「Photoshopのマスク機能、種類が多すぎて使い分けに迷っていませんか?」
「レイヤーマスクやクリッピングマスクを、なんとなく使ってしまうことも多いですよね。」
この記事では、そんなPhotoshopのマスク全5種類を徹底解説し、あなたの作業効率を劇的に向上させます!
さらに、静止画のスキルを動画編集に応用し、面倒なマスク作業をAIで自動化する次世代のテクニックまでご紹介。
この記事を読めば、もうマスクの使い分けで迷うことはありません!
▼ この記事で分かること
- Photoshopのマスク全5種類の完全な使い分け
- 「レイヤーマスク」と「クリッピングマスク」の明確な違い
- 静止画の知識を活かしたAIによる動画マスク編集の効率化
- 面倒なマスク作業を数クリックで終わらせる具体的な方法
Filmoraの新機能テキストから動画生成!Google Veo 3で高品質動画を作ろう!
目次
Part1. 今さら聞けないPhotoshopマスクの基本|種類と違いを理解しよう
Photoshopのマスク機能は、プロの画像編集に欠かせません。
本章では、「マスクとは何か?」という基本から、主要なマスクの違いまでを分かりやすく解説します。
Wondershare Filmoraの動画マスク は、Mocha Pro連携とAI×手動のハイブリッドで、不要箇所のマスキングや被写体の強調、合成表現を直感操作で行える機能です。初心者から上級者まで、効率よく狙い通りの見せ方を実現できます:
Filmoraでできること
- Mocha Pro連携で高度なマスク作成・トラッキングに対応。
- AI+手動のハイブリッドで、素早く正確にマスクを作成。
- 被写体を際立たせる/背景の一部を隠す/合成表現(ピクチャ・イン・ピクチャ等)を手早く実現。
- 直感的ワークフローで、初心者でも短時間で仕上げ可能。
1-1. Photoshopの「マスク」とは?非破壊編集の核となる重要機能
Photoshopの「マスク」とは、元画像を傷つけずに一部を“隠す”機能です。
画像データを直接消す「消しゴムツール」(破壊編集)と違い、マスクはいつでも修正できる「非破壊編集」の核となります。
非破壊編集の主なメリットは以下の通りです。
修正が自由自在:いつでも元の状態に戻したり、表示範囲を変更したりできます
元データを完全保持:オリジナル画像は常にそのままの状態で安全です
作業効率がアップ:切り抜きや合成、部分的な色調補正などを効率化できます
1-2. 最重要!3大マスクの違いを比較表で解説
Photoshopマスクの中でも、特に重要なのが「レイヤーマスク」「クリッピングマスク」「ベクトルマスク」の3つです。
それぞれの違いを、以下の比較表で一気に確認しましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 主な用途 |
レイヤーマスク | ・ピクセル単位で表示/非表示を制御・白黒のブラシで直感的に描画 | 複雑な境界線や自然なグラデーション表現が得意 | 拡大・縮小で境界線がぼやけることがある | ・髪の毛など複雑な形状の切り抜き・画像の自然な合成 |
クリッピングマスク | 上のレイヤーを下のレイヤーの形状で切り抜く(型抜き) | ・操作が非常にシンプル・複数のレイヤーに同じ形状を適用できる | 複雑な合成には不向き | ・テキストや図形の形に画像をはめ込む・特定範囲への色調補正 |
ベクトルマスク | パスで作成したシャープな輪郭で表示/非表示を制御 | ・拡大・縮小しても境界線が常に美しい・後から形状修正が容易 | パスの扱いに慣れが必要 | ・ロゴやアイコンの切り抜き・Webデザイン用の画像作成 |
1-3. Photoshopに搭載されている全5種類のマスク一覧
Photoshopに搭載されている主要5種類のマスクについてもここで一覧紹介します。
マスクの種類 | 主な機能と用途 |
① レイヤーマスク | ブラシ等を使い、ピクセル単位で直感的に画像を隠す最も基本的なマスク。 |
② クリッピングマスク | 下のレイヤーの形状を利用して、上のレイヤーを型抜きする。 |
③ ベクトルマスク | ペンツールで作成したパスを使い、シャープな輪郭で画像を切り抜く。 |
④ クイックマスク | 選択範囲を一時的にマスクとして表示・編集するモード。 |
⑤ チャンネルマスク | 画像のチャンネル情報(RGBなど)を利用して、複雑なマスクを生成する。 |
本記事では、上記全マスクについて使い方を解説しているので、ぜひ気になるマスクの部分から読み進めてください!
Part2. 【実践編】Photoshop レイヤーマスクの使い方マスター講座
Photoshopで最も重要な「レイヤーマスク」の基本から応用まで、最短でマスターする手順を紹介します。
文章を読むより、見て真似るのが一番の近道です!
ぜひ一緒に手を動かしながら読み進めてみてください!
2-1. レイヤーマスクの基本的な使い方|作成から描画・調整まで
Step1. 残す部分を選択

