動画やアニメーションに動きをつけたいときに欠かせないのが「キーフレーム」です。
静止した画像や文字でも、キーフレームを使えば、まるで生きているようにスムーズに動かすことができます。
最近では、スマホアプリでもキーフレームを使ってアニメーションを作ることができるようになりました。
難しい専門ソフトを使わなくても、SNS向けのショート動画やプレゼン動画などをかんたんに編集できます。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、以下の内容を順番に紹介します。
- キーフレームの基本的なしくみ
- スマホで使えるおすすめアプリ
- パソコンで使えるおすすめソフト
- そして、Filmoraを使った具体的な操作方法
結論から言うと、初心者〜中級者には「Filmora（フィモーラ）」がもっともバランスの取れた選択です。
操作が直感的でわかりやすく、スマホでもパソコンでも使えるため、動画編集を始める方にぴったりです。
Filmora キーフレーム
目次
キーフレームとは？
キーフレームとは、動画やアニメーションの中で「動きのはじまり」と「終わり」を決めるポイント（目印）のことです。
このポイントを設定することで、画像や文字、図形などに動きや変化をつけることができます。
たとえば、1枚の写真を左から右へスライドさせたいとき。
動画の最初（左）に1つ目のキーフレームを、終わり（右）に2つ目のキーフレームを置きます。
すると、ソフトが自動で「間の動き」を作り出してくれるのです。
この仕組みを使えば、以下のような動きを自由につけることができます。
- 画像や文字を動かす（位置のアニメーション）
- 大きさを変える（拡大・縮小のアニメーション）
- 回転させる
- 透明にしたり、徐々に現れるようにする
つまり、キーフレームは静止画を生きた映像に変えるスイッチのような存在です。
動画編集の世界では、プロも初心者も同じように使う、とても基本的なテクニックです。
関係記事: アニメーション動画の作り方完全ガイド！Filmoraのキーフレーム機能でプロ並みの動画を制作
スマホ向けおすすめキーフレームアプリ【アプリ編】
最近では、スマホでも本格的なアニメーション編集ができるようになっています。
キーフレームアプリを使えば、SNS投稿用の短い動画や、学校の発表・Vlogなどにも動きを加えることができます。
スマホ向けアプリを選ぶときは、以下の3つのポイントが大切です。
- 操作がかんたんで、感覚的に使えるか
- キーフレームの設定項目（位置・大きさ・回転など）が豊富か
- 出力のしやすさ（SNSやクラウドとの連携ができるか）
これから紹介するアプリは、初心者でもすぐに使いこなせるものを中心にピックアップしています。
まずは、操作がわかりやすく機能も充実した「Filmoraモバイル版」から見ていきましょう。
Filmora モバイル版（iOS／Android）
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.wondershare.filmorago&hl=ja
Filmoraモバイル版は、スマホでも本格的なキーフレームアニメーションが作れる動画編集アプリです。
初心者向けに設計されたわかりやすい画面レイアウトと、豊富なテンプレートが人気の理由です。
特徴
- 画面下の「◇（ダイヤ）」アイコンをタップするだけでキーフレームを追加
- 動き・サイズ・不透明度などのパラメータを直感的に調整
- SNS向けの縦動画テンプレートやAIエフェクトも利用可能
- PC版Filmoraと連携して、より本格的な編集も可能
操作手順（3ステップ）
1.新しいプロジェクトを作成
アプリを起動し、「新しいプロジェクト」を選択し、素材をタイムラインに追加します。
2.キーフレームを追加する
タイムラインで動かしたい素材を選び、画面下の◇（ダイヤ）アイコンをタップ。
最初の位置・サイズを設定し、再生ヘッドを移動してもう一度ダイヤをタップします。
3.動きを調整してプレビュー
終点側の位置や大きさを変えると、アプリが自動で間の動きを作成します。
動きが完成したらプレビューで確認し、問題なければ書き出します。
