Canvaは一般的にスライドや資料の作成がメインだと思われがちですが、実はGIFの作成も可能です。GIFはSNSでの宣伝などにも活用できるため、自身で作ることができたら、PRなどもさらに効果的に行える可能性があります。
そこで、今回はCanvaで実際にGIFを作る方法を基本編と応用編に分けてご紹介します。また、CanvaでGIFを作成する際の悩みを解決できる編集方法についても解説。
GIFをどのように作るか知りたい方、身近なソフトでGIFの作成を行いたい方必見です。

目次
1.CanvaでGIFを作る準備

Canvaとは、スライド作成や動画作成を行える編集ツールです。スマートフォンアプリ・PCソフト・サイト版があり、ログインすればいつでも編集できます。
CanvaでGIFを作る準備①無料アカウント
Canvaを使用するには、アカウントの作成が必須です。手順は以下の通りです。
- Canvaにアクセスする
- 登録するを選択する
Canvaで登録するを選択する - メールアドレスを入力する
Canvaでメールアドレスを入力 - アカウント名を入力して「アカウントを作成」をクリック
Canvaで「アカウントを作成」をクリック - メールアドレスに送られてきたコードを入力する
Canvaでコードを入力
SNSやGoogleアカウントであれば、選択したアカウントに関するパスワードや認証コードを入力すればCanvaのアカウントを作成できます。
CanvaでGIFを作る準備②推奨環境
CanvaはスマートフォンからもPCからも利用でき、アプリ・ソフト版とサイト版があります。
GIF作成を本格的にするのであれば、PCソフトがおすすめです。
スマートフォンアプリよりもPCサイトのほうが大画面で編集作業ができ、細かい調整などが行いやすくなります。
ただし、アカウントを連携しておけばPCからもスマートフォンからも作業が可能です。自宅でゆっくりGIFを作りたい場合はPC、外出先などでもサクッと作りたい場合はスマートフォンアプリと使い分けるとよいでしょう。
CanvaでGIFを作る準備③必要な素材
CanvaでGIFを作成する場合、素材は動画でも画像でも問題ありません。どちらもアップロードできるため、使用したい素材を使いましょう。
また、Canvaには豊富な動画や画像、ステッカー素材が準備されています。自身で準備しなくても0の状態からGIF作成ができ、手軽さがCanvaのメリットです。
関係記事: 画像からGIFを簡単に作成する方法とGIFに変換するおすすめのサイト3選!【2025年最新版】
2.【基本編】CanvaでGIFを作る手順

まずは、Canvaで0からGIFを作る方法を解説します。手順は以下の通りです。
- Canvaにログイン
- テンプレートを選ぶ
- アニメーション効果を追加
- 「ファイル形式」からGIFを選んでダウンロード
それぞれの手順について、画像を用いて分かりやすくご紹介するため、ぜひ一緒に試してみてください。
ステップ1.Canvaにログイン

まずはCanvaにログインします。サイト版でもソフト版でもGIF化はできるため、好みの方法で試してみてください。
無料でもさまざまな機能が使用でき、GIF以外の編集も楽しめるでしょう。
ステップ2.テンプレートを選ぶ

ログイン画面から「作成」を選択し、GIFをどのサイズで作成したいか決めます。テンプレートは、プレゼンサイズや1:1サイズをはじめ、InstagramなどのSNSにあわせたサイズやブログ用、自身でカスタマイズする方法もあるため、さまざまな媒体に対応できます。
今回はInstagram投稿の4:5を選択しました。
ステップ3.アニメーション効果を設定

Canvaで使用できるテキストや素材を活用して、アニメーションをつけましょう。
画面左側にある「テキスト」から文字の入力ができ、「素材」からGIF化したい画像を検索できます。
テキストのフォントは数十種類以上あり、素材もグラフィックや写真、動画など豊富です。それぞれ選択すると画面上に「アニメーション」が出てくるため、クリックして画像やテキストの印象にあうものを選びましょう。
ステップ4.「ファイル形式」からGIFを選んでダウンロード