選択ツール(何でもOKです)を使って、残す部分を選択します。
Step2. レイヤーマスクを追加

レイヤーパネル下部にある[レイヤーマスクを追加]アイコンをクリックします。
すると、選択ツールで選択した部分以外をレイヤーマスクで隠すことができましたね!
Step3. マスクを便利に管理する

以下の操作を覚えると、さらに作業が効率化します。
便利な操作一覧
操作 | ショートカット / 方法 |
一時的に無効化 | [Shift] + マスクサムネイルをクリック |
マスク範囲を白黒表示 | [Alt(Option)] + マスクサムネイルをクリック |
マスクを削除 | マスクサムネイルを右クリック → [レイヤーマスクを削除] |
2-2. 応用テク1:レイヤーマスクで画像の切り抜き・合成をマスターする
2-1で学んだ手順は、そのまま画像の合成に応用できます。
Step1. 被写体を選択してマスクを作成

まず、背景にしたい画像の上に、切り抜きたい人物のレイヤーを配置します。

次に、2-1と全く同じ手順で、人物レイヤーの被写体を選択し、[レイヤーマスクを追加]して背景を切り抜きます。
Step2. 「選択とマスク」で境界線をなじませる

より自然な合成を目指すなら、マスクサムネイルをダブルクリックして[選択とマスク]ワークスペースを開きましょう。
特に[境界線調整ブラシツール]を使えば、髪の毛のような複雑な境界線も、背景と非常になじませることができます。
2-3. 応用テク2:レイヤーマスクで写真の色や明るさを部分的に補正する
「選択範囲」と「調整レイヤー」を組み合わせれば、写真の一部分だけを補正する作業も一瞬で完了します。
Step1. 補正したい範囲を選択する

2-1と同様に、まずは明るさや色を変更したい部分(例えば「空だけ」「人物だけ」など)を選択範囲で指定します。
Step2. 選択範囲に調整レイヤーを適用する

選択範囲が作られた状態で、レイヤーパネル下部のアイコンから[調整レイヤー](例: 明るさ・コントラスト)を追加します。
すると、選択した範囲だけが「白」になったマスクが自動で作成され、その部分にだけ効果が適用されます。
あとは、表示されるプロパティパネルでスライダーを調整するだけで、簡単に部分的な補正が完了します!
Part3. 【応用編】その他のPhotoshopマスク機能と使い分け術
基本となるレイヤーマスクをマスターした後は、その他のマスク機能も覚えて表現の幅をさらに広げましょう!
ここでは、特に使用頻度の高い「クリッピングマスク」と「ベクトルマスク」の使い方、そして少しマニアックなマスクの使い所まで、分かりやすく解説します。
3-1. クリッピングマスクの使い方|特定のレイヤー形状で画像を切り抜く
Step1. 準備:型抜きに使いたいレイヤー(テキストやシェイプ)の上に、表示させたい画像レイヤーを重ねます。

Step2. 適用:画像レイヤーを選択し、[Alt(Option)]キーを押しながら下のレイヤーとの境界線をクリックします。矢印マークが表示されれば適用完了です。

非常にシンプルな操作ですが、デザイン文字の作成や、特定の範囲内だけに効果を適用したい場合に非常に便利です。
3-2. ベクトルマスクの使い方|パスで作成するシャープな切り抜き
Step1. パス作成:[ペンツール]や[シェイプツール]を使い、切り抜きたい形のパスを作成します。