この3つのステップだけで、写真がスライドしたり、文字がふわっと現れるアニメーションが作れます。
特別な知識がなくても感覚的に操作できるので、初めて動画編集をする方にもおすすめです。
CapCut（iOS／Android）
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lemon.lvoverseas&hl=ja
CapCut（キャップカット）は、無料で使える人気の動画編集アプリです。
TikTokやInstagramなど、SNS向け動画の制作によく使われています。
キーフレーム機能も搭載されており、スマホだけで滑らかなアニメーションを作ることができます。
特徴
- 無料で基本機能がほとんど使える
- 動きのあるテキストやトランジションが豊富
- 音楽や効果音を簡単に追加できる
- SNS連携機能が充実しており、動画をそのまま投稿可能
キーフレーム機能
CapCutでは、タイムライン上で素材を選択し、右下にある◇（ダイヤ）ボタンを押すことでキーフレームを追加できます。
その後、再生ヘッドを動かして位置や拡大率を変えると、間の動きが自動で作られます。
また、速度曲線（スピードカーブ）を使えば、動きをより自然に見せることも可能です。
メリット
- 無料でここまで多機能な点は大きな魅力
- SNS向けの縦動画制作に強い
- 動画初心者でも感覚的に操作できる
デメリット
- 細かい動きやカーブを正確にコントロールするのはやや難しい
- 高度なアニメーションを作りたい人には物足りない場合も
CapCutは、「スマホでかんたんに動きをつけたい」人には最適です。
ただし、より細かい調整や滑らかな補間を行いたい場合は、FilmoraなどのPC版ソフトが便利でしょう。
関係記事: CapCut VS Filmora：すべての編集機能の包括的な比較
VN（iOS／Android）
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.frontrow.vlog&hl=ja
VN（ブイエヌ）は、無料で高性能な動画編集ができるキーフレームアプリです。
シンプルな画面と軽い動作が特徴で、キーフレームアニメーションも直感的に扱えます。
SNS用のショート動画や、ちょっとしたアニメ風の動きを作るのにも向いています。
特徴
- 無料で広告が少なく、編集に集中できる
- タイムラインでキーフレームを追加・編集可能
- テキストや画像、BGMの細かい調整にも対応
- PCライクな編集画面で、初心者でも操作しやすい
キーフレーム機能
素材をタイムラインに追加し、動かしたい位置でダイヤアイコン（◇）をタップしてキーフレームを追加します。
再生ヘッドを動かして位置・拡大・回転を変えると、アプリが自動で間の動きを作ります。
文字や画像にも同様の設定ができるため、タイトルを動かしたり、写真をズームさせるといった演出が簡単です。
メリット
- 無料でほぼすべての編集機能が使える
- 動作が軽く、スマホの負担が少ない
- SNS投稿に合わせた出力設定も豊富
デメリット
- グラフ編集などの細かな動き調整は非対応
- 一部のエフェクトは有料プランのみ
VNは、「無料でしっかり動画を作りたい人」や「初めてキーフレームを試してみたい人」におすすめのアプリです。
特別な知識がなくても、数回のタップで自然なアニメーションを作ることができます。
Alight Motion（iOS／Android）
iPhone:https://apps.apple.com/jp/app/alight-motion/id1459833443
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.alightcreative.motion&hl=ja
Alight Motion（アライトモーション）は、モーショングラフィックス制作に強いキーフレームアプリです。
キーフレームアニメーションの自由度が高く、プロのような滑らかな動きをスマホだけで作ることができます。
特徴
- ベジェ曲線エディタを使って、動きを細かく調整可能
- 位置・スケール・回転・不透明度など、すべてのパラメータにキーフレームを追加できる
