「無料で高機能な動画編集ソフトを探している!」
「Shotcutをダウンロードしたけど、使い方が複雑でわからない…」
このように、無料で動画編集を始めたくても、操作の難しさで悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
Shotcutは、完全無料・ウォーターマーク(透かし)なし・商用利用まで可能という、非常に優れた動画編集ソフトです。
しかし多機能な反面、操作が少し直感的でない部分もあり、動画編集の初心者の方が挫折しやすいポイントも存在します。
そこで本記事では、Shotcutの基本的な使い方を、誰でもわかる5つのステップで徹底解説します!
ダウンロードからカット編集、テロップ、BGM、書き出しまで、動画制作の一連の流れをこの記事一本でマスター可能です。
この記事を読めば、もうShotcutの操作に迷うことはありません!
▼ この記事で分かること
- Shotcutの安全性と、失敗しないダウンロード・初期設定の手順
- たった5ステップで完了する、基本的な動画編集の全工程
- 動画の質を上げるフェードや色調補正といった便利機能
- Shotcutのよくある疑問と、さらなるステップアップの方法
Part1. Shotcutを始める前の準備と初期設定
本格的な動画編集を始める前に、まずはShotcutを安全にPCへ導入し、使いやすいように初期設定を済ませましょう。
本章では、ダウンロードから日本語化、画面の見方まで、初心者の方が最初に押えておくべき準備段階を丁寧に解説します。
1-1. Shotcutは安全?危険性は?|特徴と注意点
出典:Shotcut
結論として、Shotcutは公式サイトからダウンロードすれば非常に安全なソフトです。
ソースコードが公開されたオープンソースソフトウェアであり、プログラムの透明性が高いのが特徴。
個人情報の収集や使用状況のデータ送信も一切行われません。
ただし、安全に利用するための絶対条件は「必ず公式サイトからダウンロードする」ことです。非公式サイトからの入手は、ウイルス感染などのリスクがあるため絶対に避けましょう。
Shotcutの主な特徴は以下の通りです。
- 完全無料
- ロゴやウォーターマークは一切入りません。
- 機能や時間の制限もありません。
- 商用利用可能
- 収益化を目指すYouTube動画など、商用目的の制作にも使用できます。
- クロスプラットフォーム対応
- Windows、Mac、Linuxの主要なOSで動作します。
- 豊富なフォーマットに対応
- FFmpegをベースにしており、数百種類の動画・音声フォーマットを変換なしでそのまま読み込めます。
1-2. 最新版Shotcutのダウンロードとインストール手順

- Shotcut公式サイト ダウンロードページへアクセスします。
- お使いのPCに合わせ[Windows Installer]または[macOS dmg]などをクリック、インストーラーをダウンロードします。

- ダウンロードしたファイルを開き、ガイドに従ってインストールを完了させます。
1-3. 最初に覚えておきたい!Shotcutの日本語化設定
Shotcutは基本的に最新版の場合、インストールした時点で日本語表示されます。
もし初期起動で英語表示された場合は、以下の手順で日本語化してください。

- メニューバーから[Settings]→[Language]→[日本語 (Japanese)]を選択します。
- 確認画面で[Yes]をクリックしてShotcutを再起動すれば、日本語化は完了です。
1-4. 基本的な画面構成と各部の名称

動画編集をスムーズに進めるため、Shotcutの基本的な画面構成を覚えておきましょう。
編集画面は、主に以下の5つのエリアで構成されています。
- ① プレビューエリア
- 編集中の動画の仕上がりを再生して確認する画面です。
- ② キーフレーム/タイムライン
- 動画や音声といった素材を時系列に並べ、カットなどを行うスペースです。
- ③ プレイリスト/フィルタ/プロパティエリア
- プレイリストや、テロップ、エフェクト(フィルター)を追加・調整、素材の詳細情報を確認したりする作業スペースです。
- ④ ツールバー
- ファイルの保存や書き出しなど、主要な機能のボタンが並んでいます。
- ⑤ レイアウト
- 編集やFX、色調整、音声など使用用途ごとにShotcutのレイアウトを変更するためのボタンです。
最初に全てを覚える必要はありません。
まずは「③プレイリストから②タイムラインに素材を並べ、①プレビューで確認する」という基本の流れだけ押さえれば大丈夫です!
Part2.【5ステップで完成】Shotcutの基本的な使い方・編集の流れ
ここからは動画編集の実践です。
以下の5ステップで動画が完成します。
Step1. 素材を取り込む

- PCのフォルダから動画やBGMなどの素材を、画面左の[プレイリスト]へドラッグ&ドロップ。
- [プレイリスト]から、画面下部の[タイムライン]へ素材をドラッグ&ドロップで配置します。
Step2. 動画をカットする