Step2. 適用: パスが作成された状態で、メニューバーの [レイヤー]>[ベクトルマスク]>[現在のパス] を選択します。
![[現在のパス] を選択](https://filmora.wondershare.jp/images/article-trans-image/2043/photoshop-mask-5-types-12.jpg)
ベクトルマスクはパスで作成するため、拡大・縮小しても境界線が常にシャープなのが最大の特徴です。
後からパスの形を修正することも簡単にできます。
3-3. クイックマスク・チャンネルマスクの使い所
更に使用頻度は低いですが、知っておくと便利な2つのマスクを紹介します。
これらは、選択範囲をより高度に、直感的に扱いたい場合に役立ちます。
クイックマスク|選択範囲を“塗り絵感覚”で編集する

どんな時に使う?
複雑な選択範囲を、ブラシを使った直感的な操作で作成・編集したいときに便利です。
ブラシの直径や硬さも調整しながら、細かい部分はズームして進めるのが大ススメです。
どうやって使う?
ショートカットキー[Q]で通常モードとクイックマスクモードを切り替え、ブラシで選択したい範囲を描画(赤く塗る)します。
クイックマスクモードを解除すれば、通常の選択と同様に選択された状態になります。
チャンネルマスク|色情報から超精密なマスクを作る
どんな時に使う?
空や髪の毛など、特定の色情報(チャンネル)のコントラスト差を利用して、手動では困難な精密マスクを作成したい上級者向けの機能です。
Step1. 最適なチャンネルを見つけて複製する

まず、[ウィンドウ]>[チャンネル]でチャンネルパネルを開きます。
R・G・Bの各チャンネルをクリックして見比べ、切り抜きたい部分と背景の白黒の差(コントラスト)が最もはっきりしているチャンネルを見つけましょう。
見つけたら、そのチャンネルをパネル下部の[新規チャンネルを作成]アイコンまでドラッグして複製します。
Step2. マスク用に白黒をはっきりさせる

複製したチャンネルを選択した状態で、レベル補正(ショートカット:[Ctrl+L]or[Cmd+L])を開きます。
スライダーを調整して、残したい部分が真っ白に、隠したい部分が真っ黒になるように、コントラストを極限まで高めます。
必要であれば、階調の反転([Ctrl+I]or[Cmd+I])も使います。
Step3. チャンネルからマスクを作成する

加工したチャンネルのサムネイルを、[Ctrl(Cmd)]キーを押しながらクリックします。
すると、画像の白い部分が選択範囲として読み込まれます。
そのままレイヤーパネルに戻り、[レイヤーマスクを追加]アイコンをクリックしてください。
Step4. マスクを微調整する

作成されたマスクの切り抜き具合を、単色の背景などを敷いて確認します。
もし修正が必要な箇所があれば、レイヤーマスクのサムネイルを選択し、直接「白」または「黒」のブラシで描き足したり、消したりして最終調整しましょう。
3-4. 【結論】結局どれを使えばいい?目的別おすすめマスク早見表
これまで紹介したマスクの使い分けを、目的別にまとめました。
ただし、あくまで以下は目安であり、結局のところ得意不得意や好みの問題になります。
本記事を参考に、それぞれ使ってみた上で、あなたの得意技を身につけましょう!
こんな時どうする?(目的) | おすすめマスク | 決め手(理由) |
髪の毛など複雑なものを自然に切り抜きたい | レイヤーマスク | ブラシで境界をぼかせるから |
テキストや図形の形で画像を切り抜きたい | クリッピングマスク | 最も簡単で速いから |
ロゴなどカチッとした輪郭で切り抜きたい | ベクトルマスク | 拡大・縮小しても劣化しないから |
選択範囲を塗り絵感覚で調整したい | クイックマスク | 選択範囲の微調整が楽だから |
色の違いを利用して超精密に切り抜きたい | チャンネルマスク | 髪の毛や空の切り抜きに最適(上級者向け) |
Part4. Photoshopマスクの限界と「動画編集」へのステップアップ
Photoshopのマスクをマスターした今、そのスキルを動画編集にも活かしたいと思いませんか?
実は、Photoshopにも基本的な動画編集機能が備わっています。
しかし、そこには静止画ソフトならではの大きな限界も存在します。
本章では、その可能性と課題を解説し、次のクリエイティブステージへの扉を開きます!
4-1. Photoshopでも動画は編集できる?タイムライン機能とマスクの適用方法
結論から言うと、Photoshopでも動画の読み込みと基本的な編集、そしてマスクの適用が可能です。