- エフェクト数が豊富で、光・ぼかし・色調整などの演出も簡単
- プロジェクトのレイヤー構造がわかりやすく、PCソフトに近い操作感
キーフレーム機能
Alight Motionでは、編集したいレイヤーを選択し、右下の「＋」ボタンからキーフレームを設定します。
動かしたい位置ごとにパラメータを変えることで、オブジェクトが滑らかに動きます。
さらに、速度曲線（イーズイン・イーズアウト）を使うと、動きの強弱をコントロールできます。
この機能により、ふんわりと始まり、スッと止まる自然なモーションを作ることができます。
メリット
- スマホで最も細かいキーフレーム調整が可能
- ベジェ曲線や多層レイヤーなど、上級者も満足できる機能
- SNS・YouTubeショートなど幅広い出力に対応
デメリット
- 操作がやや複雑で、初心者には最初やや難しい
- 動作が重くなる場合がある（特に高解像度素材で）
Alight Motionは、「スマホでモーショングラフィックスを作りたい」という人にぴったりのアプリです。
慣れてくると、テキストアニメーションやエフェクトを自由に組み合わせて、プロ並みの映像を制作できます。
LumaFusion（iOS／Android）
iPhone:https://apps.apple.com/jp/app/lumafusion/id1062022008
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.luma_touch.lumafusion&hl=ja
LumaFusion（ルマフュージョン）は、iPhoneやiPad向けの本格派動画編集アプリです。
スマホアプリとは思えないほどの編集機能を備えており、キーフレームを使った精密なアニメーションも実現できます。
特にiPadでの操作性が高く、タッチ操作で直感的に編集できるのが特徴です。
特徴
- 6トラックまでのマルチレイヤー編集に対応
- 位置・スケール・回転などをキーフレームで細かく制御
- カラー補正やオーディオミキシングなど、映像以外の機能も充実
- Apple Pencil対応で、精密な編集が可能
キーフレーム機能
LumaFusionでは、「フレーム＆フィット」という機能を使って、映像の動きを自由に設定できます。
編集画面でクリップを選択し、動かしたい位置に再生ヘッドを合わせて「＋」ボタンをタップ。
次に、サイズ・位置・回転などを変更すると、キーフレームが自動的に追加されます。
この操作を繰り返すことで、写真をズームさせたり、テキストをゆっくりフェードインさせるような表現が簡単にできます。
メリット
- iPadの広い画面で細かい編集がしやすい
- プロレベルの動画編集をモバイル環境で完結できる
- タッチ操作とペン操作の両方に対応
デメリット
- iOS専用アプリのため、Androidでは使用不可
- 有料アプリ（買い切り制）で、価格がやや高め
LumaFusionは、「外出先でも本格的な動画を編集したい」「タブレットで細かく動きをつけたい」という方におすすめです。
特に映像制作を仕事や趣味で行う人にとって、スマホアプリの中では最も完成度の高い一本と言えるでしょう。
スマホアプリ比較まとめ表
ここまで紹介した5つのキーフレームアプリには、それぞれ得意分野や向いているユーザー層があります。
以下の表で、操作のしやすさ・キーフレーム機能・価格・おすすめポイントを比較してみましょう。
| アプリ名 | 強み | 弱み | 価格 | 対応環境 | おすすめユーザー |
| Filmora モバイル版 | 操作が直感的でテンプレ豊富。PC版との連携も可能 | 高度なカーブ設定は非対応 | 無料（一部有料） | iOS／Android | 初心者〜中級者 |
| CapCut | 無料で多機能。SNS向け動画に強い | 細かい調整がやや難しい | 無料 | iOS／Android | SNS投稿メインの人 |
| VN | 無料で広告少なめ。動作が軽い | 高度な補間は非対応 | 無料 | iOS／Android | 手軽に始めたい人 |
| Alight Motion | ベジェ曲線で細かな動きが可能 | 操作が少し複雑 | 無料（一部有料） | iOS／Android | こだわって動きを作りたい人 |
