方、ターゲット、特に注目したいポイントなどを指定する場合は、「Studio」タブ内の「動画解説」右上にある「・・・」、「カスタマイズ」の順にクリックして、カスタマイズ内容を入力します。その後「生成」をクリックします。

生成された動画は「Studio」の下部に表示されます。「再生」ボタンを押して内容を確認しましょう。

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3. 【完全比較】NotebookLM動画生成 vs. 他のAIツール
NotebookLMのほかにも、スライドショーをAI生成できるツールは数多くあります。ここでは無料で使えるツールのうち、人気の高い3種とNotebookLMを比較。ぜひ、ぴったりなツール選びの参考にしてみてください。
(1) Gamma

Gammaは、プレゼンテーション、ドキュメント、ウェブページなどをAI生成できるツールです。既存のファイルやURLをもとにした生成もできますが、入力できるのは1点のみ。スライドショーのテーマや画像のスタイルを指定したり、生成されたスライドを手動編集したりと、統一感あるデザインを作れます。
(2) イルシル

イルシルは、企画書やサービス紹介といったビジネス向けの資料作成を得意とする、AI搭載スライド自動生成サービスです。
スライドそのものに加えて、プレゼンテーション時には欠かせないナレーション原稿も作成してくれます。生成されたスライドは、PowerPoint感覚で編集可能。日本生まれのサービスだけあって、日本のビジネスシーンにマッチしたテンプレートを豊富に取りそろえているのが強みです。
(3) Genspark

Gensparkは、MainFunc社が提供するAI生成ツールです。スライドのほかにも、画像・動画・ドキュメントなど幅広く生成できます。どんなスライドを作りたいかを説明するだけで、AIが自動的に構成を考え、素材を収集してスライドにまとめてくれます。
特徴的なのが、チャットを通じて「今、何を探しているのか」「どんなツールを使っているのか」がリアルタイムに提示されるところ。各スライドの信頼性や意義を把握しやすく、待ち時間も苦になりません。完成したスライドは、CanvaやFigmaで編集が可能です。
ツールのまとめ・比較
NotebookLMと上記3つのツールを比較した結果を、表にまとめました。
NotebookLM | Gamma | イルシル | Genspark | |
ソース情報の入力 | 複数可能 | 1つだけ可能 | テキスト入力のみ対応 | テキスト、ローカルファイルのみ対応 |
データの正確性 | 非常に高い | やや低い | 高い | やや低い |
デザインのカスタマイズ性 | × | ◎ | ◎ | △ |
日本語スライドの生成 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
ナレーション生成 | ◯ | × | × | × |
ダウンロード形式 | mp4 | PDFPowerPointGoogleスライドPNG | PDFPowerPoint | PDFPowerPoint |
有料版の価格 | 2,900円/月〜 | 1,200円/月〜 | 1,848円/月 | 3,000円/月〜 |
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4. ズバリ検証!NotebookLM動画生成のメリット・デメリット
さて、さまざまなツールと比較して、NotebookLMのメリット・デメリットが見えてきました。ここで改めてその特徴を示します。
メリット

情報の出典・根拠がわかりやすく、正確性が高い
NotebookLMの最大の特徴は、自分で入力したデータにのみ基づいて、スライドを生成する点。入力できるデータ数・対応ファイルの種類も多いため、膨大な情報を一目で把握したいときにも役立ちます。
なお、入力したデータに誤りがあると、生成された動画にも誤りが含まれてしまう可能性があります。また、正確性が高いといっても、生成されたテキストやナレーションが常に正しいとは限りません。完成した動画は必ずチェックするようにしましょう。
ナレーション付きのスライドを生成可能
自動でナレーションが付くのも、NotebookLMのメリットといえます。日本語で入力したファイルや情報から、英語のナレーション付きスライドショーができるので、英語圏のビジネスパートナーにプレゼンテーションをしたいけど、英語力に自信がない……という際に大活躍してくれるでしょう。将来的には多言語にも対応してくれるようなので、もっと便利になりそうですね。
映像初心者でもプロのようなスライドを作成可能
スライドショーの印象を左右するのはデザイン。ですが、見栄えのするスライドを作るのは、スキルや知識がないと難しいものです。そんなときもNotebookLMを使えば、シンプルでみやすく、ナレーションとも一体感のある動画が簡単にできあがります。
デメリット