- 分割したい位置に再生ヘッド(白い縦線)を合わせます。
- キーボードの「S」キーを押してクリップを分割します。
- 不要なクリップを選択し、キーボードの[Delete]キーを押して削除します。
- クリップの端をドラッグすると、長さの微調整(トリミング)も可能です。
Step3. テロップ(文字)を入れる

- タイムラインで文字を入れたいクリップを選択します。
- [フィルタ]パネルを開き、[+]ボタンをクリックします。

- [映像]カテゴリから[テキスト:シンプル]を追加します。

- 設定画面で文字の入力、フォントや色の変更、輪郭(縁取り)の設定などを行います。
Step4. BGMを入れて音量を調整する

- タイムラインの左側を右クリック → [トラック操作]→[音声トラックを追加]を選択します。

- 作成された音声トラック(A1など)にBGMファイルを配置します。

- 音声クリップを選択し、[フィルタ]から[ゲイン・音量]を追加してレベルを調整します。

- この際「音声レイアウト」に変更すれば、より細かくチェックしながら編集が可能です。
Step5. 動画を書き出す

- ツールバーの[書き出し]アイコンをクリックします。

- プリセット一覧から例えば「YouTube」を選択します。

- [ファイルの書き出し]をクリックし、ファイル名と保存場所を指定します。
- [ジョブ]パネルで進捗が100%になれば、動画ファイルの完成です。
Part3.【動画の質を上げる】Shotcutで使える便利な編集機能3選
Part2で解説した5ステップをマスターすれば、動画編集の基本は完璧です。
残りの細かいテクニックに関しては、実際にShotcutを操作しながら一つずつ身につけていけば良いでしょう。
とはいえ、もう少しだけ手間を加えるだけでも、動画のクオリティは格段にアップします!
本章では、初心者の方でも簡単に使えて、プロのような仕上がりを目指せる便利な機能を3つ厳選してご紹介します。
3-1. フェードイン・フェードアウトで自然な始まりと終わりを演出する

「フェード」は、動画や音声の始まりと終わりを滑らかに演出する、非常に簡単で効果的なテクニックです。
これを使うことで、映像が突然始まったり、音声がブツッと途切れたりするのを防ぎ、視聴者にとって自然で見やすい動画になります。
設定方法はとても直感的です。
- フェードイン(徐々に始まる)
- タイムライン上のクリップの左上隅に表示される黒い丸●を、右方向へドラッグします。
- フェードアウト(徐々に終わる)
- クリップの右上隅に表示される黒い丸●を、左方向へドラッグします。
ドラッグした長さがフェードの時間になります。
たったこれだけの操作で、動画全体の印象がグッと引き締まりますよ!
3-2. トランジションで動画をスムーズに繋ぐ

「トランジション」は、カットとカットの間を自然に繋ぐための場面転換エフェクトです。
場面転換をスムーズに見せることで、動画全体の流れがよくなり、より洗練された印象を与えられます。
Shotcutでトランジションを設定する方法は少しユニークです。
タイムライン上の同じ映像トラック内で、後ろのクリップを前のクリップの終わりの部分に重なるようにドラッグします。
すると、クリップが重なった部分に自動的にトランジションが作成されます。
初期設定では、映像が滑らかに切り替わる「ディゾルブ」という効果が適用されます。