「共有」>「ダウンロード」>「ファイルの種類」から「GIF」を選択
上記の手順で最後にダウンロードを行えばGIFの完成です。背景透過したい場合は、ダウンロード前にチェックを入れましょう。(有料版限定)
関係記事: 【動く画像】GIF画像徹底解説!作り方やおすすめのソフト・アプリ・ツールについても紹介
3.【応用編】Canvaで動画をGIFに変換する方法
Canvaでは、既存の動画からGIFに変換することも可能です。4つのステップで簡単にできるため、ぜひ試してみてください。
ステップ1.Canvaに動画をアップロード

ホーム画面から「動画」を選択します。動画のテンプレートを選んだら、画面左側のタブから「アップロード」を選び、GIF化したい動画をアップロードしましょう。
ステップ2.必要な場面をトリミング

動画からGIFにしたい部分のみをトリミングします。SNSで活用する場合は5秒程度がテンポのよい長さといわれているため、今回は5秒ほどまでトリミングしました。
使用目的に合わせて推奨される長さは異なりますが、30秒程度が一般的のようです。
ステップ3.テキストやスタンプ、アニメーションを追加

Canvaでは、動画にもテキストやスタンプ、アニメーションの追加が可能です。追加するとGIFがポップな印象になったり、リアクションを伝えやすくなったりするため、ぜひ入れてみてください。
ステップ4.GIF形式でエクスポート

基本編と同様、「共有」>「ダウンロード」>「ファイルの種類」から「GIF」を選択でダウンロードします。
動画に音声が入っている場合も、GIFにすると自動で削除されるため、特別な編集などは不要です。

4.Canvaを使っていてよくある悩み
Canvaは簡単にGIFが作成できるおすすめのツールである一方、より高クオリティなGIFを作成する際には悩みも出がちです。これは、Canvaはあくまでも「グラフィックデザインツール」であり、GIFや動画・画像からの変換に特化しているわけではない点があげられます。
CnavaでGIFを作成する際にありがちな悩みを知っておくと、事前に仕上がりや使い方のギャップを小さくできるでしょう。
悩み①GIFの画質がやや低い
GIFは256色までしか画質を保てないため、色の多い素材を使用するとどうしてもGIFの画質が下がってしまいます。なお、Canvaは解像度の変更ができません。
もとの画質が低い素材であれば、GIF化するとさらに画質が下がってしまうため、より粗い印象を感じてしまうことがあります。
ただし「GIFにすると画質が低くなる」というのは、どのソフトでも当てはまることです。256色以上使っていると、GIFの特性上どうしても画質が落ちてしまいます。
GIFを作成する際は、このことを理解したうえで、素材の解像度を上げておくなどの対策が大切です。
悩み②アニメーションの種類が限られている
デザインが豊富にそろっているCanvaですが、文字や素材のアニメーションは実はそこまで多くはありません。限られた種類のなかから選ぶ必要があり、人によっては「もっと違った感じにしたいのにな」と感じることもあるでしょう。
動画編集アプリとは異なるため、アニメーションを自由に編集するのもCanvaでは高難易度です。そのため、より動きのあるGIFを作成したい場合は、Canvaよりも動画編集ソフトなどのほうがよい場合もあります。
悩み③もっと個性的にしたいけど、自由度に限界を感じる
動画やGIFをもっとおしゃれにしたり自分らしく編集したりしたい場合、Canvaだけではどうしても限界があります。というのも、できる編集が限られていたり、アニメーションの数が限られていたりするためです。
Canvaは素材の多い点が魅力ですが、「動画編集」や「編集を加えたGIF作成」は特化ツールではない点から動きに関しては似たような印象に仕上がります。
はじめはCanvaで問題ないかもしれませんが、本格的にGIFを作りたい、もっと魅力のあるGIFにしたい、と考える場合は専用のツールやGIF形式に対応した動画編集ツールの使用がおすすめです。
悩み④音声が使えない/トリミングがやや粗い
CanvaはGIFで保存すると自動で音声が削除されます。ただし、GIF自体が「音声がない」というのが特徴であり、こちらに関してはどのソフトを使用しても変わりません。
Canvaで通常の動画作成を行う際に音声を入力したい場合は、事前に準備したものをアップロードすれば対応できます。
また、トリミングがやや粗いと感じる方もいるようです。Canvaで既存の動画などのトリミングを行う場合、動画編集ソフトに比べるとどうしても機能面で劣ってしまうため、トリミングに限界があります。
もししっかりトリミングなどを行って動画やGIFを作成したい、音声入力もソフト内で完結させたい、というのであれば、このあとご紹介するFilmoraがおすすめです。
5.もっと魅せたい人におすすめのツール【Filmora】
「CanvaよりもさらにこだわってGIFを作りたい」「高画質化や音声入力など、すべての機能を一括で行えるソフトがいい」という方は、画像や動画から幅広い編集を行える「Filmora」です。
Filmoraは最新のAI機能を搭載した動画編集ツールであり、動画編集初心者からプロの方まで幅広いユーザーが使用しています。GIF形式の保存も可能であり、高度な編集を加えたGIFも簡単に作成できます。
ここでは、FilmoraでGIFを作る手順やおすすめのツールをご紹介するため、ぜひダウンロードして一緒に試してみてください。なお、ダウンロードは無料であり、有料版の体験も可能です。
FilmoraでGIFを作る手順