細かいニュアンス・デザイン調整は不可能
ツールによっては、生成された動画を手動で編集できるものもありますが、NotebookLMでは、現在のところそのような機能はありません。ブランドイメージに沿った動画を作りたい、ダイナミックなエフェクトを加えたい、という場合には、外部の編集ツールが必要です。
スライド以外の動画には非対応
NotebookLMの「説明動画」機能は、スライドの作成に特化しています。ストーリーを映像やアニメーションで表現したいという場合は、Gensparkなど他のツールのほうが向いているかもしれません。
現時点で、生成できる動画は英語のみ
日本語圏のユーザーにとって大きなネックとなるのが、この点ではないでしょうか。ユーザーインターフェースは完全に日本語対応されており、ソースとして入力するファイル、テキスト、ウェブページや、カスタマイズの指示もすべて日本語で可能なので、なかなかもどかしいところです。1日でも早く、日本語の動画を生成できるようになることが望まれますね。
Filmora画像から動画生成機能で生成したもの
- 手作りの愛 Filmora
- さくらプロミス Filmora
- 漫画式カップル Filmora
5. 【重要】生成した動画をFilmoraで劇的にブラッシュアップする方法
さて、「NotebookLMで生成した動画を自分好みに編集したり、YouTube・TikTok用にアレンジしたりできないの?」と不満に思われる方もいらっしゃるかもしれません。NotebookLMで作ったスライドショーも、動画編集ソフト「Filmora」を使って一手間加えれば、あっという間にSNS映えする動画に様変わりします!
Filmoraは、Wondershare社が開発・提供するオールインワンの動画編集ソフトです。高度なAIを活用した機能を数多く搭載。わかりやすいユーザーインターフェースと直感的な操作性で、初心者から動画制作のプロまで、幅広くご利用いただけます。
今回お伝えする機能は「スマートショートクリップ」、「文字自動起こし」、「オーディオストレッチ」の3つです。
「スマートショートクリップ」で、ショート動画に変換
気軽に見られるショート動画は、視聴者を引きつけるにはうってつけ。NotebookLMで作った長い動画を、あっという間に作り変えましょう。
Filmoraを起動し、「ツールボックス」タブから「スマートショートクリップ」をクリックします。

表示されたウィンドウに従って、NotebookLMで生成した動画をアップロードします。

動画の言語、再生時間、テーマなどを設定します。「スマートBGMジェネレーター」を有効にすると、AIが、動画の雰囲気に合ったBGMを自動的に生成・追加してくれます。

生成された動画をプレビューします。

文字自動起こしで、英語字幕・日本語字幕を一括追加
英語で生成された動画も、字幕や翻訳があれば理解しやすくなりますね。Filmoraならわずか数クリックで自動キャプションを付けられます。
Filmoraを起動し、「新しいプロジェクト」をクリックします。

「インポート」をクリックして、NotebookLMで生成した動画をアップロードします。

動画を画面下のタイムラインにドラッグ&ドロップします。

メディアパネルのタブを「タイトル」に切り替え、「AIキャプション」内から「文字自動起こし」を選択します。

必要に応じて「パラメータ設定」を調整します。ここで「ターゲット言語」を選んでおくと、元の言語での字幕と、翻訳版の字幕が両方生成されます。
設定ができたら「生成」をクリックします。

生成された字幕は、自動的にタイムライン上に配置されます。
プロパティパネルの「高度編集」をクリックすると、字幕のフォント・位置などを自由に調整できます。

「高度編集」ウィンドウでは、字幕の修正・編集も可能です。

プラスワン:日本語ナレーションを追加、音声も自由自在にアレンジ!
日本語字幕が生成できたら、さらに一手間加えて、日本語ナレーションも付けてみませんか? 移動や家事の最中に「ながら聞き」で動画を楽しむ視聴者にもコンテンツを届けられます。
「Filmora」タイムライン上の日本語字幕クリップをクリックします。このクリップは通常、「Translate_シーケンス」と表示されています。