動画編集の始め方
Photoshopで動画ファイルを開きます。
メニューバーの[ウィンドウ]から[タイムライン]にチェックを入れ、パネルを表示させます。
タイムラインが表示されたら、静止画と同じ手順で動画レイヤーにマスクを追加できます。
カット編集やテロップ追加なども可能ですが、あくまで簡易的な機能と覚えておきましょう。
4-2. なぜPhotoshopは動画マスクに不向き?動くオブジェクトへの追従の課題
Photoshopでの動画マスク編集には、決定的な課題があります。
それは「動く被写体に合わせてマスクを自動で追従させる機能がない」ことです。
Photoshopが動画マスクに不向きな理由は、以下の通りです。
理由1:全てが手作業
動く人やモノに合わせて、マスクの形を1フレームずつ手動で調整しなくてはなりません。
理由2:膨大な作業時間
たった数秒の動画でも、数百フレームの地道な修正作業が必要となり、非常に非効率です。
理由3:専門ソフトとの性能差
動画のプレビュー動作が重かったり、書き出し設定が限定的だったりと、動画編集に特化していないため快適な作業は望めません。
この「手作業の限界」こそが、静止画編集と動画編集の大きな壁です。
しかし、ご安心ください。
この面倒な作業をAIの力で解決してくれるのが、次世代の動画編集ソフトです。
Part5. 【解決策】FilmoraならAIで動画マスク編集が“数クリック”で完了
Photoshopでの動画マスク作成における「1フレームずつの手作業」という大きな壁。
この非常に面倒な作業をAIの力で解決し、あなたのクリエイティブな時間を解放するのが、動画編集ソフト「Filmora」です。
Photoshopで培ったマスクの知識を活かしながら、次のステージへ進みましょう!
5-1. Photoshopの知識が活かせる動画編集ソフトFilmoraとは

Filmoraは、初心者の方から上級者まで、世界で3億人以上に愛用されている動画編集ソフトです。
最大の魅力は、直感的に操作できる洗練されたインターフェースと、AIを活用した数々の強力な編集機能にあります。
Photoshopのようなレイヤーベースのタイムラインを採用しているため、これまで画像編集で培ってきたスキルをそのまま活かせますよ!

Photoshopでは実現するために何時間もかかるような演出でも、Filmoraならわずか数分で完成。
「動画編集は難しそう…」と感じている方にこそ、ぜひ一度試していただきたいソフトです!
ソフト名 | Wondershare Filmora |
特徴 | ・直感的で分かりやすい操作画面・ハリウッド映画レベルのAIモーショントラッキング・豊富なAI機能(自動字幕起こし、AIノイズ除去など)・230万点以上の豊富なロイヤリティフリー素材(BGM、エフェクトなど) |
対応OS | Windows、macOS、iOS、Android |
価格 | ・無料試用版あり・1年間プラン:6,980円/年(税込)・永続ライセンス:8,980円(税込) |
おすすめの人 | ・Photoshopでのマスク作業に限界を感じている方・動画編集に初めて挑戦する方・作業効率を大幅にアップさせたい全てのクリエイター |
Wondershare Filmoraのモーショントラッキングは、動く被写体をAIで解析し、テキスト・画像・モザイクなどの要素を自動で追従・固定できる機能です。Windows/Mac/Android/iOSでシームレスに使えます:
Filmoraでできること
- AIインテリジェント追跡:ターゲットを選ぶだけで動きを分析し、テキストやグラフィックを滑らかに追随。作業時間を短縮。
- ワンクリックぼかし:顔やナンバープレートなどの動くオブジェクトにモザイクを自動適用。
- 動くテキスト/ステッカー演出:名前テロップやコールアウト、絵文字・エフェクトを被写体に“ピン留め”してダイナミックに表示。
- かんたん手順:トラッカーを有効化→要素を追加→追従リンク→プレビュー確認、の直感ワークフロー。
5-2.【Mocha連携】AIが歪む表面を自動追従!パワーメッシュ合成機能
Photoshopでは不可能な、動いて「しなる」「歪む」といったオブジェクトへの合成も、FilmoraとMochaを連携すれば実現可能です。
Wondershare FilmoraのMocha Filmora は、Mocha ProのOFX技術を搭載し、平面トラッキングやPowerMeshトラッキングでハリウッド級のVFX合成とマスキングを、タイムライン上で直感的に行える拡張機能です。ロト作成や画面置き換え、手ぶれ・レンズ歪み補正までワンストップで対応します。
Filmoraでできること
- 平面トラッキングで高速・複雑なシーンも安定追跡、遠近感の一致やオクルージョンにも強い。
- PowerMeshトラッキングで顔・布地など有機的な表面の変形を精密追跡。
- AI支援ロト&マスキング(オブジェクトブラシ/マットアシスト)でキーフレーム作業を効率化。
- 手ぶれ補正/レンズ歪み補正をプロ品質で適用、データのエクスポートも可能。
- Filmoraのエフェクト内からそのまま呼び出せるシームレス統合で、学習コストを最小化。
ここでは、飛行機の羽根にロゴを自然に貼り付ける、プロレベルの合成テクニックを解説します!
「パワーメッシュトラッキング」を使ったロゴ合成の具体的な使い方
Step1. 【Mocha】羽根の表面に「メッシュ」を生成し、追跡する