このトランジションの種類を変更したい場合は、作成されたトランジション領域を右クリックして[プロパティ]パネルを開きます。
[映像]のプルダウンメニューから、「バー」や「アイリス」など、様々な効果に変更できますので、シーンの雰囲気に合わせて試してみてください。
3-3. フィルタ機能で映像をさらに魅力的にする
「フィルタ」は、映像の色味を調整したり、特殊な効果を加えたりできる非常にパワフルなツールです。
動画の雰囲気を大きく変えたり、見栄えを良くしたりできます。
フィルタを適用するには、タイムラインでクリップを選択し、[フィルタ]パネルの[+]ボタンから使いたい効果を追加します。
例えば、以下のようなフィルタがよく使われます。
- 色調補正関連
- 明るさ: 映像が暗く撮れてしまった場合に、全体を明るく補正します。
- コントラスト: 映像の明暗差を調整して、よりクッキリとした見やすい映像にします。
- 色相・明度・彩度: 色合いや鮮やかさを細かく調整し、好みの雰囲気に仕上げます。
- モザイク加工
- 人物の顔や車のナンバーなど、プライバシーに関わる部分を隠したいときに使います。
- Shotcutで動画の一部にだけモザイクをかけるのは、複数のフィルタを組み合わせる必要があり、初心者には少し複雑な手順となります。
- 具体的には、映像トラックを2つ重ね、[モザイク]フィルタと[マスク:シンプルシェイプ]といったフィルタを組み合わせることで実現できます。
このように、Shotcutの場合、多くの機能がこのフィルタ機能内に格納されており、使いこなせば、撮影した元の映像素材をより魅力的に見せることが可能です。
Part4. Shotcutの課題と、それを解決するFilmoraという選択肢
Shotcutは、動画編集の基本を学ぶための無料ソフトとして、非常に優れていることは間違いありません。
しかし、編集に慣れてきて「もっとこうしたい!」という欲が出てくると、いくつかの「無料ソフトの壁」に直面することがあります。
本章では、Shotcutユーザーが抱えがちな3つの課題と、それを解決するための最適な選択肢として、Filmoraをご紹介します。
特徴 | Shotcut (無料だが手間がかかる) | Filmora (簡単・時短・高品質) |
---|---|---|
操作の直感性 | 機能が多く専門的で、目的の操作に時間がかかることがある。 | ドラッグ&ドロップが基本の、初心者でも迷わないUI設計。 |
テロップ/字幕 | 手動で作成・装飾。アニメーションは自作する必要があり高難易度。 | デザイン性の高いテンプレートが豊富。AIによる自動字幕起こしで作業を自動化できる。 |
エフェクト | 基本的なエフェクトは搭載されているが、デザイン性の高いものは少ない。 | おしゃれなテンプレートが多数用意されており、ドラッグ&ドロップで適用可能。 |
日本語サポート | UIは日本語化できるが、公式サイトのFAQやフォーラムは英語が中心。 | ソフトウェアからサポートまで、完全日本語対応で安心。 |
4-1. 課題1:操作が複雑で、単純な作業に時間がかかる…

ここまで見てきた通り、Shotcutは多機能な反面、操作が直感的でない部分があり、目的の機能にたどり着くまでに時間がかかるケースがあります。
例えば「動画の一部にモザイクをかける」といった単純な作業でも、複数のフィルタを組み合わせる複雑な手順が必要になるなど、初心者の方がつまずきやすいポイントが存在します。
また、機能が「フィルタ」内に偏り過ぎており、呼び出しに時間がかかってしまう点も懸念点ですね。
そのため、編集作業そのものよりも、操作方法を調べる時間に追われてしまうことも少なくありません。
解決策:Filmoraならドラッグ&ドロップで簡単・時短操作

一方、Filmoraは、動画編集が初めての方でも迷わない、非常に直感的なインターフェースで設計されています。
素材の追加からテロップ、エフェクトの適用まで、ほとんどの操作がドラッグ&ドロップで完結します。

また、カテゴリ分け、機能分けが絶妙で、UIから直感的に今使いたい機能を見つけられる点や、専属のスマート編集アシスタントAI『AI Mate』が搭載されている点にも注目。
分からないことはソフト内で解決できる訳ですね。
操作方法に悩む時間を大幅に削減し、動画制作のクリエイティブな部分に集中できるのが大きなメリットです。
4-2. 課題2:もっとお洒落なテロップやエフェクトが使いたい…

Shotcutのテロップやトランジションは基本的なものが中心で、デザイン性の高いテンプレートはほとんど用意されていません。
YouTubeなどでよく見かけるような、動きのあるお洒落なテロップを自作するには、「キーフレーム」という非常に高度な機能を手動で設定する必要があり、初心者にはハードルが高いのが現実です。
解決策:Filmoraには豊富なテンプレートやAI機能が満載

Filmoraには、プロがデザインしたお洒落なタイトル、トランジション、エフェクトのテンプレートが多数収録されています。
これらをタイムラインにドラッグ&ドロップするだけで、あなたの動画のクオリティを瞬時に引き上げることが可能です。
さらに、Filmoraには強力なAI機能も多数搭載。
例えば「自動字幕起こし」機能は、動画内の音声をAIが自動で文字起こししてくれるため、これまで非常に手間がかかっていた字幕作成作業を劇的に効率化できます。
関連記事:Filmora 豊富な搭載機能
4-3. 課題3:困った時に頼れる日本語の情報が少ない…

出典:https://www.shotcut.org/tutorials/
Shotcutの操作画面は日本語化できますが、使い方を解説する公式サイトのチュートリアルや、ユーザー同士で質問しあうフォーラムといった公式のサポート情報は、そのほとんどが英語です。
そのため、エラーが出た時や高度な使い方を知りたい時に、日本語で信頼できる情報源を見つけるのが難しい場合があります。
解決策:Filmoraは日本語のサポート体制も万全