| LumaFusion | iPadで本格編集が可能 | 有料でiOS限定 | 有料（買い切り） | iOS | プロ志向・映像制作者向け |
「直感的に始めたい」ならFilmoraモバイル版、 「細かく動きを作りたい」ならAlight Motion、 「本格的に編集したい」ならLumaFusionが特におすすめです。
スマホでも十分にアニメーション編集が可能ですが、 より滑らかな動きや複雑な演出をしたい場合は、次に紹介するPCソフト版を検討すると良いでしょう。
PC向けおすすめキーフレームアニメーション ソフト【ソフト編】
スマホでもキーフレームを使ったアニメーションは作れますが、 より細かな動きや表現、複雑なエフェクトを使いたい場合は、やはりパソコン版のキーフレームアニメーションソフトが有利です。
キーフレームアニメーションソフトでは、画面が広く操作も安定しており、 複数のオブジェクトを同時に動かしたり、スピードカーブを微調整したりといった作業もスムーズに行えます。
ここでは、初心者でも扱いやすく、本格的なアニメーション表現まで対応できるおすすめソフトを紹介します。
まずは、直感的な操作で人気のFilmora デスクトップ版から見ていきましょう。
Filmora デスクトップ版（Windows／Mac）
Filmora デスクトップ版は、動画編集初心者からプロまで幅広く支持されているオールインワン編集ソフトです。
キーフレーム機能を使えば、画像やテキスト、動画の動き・透明度・スケール・回転などを自由にコントロールできます。
特徴
- アニメーションパネルからワンクリックでキーフレームを設定可能
- 直線・曲線（イーズイン／イーズアウト）の補間で自然な動きを再現
- 音声・トランジション・AIエフェクトなど、映像以外の表現も充実
- WindowsとMacの両方に対応。クラウドプロジェクトでスマホ連携も可能
Filmoraの魅力は、「簡単だけど本格的」な点です。
複雑な手順を覚えなくても、数回のクリックで動きを設定でき、 プレビューで確認しながら微調整することができます。
操作手順（4ステップ）
1.タイムラインに素材を追加
動画や画像、文字をタイムラインにドラッグします。
2.アニメーション設定を開く
クリップを選択し、上部メニューの「アニメーション」タブをクリックします。
3.キーフレームを追加して調整
「カスタム」モードで◇マークを追加。位置・スケール・透明度などを変更して動きを設定します。
4.プレビュー＆書き出し
再生して動きを確認し、問題なければ動画を書き出します。
Filmoraでは、アニメーションの始まりと終わりを決めるだけで自動的に間を補間してくれるため、 専門知識がなくても滑らかな動きを作ることができます。
強み
- シンプルな操作で高品質なアニメーションを作成可能
- エフェクト素材・テンプレートが豊富
- 無料体験版ありで、すぐ試せる
Filmora デスクトップ版は、「直感的に操作したい」「時間をかけずに映像を魅力的にしたい」という方に最適です。
スマホ版とデータ連携もできるため、外出先で編集を進めて、帰宅後にPCで仕上げるといった使い方も可能です。
Adobe After Effects（Windows／Mac）
Adobe After Effects（アドビ・アフターエフェクツ）は、映像制作やモーショングラフィックスの分野で最も有名なソフトのひとつです。
映画やテレビCM、YouTube動画など、プロの現場でも使われている本格的なキーフレームアニメーションソフトです。
特徴
- すべての動き・効果にキーフレームを設定できる
- ベジェ曲線やグラフエディタで動きを細かく制御可能
- 無限に近いレイヤー構成で、複雑な演出を実現
- 他のAdobe製品（Premiere ProやPhotoshop）との連携が強力
After Effectsでは、オブジェクトごとに「位置・スケール・回転・不透明度」などのパラメータを設定し、 タイムライン上にキーフレームを打つことで正確な動きを作ることができます。
さらに、「グラフエディタ」を使うと、スピードの強弱（イーズイン／イーズアウト）を視覚的に調整でき、 より自然で滑らかなアニメーションを表現できます。