FilmoraでGIFを作る場合は、4ステップあれば作成できます。
- 新しいプロジェクトを選択
新しいプロジェクトを選択 - GIF化したい画像や動画をインポート
GIF化したい画像や動画をインポート - GIFの長さを調整し、エフェクトやステッカーを追加
GIFの長さを調整し、エフェクトやステッカーを追加 - 「エクスポート」>「フォーマット」からGIF選択して保存
「エクスポート」>「フォーマット」からGIF選択して保存
基本的に動画からでも画像からでも作り方は変わりませんが、画像からGIFを作成する際は4~6枚程度準備しておくとよいといわれています。
エフェクトやテキストは左側に表示されているタブから選択するとすぐに作成できるため、ぜひ自身で動画や画像を編集してからGIFを保存してみてください。
Filmoraでできる3つのこと
Filmoraではほかにも豊富な機能が備わっています。ここでは、GIFの作成にも活用できる3つの機能をご紹介します。
豊富なアニメーションとテンプレート

Filmoraは、Canvaと同様に豊富な素材やテンプレートが準備されているほか、アニメーションも多数あります。
【豊富な素材】
- タイトル:文字入力が可能。人気素材からデザイン文字、旅行Vlog風、などテイストに合わせた文字素材を数百種類以上準備
- トランジション:画像の切り替わり時のアニメーションエフェクト。3DやSNS向けなど「タイトル」同様に数百種類準備あり
- エフェクト:動画や画像に光などの動きを加えられる。人物であればボディエフェクトの追加も可能。動画編集であればオーディオエフェクトも活用できる
- ステッカー:GIFのリアクションなどをより鮮明にできる。幅広いステッカーが準備されており、検索から理想のステッカーを見つけられる
- テンプレート:動画やGIFを短時間で作りたい場合におすすめ。テイストごとにさまざまなテンプレートが準備されている。GIF作成なら「ネットミーム」のテンプレートもおすすめ
また、アニメーションはテキストや画像など、それぞれ数十種類搭載されています。特に、テキストのアニメーションの幅は非常に広く、「イン」「アウト」「ループ」の3種類を合計すると150種類近くから選択できます。
Canvaのアニメーションに飽きてしまった、もっとよいアニメーションを見つけたいという方は、Filmoraがおすすめです。
色調補正・モーショングラフィック・AI背景除去などの高度編集
- AI背景除去:画面右「画像」>「AIツール」>「AIポートレート」をオンにするだけで、簡単に背景除去が可能。ワンクリックできれいに背景を削除する。自身で範囲を選びたい場合は「スマートカットアウト」もおすすめ。
Filmora AI背景除去 - 色彩補正:画面右「色」から、プリセットの選択や細かいカラーの調整が可能。全体のバランスを整えたい場合は「画像」>「ベーシック」>「自動補正」をオンにするだけでも、明瞭度があがりきれいな仕上がりになる
Filmora 色彩補正
このような高度な編集もFilmoraでは無料で簡単に行えるため、ぜひGIF作成時に試してみてください。
GIF形式の高画質エクスポートにも対応