ロゴを合成したい動画を、Filmoraのビデオ1トラックに配置します。
そのクリップに[エフェクト]>[Boris FX]から[Mocha Filmora]を適用し、[Mocha UIを起動]します。

「X-Splineレイヤーツール」を使い、ロゴを貼り付けたい羽根の表面をスプラインで囲みます。

モードをEssentialからClassicに切り替えて、Trackタブ内の「Mesh Generation」セクションで「Generate Mesh(メッシュを生成)」をクリックします。すると、囲んだ内側に網目(メッシュ)が生成されます。

[Track]>[Motion]>[Mesh]にチェックを入れて「Track Forward」ボタンで、羽根のしなる動きをメッシュごと追跡しましょう。メッシュの細かさや、トラッキングの精密さもここで調整できますよ!
Step2. 【Mocha】「インサートモジュール」でロゴを合成する

Insertタブに移動し、インポート機能でPCからロゴの画像ファイルを読み込みます。

プレビュー画面のロゴの四隅をドラッグし、羽根の表面上の任意の位置とサイズに合わせます。メッシュの歪みに合わせて、ロゴが自動的に変形します。

Blend ModeをScreenやOverlayに変更したり、Opacityを調整したりして、質感を馴染ませます。
Step3. 【Filmora】合成結果をレンダリングし、仕上げる
Mochaを保存して終了し、Filmoraに戻ります。
エフェクト設定の「モジュールレンダリング」を「レンダー」に変更します。

このままFilmoraのカラー補正やエフェクトをクリップに適用し、映像全体の色味を整えれば、まるで本当にペイントされているかのような自然な合成に仕上げられます!

ちなみにFilmora内の平面トラッキング機能を使うだけでも非常に高度なトラッキングが可能になるので、手軽にトライしたい方はぜひこちらから試してみてください。
Wondershare Filmoraの平面トラッキングは、動く被写体にロゴ/テキスト/画像を自然に追従させたり、スクリーン置換を素早く行える機能です。内蔵の4点コーナーピン方式と、より高度なMocha Filmoraプラグインの2つから、用途に合わせて選べます:
Filmoraでできること
- 自動平面トラッキング:コーナーピンを合わせるだけで、面を自動検出して追跡。初心者でも簡単。
- 要素のピン留め:テキスト/画像/ステッカー/エフェクトやモザイクを、トラッキング面に固定して自然に合成。
- 精密編集:手動調整やキーフレームで高精度に仕上げ、処理も高速。
- スクリーン置換:遠近感の一致、モーションブラー、曲面マッピングに対応し、違和感のない合成を実現。
- Mocha Filmora連携:表面ベース解析でオクルージョンに強く、PowerMeshで肌・布など有機的な変形も高精度トラッキング。ロト/マスク作業も効率化。
5-3. Filmoraの多彩なマスク機能|キーフレームと組み合わせて表現は無限大
Mochaのような高度な自動追跡だけでなく、FilmoraにはPhotoshopのように手動でクリエイティブなマスクを作成する機能も豊富に搭載されています。
ここでは、図形マスクとキーフレームを使い、映像が徐々に表示される「マスクアニメーション」でトランジションを作る方法を解説します。
キーフレームを使ったクリエイティブなマスクアニメーションの作り方
Step1. 準備:2つの動画を重ねる