メリット
- プロレベルの細かいアニメーション制御が可能
- プラグインが豊富で、表現の幅が広い
- Adobe Creative Cloud内での連携がスムーズ
デメリット
- 初心者には操作が難しく、習得に時間がかかる
- 高スペックPCが必要で、価格もやや高め
After Effectsは、「映像制作を仕事にしたい」「モーショングラフィックスを本格的に学びたい」人に最適です。
一方で、手軽さを重視するならFilmoraのようなソフトの方が扱いやすいでしょう。
関係記事: 【2025年最新】AEイージング完全ガイド｜初心者でもプロ級の動きを実現する使い方とFilmoraとの比較
Blender（Windows／Mac／Linux）
Blender（ブレンダー）は、世界中で利用されている無料・オープンソースの3Dアニメーションソフトです。
3Dモデルの作成からアニメーション、動画編集、VFXまで、あらゆる映像制作がひとつのソフトで完結します。
無料でありながら機能は非常に豊富で、キーフレームを使ったアニメーション制作も本格的に行えます。
特徴
- 無料で商用利用OKのオープンソースソフト
- 3Dモデル、2Dアニメ、映像編集をすべて統合
- Dope SheetやGraph Editorで精密なキーフレーム操作が可能
- 自動補間機能で滑らかなモーションを生成
Blenderでは、オブジェクトの「位置」「回転」「拡大縮小」などにキーフレームを設定し、 時間の経過に合わせて自由なアニメーションを作ることができます。
また、Graph Editorを使えば、動きの速さや緩急を曲線で細かく調整することもできます。
メリット
- 完全無料でプロ並みの映像制作が可能
- 3Dアニメーションから2D動画まで幅広く対応
- 世界的なユーザーコミュニティがあり、チュートリアルも豊富
デメリット
- インターフェースが複雑で、慣れるまで時間がかかる
- 高機能ゆえに学習コストが高め
Blenderは、「無料で高品質なアニメーションを作りたい」人や、「3Dと映像編集を両方学びたい」人に最適です。
少し学習時間は必要ですが、習得すればプロレベルの表現が可能になります。
関係記事: Blenderの使い方を徹底解説
Shotcut（Windows／Mac／Linux）
Shotcut（ショットカット）は、無料で使えるオープンソースのキーフレームアニメーションソフトです。
シンプルな操作画面と軽快な動作が特徴で、初心者でもすぐにキーフレームを使ったアニメーション編集を始められます。
特徴
- 完全無料で広告なし
- Windows／Mac／Linuxすべてに対応
- 位置・サイズ・不透明度などにキーフレームを設定可能
- プラグインなしでも基本的なアニメーション演出が可能
Shotcutでは、エフェクトやフィルターのパラメータにキーフレームを追加することで、 時間の経過とともに明るさや透明度が変化する動画を作ることができます。
動画クリップに動きをつけたり、テキストをスライドさせたりといった基本的なアニメーションも簡単です。
メリット
- 無料ながら主要な編集機能を網羅
- 軽量で、古いPCでも動作しやすい
- 学習コストが低く、初心者でも扱いやすい
デメリット
- 高度なモーショングラフィックス機能は非対応
- エフェクト数が少なく、凝った演出には工夫が必要
Shotcutは、「まずはPCでキーフレームを試したい」「無料で編集を始めたい」という方におすすめです。
複雑な機能が少ない分、直感的に操作できるのが魅力です。
関係記事: Shotcutの使い方完全ガイド！
OpenShot（Windows／Mac／Linux）
OpenShot（オープンショット）は、初心者でも使いやすい無料の動画編集ソフトです。
わかりやすいインターフェースとドラッグ＆ドロップ操作で、初めての方でもキーフレームアニメーションを簡単に作ることができます。
特徴
- 無料でオープンソース（広告なし）
- 位置・拡大・回転・透明度などにキーフレームを設定可能
- タイトルやテキストのアニメーションも作成可能
- 直感的な操作画面で、学習コストが低い