GIFは画質が低下しがちですが、Filmoraを使用すると高画質保存も可能です。
方法は以下の通りです。
- エクスポートを開く
- フォーマットをGIFにして、詳細設定をクリックする
- フレームレートをあげる
- ビットレートを「高」に設定
フレームレート(fps):1秒間に何枚の画像で構成されているかを示す単位
ビットレート:1秒間あたりに何ビットのデータが処理できるか
Filmoraではフレームレートを最大30fpsまであげられます。これらの調整を行うと、GIFの容量は少し大きくなりますが、品質をあげられます。
一方で、GIFの容量を小さくしたい場合は、フレームレートやビットレートの数値を下げれば簡単に対応可能です。
6.よくある質問
最後に、CanvaでGIFを作成するにあたってよくある質問をご紹介します。現在悩んでいる方はもちろん、これからGIFを作成する予定の方もぜひ参考にしてください。
Q1. 無料版でも高品質なGIFは作れますか?
はい、Canvaは無料で使用できます。ただし、素材やテキストは一部有料版でしか使用できないものもあるため、作成時は注意が必要です。
同様に、今回ご紹介したFilmoraも無料ダウンロードおよび無料でGIFの作成ができます。こちらも素材関連は一部有料のものがありますが、有料版の無料体験ですべての機能を使用できるため、自身の好みに合うか判断しやすいでしょう。
Q2.Canvaの素材を使って作成したGIFは商用利用できますか?
Canvaは基本的に素材をそのまま使用しなければ、商用利用可能です。
自身で何かしら手を加えていれば自由に使用してよい素材がほとんどであり、素材だけでなくテキストなどを追加するとGIFとしてもよりオリジナリティのある作品が完成するでしょう。
ただし、「Editorial Use Only」と書かれていたり、他人のテンプレートを完全に真似したりする行為は禁止されているため、素材を使用する際は注意してください。
なお、Filmoraで作成した動画やGIFはすべて商用利用可能です。ビジネスなどの目的でGIFを作成する予定の方は、Filmoraのほうが制限を気にしなくてよいでしょう。
Q3.Filmoraを有料版にした場合の料金はいくら?
FilmoraのPCソフト版を有料にした場合の金額は以下の通りです。
- ベーシック年間プラン:6,980円/年
- アドバンス年間プラン:7,980円/年
- 永続ライセンス:8,980円/年
※2025年5月14日時点
料金は割引が適用された金額となっており、今後永久的に割引価格で提供されるとは限りません。もし気になっている場合は無料体験を行い、自身に向いているか判断してみるとよいでしょう。
7.まとめ
Canvaは誰でも簡単に画像や動画、0からでもGIFを作成できます。ただし、画質が落ちやすかったり、アニメーション素材などに限界があったりするのも事実です。
Filmoraを使用すれば、これらの問題を解決するきっかけになり、数百種類のテキストやエフェクトテンプレート、アニメーションを活用したGIFの作成が可能です。また、保存する際に高品質化もでき、解像度が落ちやすいGIFの仕上がりを向上します。
どちらも無料で試せるソフトのため、自身で実際に使って、GIFの仕上がりを比較してみてください。
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