プロパティパネルのタブを「テキスト読み上げ」に切り替えます。
言語を設定したら、「音声モデリング」または「ボイスライブラリ」から、お好みの声を選びます。
必要に応じて速度やピッチなどのパラメータを調整し、「生成」をクリックします。

読み上げ音声は、自動的にタイムライン上に配置されます。
動画を再生しながら、適宜速度などを調整しましょう。
元の英語音声が重なって聞き取りにくい場合は、タイムライン上の「ビデオ」クリップをミュートにしてください。

「オーディオストレッチ」を使って、動画の長さにぴったりなBGMをラクラク追加!
動画に楽しさや親しみやすさを加えるなら、雰囲気のあるBGMがぴったりです! Filmoraはロイヤリティフリーのオーディオ素材を多数利用できるうえ、唯一無二の音楽をAI生成することも可能です。「オーディオストレッチ」機能で、BGMの長さを自動的に動画に合わせられるため、面倒なフェード、カット等の手間もかかりません。
Filmoraを起動し、「新しいプロジェクト」をクリックします。

「インポート」をクリックして、NotebookLMで生成した動画をアップロードします。

動画を画面下のタイムラインにドラッグ&ドロップします。

メディアパネルのタブを「オーディオ」に切り替えます。

「Universal Music for Creators」や「音楽」から、お好みの楽曲を選んでタイムライン上にドラッグ&ドロップしてください。
もしくは「AIオーディオ」内の「AI音楽」でムードやテーマ、曲の長さといった条件を設定し、生成した音楽を使うこともできます。
追加したオーディオクリップをクリックします。次いで、タイムラインパネル上部の「オーディオストレッチ」アイコンをクリックして機能を有効にします。

オーディオクリップの終了位置をドラッグ&ドロップして、ビデオクリップの終わりまで伸ばします。

再び「オーディオストレッチ」アイコンをクリックして、機能を終了します。
6.よくある質問
Q: NotebookLMで生成した動画は商用利用できますか?
Googleは、NotebookLMをはじめとするAIツールについて「ユーザーによるオリジナル コンテンツの生成を許可しています。Googleがそのコンテンツに対する所有権を主張することはありません。」と利用規約に示しています。
つまり、NotebookLMで生成した動画も、その所有権はユーザー側にあり、商用利用も問題ないと考えられます。
詳細は、Googleの利用規約(https://policies.google.com/terms)をご確認ください。
Q: Filmoraは無料で使えますか?
Filmoraには、無料体験版と有料プランが用意されています。無料体験版でもほとんどの動画編集機能を使ったり、付与分のAIクレジットでAI機能を試したりすることができます。
有料プランにご登録いただくことで、追加のAIクレジットの付与、動画エクスポート時のウォーターマーク除去、より多くのクリエイティブアセット素材へのアクセスなど、多くの特典が利用できるようになります。
Q: Filmoraの文字起こしやAI翻訳機能は、どんな言語に対応していますか?
AI翻訳機能は、日本語、英語、中国語、ドイツ語など20種類以上の言語に対応しています。さらに、テキスト読み上げ機能はスウェーデン語、クロアチア語、タミル語などが加わった40言語、文字起こし機能は「スペイン語(スペイン)」「スペイン語(アルゼンチン)」など、地域別の特色をきめ細かく反映した50言語以上をサポートします。
7. まとめ
NotebookLMの「動画生成」機能は、ユーザーが入力した情報に基づいて、ナレーション付きのわかりやすいスライドショーを生成してくれます。ただし、生成後の動画を編集できなかったり、現時点では英語の動画しか作れなかったりと、思い通りにいかない点があるのも事実。
Filmoraを使えば、動画を日本語化するのも、動画を再編集するのも、オーディオ等を追加して魅力をより高めるのも簡単です! Filmoraの機能はほかにもたくさん。素晴らしい動画を効率的に作るためにも、ぜひ活用してくださいね。
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