OpenShotでは、動画クリップをタイムラインに置き、プロパティパネルでアニメーションしたい項目（たとえば「位置」や「透明度」）を選択します。
そこで時間ごとに値を変えるだけで、ソフトが自動的にキーフレームを作り、滑らかな動きを生成します。
たとえば、タイトルを少しずつ拡大したり、画像をフェードインさせたりといった演出も数クリックで実現できます。
メリット
- 完全無料で初心者でもすぐ使える
- UIがシンプルで、操作に迷いにくい
- 軽量で、低スペックPCでも動作可能
デメリット
- 複雑なエフェクトや補間設定はできない
- 大規模なプロジェクトでは動作が重くなることがある
OpenShotは、「初めてPCで動画編集をしてみたい」「無料で簡単な動きをつけたい」という人にぴったりです。
慣れてきたらFilmoraやBlenderなどの上位ソフトにステップアップするのもおすすめです。
PCソフト比較まとめ表
ここまで紹介したキーフレームアニメーションソフトは、それぞれの特徴や対象ユーザーが異なります。
「無料で始めたい」「プロ級の演出をしたい」など、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。
以下の表で、操作性・機能の豊富さ・価格・おすすめユーザー層をまとめました。
| ソフト名 | 強み | 弱み | 料金 | 対応OS | おすすめユーザー |
| Filmora | 直感的な操作と高品質なアニメーション。AIエフェクトも充実 | 高度なスクリプト制御は非対応 | 有料（無料体験版あり） | Windows／Mac | 初心者〜中級者 |
| After Effects | プロレベルのアニメーション機能と豊富なプラグイン | 操作が難しく価格が高め | サブスク制（Adobe CC） | Windows／Mac | 上級者・映像制作向け |
| Blender | 無料で3D・2D・映像編集すべてに対応 | 学習コストが高い | 無料 | Windows／Mac／Linux | 無料で本格制作したい人 |
| Shotcut | 軽量で初心者でも扱いやすい | エフェクト数が少ない | 無料 | Windows／Mac／Linux | シンプルに始めたい人 |
| OpenShot | 無料＆直感的操作。基本的なアニメーションが可能 | 複雑な動きは苦手 | 無料 | Windows／Mac／Linux | 動画編集を始めたばかりの人 |
この表を見ると、
- 「操作のしやすさ」と「仕上がりのクオリティ」を両立したいなら → Filmora
- 「プロの演出・表現の自由度」を求めるなら → After Effects
- 「無料で多機能」を重視するなら → Blender
といった選び方がおすすめです。
どのソフトにもそれぞれの魅力がありますが、最初の1本として選ぶなら、操作がわかりやすく仕上がりもきれいなFilmoraが最もバランスが取れています。
Filmoraで作るキーフレームアニメーション（スマホ＆PC）
Filmoraは、スマホでもパソコンでも同じような感覚でキーフレーム編集ができるのが特徴です。
難しい専門知識がなくても、始点と終点を決めるだけで自然な動きを作ることができます。
ここでは、スマホ版とPC版それぞれの使い方を、わかりやすく3〜4ステップで紹介します。
スマホ版 3ステップ
Filmoraモバイル版では、ダイヤ型のアイコンをタップするだけでキーフレームを追加できます。
操作はシンプルですが、しっかりとしたアニメーションを作ることができます。
ステップ①：素材を追加する
アプリを開き、「新しいプロジェクト」を作成します。
動画や画像、文字など、動かしたい素材をタイムラインに追加します。
ステップ②：キーフレームを設定する
素材を選択し、画面中央右にある◇（ダイヤ）アイコンをタップします。
これが「最初のキーフレーム（始点）」です。
次に再生ヘッドを少し進めて、もう一度ダイヤをタップして「終点」を作ります。
ステップ③：動きをつけてプレビューする
終点側の素材を少し移動・拡大・回転させると、アプリが自動で動きを作ります。
プレビューで確認し、自然な動きになっていれば完成です。
ポイント：位置・スケール・透明度など複数のパラメータを同時に変更すれば、より表情のあるアニメーションが作れます。