タイムラインのビデオ1トラックに、背景となる動画を配置、 ビデオ2トラックに、マスクを使って表示させたいメインの動画を配置します。
Step2. マスクを追加する

ビデオ2トラックのクリップを選択し、設定パネルを開きます。
[ビデオ]>[マスク]タブに進み、円や長方形など、好きな図形マスクを一覧から選択します。
Step3. アニメーションの始点を設定する(最初のキーフレーム)

再生ヘッド(タイムライン上の赤い縦線)を、アニメーションを開始したい位置に合わせます。
マスク設定の中にある「位置」や「スケール」などの項目の右側にある、ひし形の「キーフレームを追加」アイコンをクリックしましょう。
プレビュー画面でマスクをドラッグしたり、設定パネルで数値を調整したりして、アニメーションの開始時の状態(例:画面の左端に配置、スケールを0%にするなど)を決定します。
Step4. アニメーションの終点を設定する(最後のキーフレーム)

再生ヘッドを、アニメーションを終了させたい位置に移動させます。
再びプレビュー画面や設定パネルでマスクを調整し、アニメーションの終了時の状態(例:画面の右端に移動、画面全体を覆うスケールにするなど)を決定しましょう。
再生ヘッドを動かした後にパラメータを変更すると、キーフレームは自動的に追加されます。
これで、2つのキーフレームの間を補完する形で、マスクが滑らかに動くアニメーションが完成です!
このようにマスク&キーフレームの技術を応用すれば、あなたのアイデア次第で表現の幅は無限に広がります。
関係記事: 【2025】ロトスコープとは?アニメで話題の技法をAIで再現する作り方を徹底解説
Part6. Q&A|Photoshopのマスクについてよくある質問
Q1. レイヤーマスクとクリッピングマスク、結局どう使い分ければよい?
ずばり、目的別に使い分けしましょう。
目的が複雑な形の切り抜き・自然な合成の場合は「レイヤーマスク」、テキストや図形での型抜きがしたい場合は「クリッピングマスク」を検討してください。
更に詳しい使い分けについては本記事のPart1・2でも解説しています。
関係記事: 【2025年】AIマスク完全ガイド|Illustratorの切り抜きから動画の自動マスクまで徹底解説
Q2. レイヤーマスクの白黒を反転させるショートカットはある?
はい。
マスクサムネイルを選択し、[Ctrl + I(MacはCmd + I)]を押します。
Q3. マスクの境界線をぼかすにはどうすればいいですか?
マスクの境界線をぼかす為の方法としては以下が挙げられます。
プロパティパネル:「ぼかし」スライダーで調整。
柔らかいブラシ:ブラシの[硬さ]を0%にして境界をなぞる。
ぼかしフィルター:[フィルター]>[ぼかし(ガウス)]を適用。
Q4. 作成したマスクの範囲を後から変更・追加するには?
作成したマスク範囲を後から変更・追加する方法は以下の通り。
範囲を広げる:「白」のブラシで塗る。
範囲を狭める:「黒」のブラシで塗る。
選択範囲から追加:選択範囲を作成後、マスク内を白で塗りつぶす。
まとめ|Photoshopマスクを極め、Filmoraで動画表現の新たな扉を開こう
Photoshopマスクをマスターし、目的に応じて使い分ける事で、あなたの作業効率を劇的に向上してくれます。
しかし、本当の可能性はその先にあります。
静止画で直面した「動く対象へのマスク」という面倒な作業は、FilmoraのAIが解決します。
あなたのスキルを、動画というさらに表現力豊かなフィールドで活かしてみませんか?
まずは無料版をダウンロードして、AIがもたらす未来のクリエイティブを体験してください!
役に立ちましたか?コメントしましょう!