Filmoraは、ソフトウェアの操作画面はもちろん、公式サイト、ヘルプセンター、使い方を解説する豊富なチュートリアル記事やYouTubeチャンネルまで、すべてが日本語に完全対応しています。

困ったことがあっても日本語で簡単に解決策を見つけられるため、初心者の方でも安心して動画編集に集中できます。
4-4. まずはFilmoraの無料版で「違い」を体感してみよう!
Shotcutで感じた課題が、Filmoraでどれだけ簡単に解決できるか、まずはご自身のPCで体感してみるのが一番です。
Filmoraは、全ての機能を試せる無料版を提供しています。
- 機能制限なし:有料版と全く同じ、すべての機能を試用できます。
- 期間制限なし:30日間限定といった試用期間はありません。
- 唯一の違い:編集した動画を書き出す際に、Filmoraのロゴ(ウォーターマーク)が追加されます。
無料版で作成したプロジェクトファイルは、後から有料版にアップグレードすれば、ロゴなしの状態で書き出し直すことも可能です。
リスクは一切ありませんので、ぜひその圧倒的な使いやすさと楽しさを体験してみてください!
Part5. Q&A|Shotcutの使い方についてよくある質問
最後に、Shotcutの使い方に関して初心者の方が抱きやすい疑問とその回答をまとめました。
Q1. Shotcutで編集した動画にロゴ(ウォーターマーク)は入りますか?
いいえ、一切入りません。
多くの無料動画編集ソフトがロゴや機能制限を設けている中で、完全無料でロゴなしの動画を書き出せる点は、Shotcutの最大のメリットの一つです。
Q2. Shotcutの動作が重い時の対処法は?
動画編集はPCに高い負荷をかける作業です。
もしShotcutの動作が重いと感じたら、以下の対処法を試してみてください。
- プロキシ機能を使う: 編集作業中だけ、一時的に低解像度の軽い動画に置き換えて動作をスムーズにする機能です。メニューバーの[設定]→[プロキシ]→[プロキシを使用]にチェックを入れると有効になります。最終的な動画の画質には影響しないので安心してください。
- プレビュー画質を下げる: プレビュー画面の解像度を下げることでも、PCへの負荷を軽減できます。[設定]→[プレビュー画質調整]から低い解像度(360pなど)を選択しましょう。
- 他のアプリケーションを閉じる: Shotcut以外の不要なソフトは終了させ、PCのリソースを編集作業に集中させましょう。
Q3. プロジェクトファイル(.mlt)と動画ファイル(.mp4)の違いは?
この2つは全く異なるものです。
初心者の方が混同しやすいポイントなので、違いをしっかり理解しておきましょう。
- プロジェクトファイル(.mlt): これは動画そのものではなく、「編集内容を記録した設計図」のようなファイルです。どの素材をどう使ったかという指示情報のみが記録されており、Shotcutでしか開けません。編集を再開したい場合に必要不可欠です。
- 動画ファイル(.mp4など): こちらが「完成した動画」です。.mltファイルの設計図に基づき、書き出し(エクスポート)処理を行って生成された、スマホやPCで再生可能なファイル形式です。
編集をやり直す可能性がある場合は、必ず.mlt形式のプロジェクトファイルを保存しておくことを忘れないでください。
Q4. AviUtlやiMovieとの違いは何ですか?
Shotcutとよく比較される無料の動画編集ソフトとの違いは以下の通りです。
- Shotcut: Windows、Mac、Linuxのどれでも使えるのが最大の特徴です。無料で高機能ですが、操作にはある程度の慣れが必要です。
- AviUtl: Windows専用のソフトです。プラグインで高度な編集も可能になりますが、導入設定や操作の習得が非常に難しい上級者向けのソフトと言えます。
- iMovie: MacやiPhoneなどApple製品専用のソフトです。操作が非常に直感的で分かりやすく、初心者でもすぐに使えますが、機能のカスタマイズ性は低めです。
関連記事:トップ16:ウォーターマークなしの無料動画編集ソフト
まとめ|Shotcutは入門に最適!次のステップはFilmoraへ
本記事で解説した通り、Shotcutは完全無料でロゴも入らない、動画編集の入門に最適なソフトです。
基本的な操作をマスターすれば、趣味の動画制作は十分に楽しめるでしょう。
しかし、編集に慣れるほど「もっと簡単にお洒落な動画を作りたい」と感じるかもしれません。
その課題を解決するのが、豊富なテンプレートとAIによる時短機能を備えたFilmoraです。
Shotcutで基礎を学んだ今だからこそ、Filmoraの圧倒的な使いやすさと編集の楽しさを実感できるはずです。
ぜひ次のステップとして、まずは無料版からその実力を体験してみてください。
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