PC版 4ステップ
Filmoraデスクトップ版では、スマホと同じ感覚でキーフレームを設定できます。
マウス操作で細かい位置を調整できるため、より精密な動きを作ることが可能です。
ステップ①：素材をタイムラインに追加
動画や画像、テキストをタイムラインにドラッグ＆ドロップします。
ステップ②：アニメーションパネルを開く
クリップをクリックし、上部メニューの「アニメーション」タブを選びます。
次に「カスタム」を選択して、編集画面右上のプレビュー下にある＋マーク（キーフレーム追加）をクリックします。
ステップ③：始点・終点を設定する
再生ヘッドを動かして、変化をつけたい位置で再び＋を押します。
位置や大きさ、不透明度などを変更すると、自動的にアニメーションが作成されます。
ステップ④：動きを確認して書き出す
プレビュー再生で動きを確認し、満足できたら「エクスポート」ボタンで動画を出力します。
コツ 「イーズイン／イーズアウト」の補間を使うと、急に動くのではなく自然に始まり・自然に止まる動きになります。
Filmoraのキーフレーム機能は、スマホでもPCでも同じ感覚で使えるのが大きな強みです。
まずは短いクリップで練習して、動きの違いを確かめながら慣れていくのがおすすめです。
キーフレームアプリ・ソフトによくある質問
ここでは、キーフレームアニメーションに関してよくある質問にお答えします。
初めて動画編集をする方でもわかるように、基本的な疑問をやさしく解説しています。
Q1：スマホでも本格的なキーフレーム編集は可能ですか？
はい、可能です。
最近のスマホアプリは性能が高く、位置・スケール・透明度・回転といった基本的な動きなら問題なく設定できます。
たとえばFilmoraモバイル版やAlight Motionなどは、ベジェ曲線や速度の調整にも対応しており、 自然でプロっぽい動きをスマホだけで作ることができます。
ただし、複雑なエフェクトや3D的なアニメーションを作る場合は、PCソフトを使った方がスムーズです。
Q2：無料ソフトでも十分にキーフレームアニメーションを作れますか？
はい、無料ソフトでも十分可能です。
たとえば、VNやShotcut、OpenShotなどは無料でキーフレーム機能を使うことができます。
無料ソフトは、基本的な動きや簡単な演出には向いていますが、 複数レイヤーを同時に動かすような高度な演出にはやや制限があります。
そのため、「まず試してみたい」「簡単なスライドアニメを作りたい」という方は無料ソフトで十分です。
一方で、「プロモーション動画を作りたい」「演出の幅を広げたい」方にはFilmoraのような有料ソフトが最適です。
Q3：自然な動きを作るコツはありますか？
自然に見える動きを作るには、次の3つのポイントが大切です。
- 動きの速さを一定にしない（途中でゆっくり・最後に止まるなど）
- キーフレームの間隔を調整する（長すぎると動きが鈍く見える）
- イーズイン／イーズアウトを使う（Filmoraではワンクリックで設定可能）
この3つを意識するだけで、動きがぐっと自然になります。
Filmoraなどでは自動補間が働くため、初心者でもきれいなモーションが簡単に作れます。
まとめ
キーフレームアプリは、動画やアニメーションに「命を吹き込む基本の仕組み」です。
始点と終点を設定するだけで、画像や文字、映像を思いどおりに動かすことができます。
スマホアプリでも高品質なアニメーションを作れる時代になりましたが、 細かい表現や複雑な動きを作りたい場合は、PC版のキーフレームアニメーションソフトを使うのが効果的です。
その中でもFilmoraは、操作がやさしく、かつプロのような仕上がりを実現できるバランスの取れたソフトです。
スマホとPCのどちらにも対応しているため、外出先で編集して、自宅で仕上げるような使い方も可能です。
これからキーフレームアニメーションソフトを学びたい方は、 まずはFilmoraの無料体験版を使って、「動きを作る楽しさ」を体験してみてください。
きっと、あなたの映像に新しい表現の世界が広がるはずです。
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