SNSの広告やほかの人への共有のために、動画からGIFにしたりGIFからMOV/AVI形式に変換したいという方もいるでしょう。しかし、相互変換に対応したツールを探すのは困難であると同時に、使いやすいツールでなければストレスになってしまいます。
そこで今回は、MOV/AVIとGIFの相互変換に対応したツールを厳選して3つご紹介します。相互変換の手順を知りたい方やGIFからMOV/AVIに変換した際に音源をつける方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。
1.MOV/AVIとGIFの相互変換方向ごとの需要分析
そもそも、動画形式のMOV/AVIからGIFへの変換および逆のケースはどのような場面で活用できるのでしょうか。それぞれの特徴やデメリットを踏まえ、変換方向ごとの需要について解説します。
1-1.動画(MOV/AVI)→ GIFが必要な場合
動画からGIFへの変換がされるケースは以下の通りです。
- SNS・ブログ用の短いアニメーション
- プレゼン資料・LP用の動き表現
- 広告・バナー
- 容量制限のある場面
動画からGIFに変換する主な理由は「軽量化」です。MOVやAVI、MP4などの動画形式と比較すると、GIFは容量が軽いため、媒体へのアップロードや送信、通信制限のような場面でも活用できます。
ただし、GIFには音声をつけられないため、字幕なしで会話ベースの動画などはGIF化が難しいかもしれません。また、長尺動画や高画質動画は容量の大きさからGIF化に向いていないケースもあります。
1-2.GIF → 動画(MOV/AVI)が必要な場合
GIFから動画へ変換されるケースは以下の通りです。
- InstagramやTikTokなどのSNS投稿
- BGMやナレーション付きの動画にしたい場合
- 動画編集ソフトでの再利用
- 高画質化
動画に変換すると解像度をあげられたり、音声を自由に追加したりできる点がポイントです。また、リール動画やショート動画の投稿用にGIFから動画形式にするケースもあります。
GIFから動画にする際に音声が入るわけではないため、別途編集が必要です。また、ソフトやサイトによっては、一部の動画形式に対応していないケースも考えられ、事前の確認が重要です。
関係記事: MP4をGIFに変換する方法おすすめ【ソフト・アプリ・オンラインツール利用】
2.MOV/AVIとGIFの相互変換方法【おすすめツール3選】
MOV/AVIとGIFの相互変換に対応したツールは複数ありますが、なかでもおすすめのソフト・サイトを3つご紹介します。以下の表はそれぞれの特徴を比較したものです。
【相互変換に対応したソフト・サイト3選】
|
Filmora |
convertio |
aconvert |
料金 |
無料版あり すべての機能を使用するなら有料版がおすすめ |
1日100MBまで無料 |
完全無料 |
編集機能 |
・エフェクト追加 ・キーフレーム追加 ・BGM追加 ・色味補正 ・背景削除 ・その他基本的な画像・動画編集機能 ・AIツール |
ファイルフォーマット変換のみ |
・ファイル分割 ・ファイル合併 ・圧縮 ・抽出 ・回転 |
メリット |
1つのソフトでフォーマット変換だけでなく、エフェクトやステッカーを追加した画像や動画の編集が可能。BGMなども追加でき、高クオリティの動画作成をしたい場合にもおすすめ。 |
300種類以上のフォーマットに対応している |
完全無料で1日に何回でも相互変換が行える |
デメリット |
・無料版はダウンロード時に透かしマークが入る |
・無料では制限がある ・編集機能が限られる |
・編集機能が限られる ・インターネット環境によってはダウンロードまでに時間がかかる場合あり |
Filmoraはソフト、convertio・aconvertはサイトとなっており、すべて無料で相互変換を行えます。それぞれに特徴があり、使用手順も異なるため、ここでは3つの使い方を詳しくご紹介します。
特にFilmoraはBGMの追加方法なども解説するので、ぜひダウンロードして一緒に行ってみてください。
2-1.MOV/AVIとGIFの相互変換ツール①Filmora
FilmoraはMOV/AVIとGIFの相互変換が可能なソフトです。動画編集をメインとしたソフトであり、キーフレームやトリミングなどの基本的な動画編集はもちろん、素材を加えたGIF作成も簡単に行えます。
料金は無料版と有料版があり、有料版の無料体験も可能です。無料版でもGIFやMOV/AVIのダウンロードは可能ですが、透かしマークなどが入るため、操作性や搭載されている機能に不便な点を感じなければ、有料版にするとより満足な仕上がりになるでしょう。
Filmora基本情報
運営/開発企業 |
Wondershare社 |
対応OS/形態 |
Windows/macOS/iOS/Android |
公式サイト |
https://filmora.wondershare.jp/ |
料金 |
・無料版あり ・ベーシック:6,980円/年(税込) ・アドバンス :7,980円/年(税込) ・永続ライセンス:8,980円/年(税込) |
FilmoraでMOV/AVI→GIF変換
動画編集ソフトであるFilmoraは、GIF変換およびGIFからMOV/AVI変換が可能です。動画からGIFにする場合、素材動画をインポートすればすぐに保存できるため、数クリックでGIF化を行えます。
手順は以下の通りです。
- 新しいプロジェクトを立ち上げる
新しいプロジェクトを立ち上げる - 「メディア」>「インポート」でMOV/AVIの動画をインポート
MOV/AVIの動画をインポート - インポートした動画をタイムラインにドラッグ&ドロップ
動画をタイムラインにドラッグ&ドロップ - 「エクスポート」>「ファイル形式」からGIFを選択して保存
「エクスポート」>「ファイル形式」からGIFを選択して保存
必要であれば、エクスポート前にテキストやエフェクトを追加して、動画を編集します。タイムラインに動画を入れたら、トリミングもできるため、動画時間の調整も可能です。編集が完了したらGIFにして保存しましょう。
より詳細な手順が気になる方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
関係記事: 【Windows対応】GIF作成ソフト完全比較|フリーソフトからFilmoraのプロ編集術まで
FilmoraでGIF→MOV/AVIプロ級変換【初心者もできる】
続いて、GIFからMOV/AVIに変換する方法をご紹介します。ただ動画にするだけではなく、音声などをつける方法も解説するため、GIFから動画へ高度な編集を行いたい方必見です。
- 新しいプロジェクトを選択
- 「メディア」>「インポート」でGIFをインポート
- インポートしたGIFをタイムラインにドラッグ&ドロップ
- GIFを引き延ばして長時間にするorGIFの必要な部分をトリミングし、複数連結
必要な部分をトリミングし、複数連結 - ステッカーやテキストなどを追加
ステッカーやテキストなどを追加 - BGMや効果音を追加:「オーディオ」>既存のBGMは「音楽」、効果音は「サウンド・効果音」から。「AI音楽」を使用すれば、オリジナル音源の作成も可能
BGMや効果音を追加 - 「エクスポート」>「ファイル形式」からMOV/AVIを選択して保存
「エクスポート」>「ファイル形式」からMOV/AVIを選択して保存
手順3まではMOVからGIFに変換したときと同様です。GIFから動画にする際は基本的に時間の調整を行いますが、FilmoraではそのままGIFの時間を引き延ばす方法と不要部分をトリミングしたうえで連結させる方法があります。
また、複数のGIF素材やほかの動画素材と一緒に組み合わせてもよいでしょう。GIF、動画、画像と自由に連結して1つのMOVを作成できるため、素材形式を気にする必要はありません。
さらに、Filmoraを使用すれば、BGMや効果音、音声も追加できます。AIを活用した音源の生成やテキスト読み上げ機能も搭載されており、音源アプリなどを別途使用して編集する手間を省けます。
キーフレームによるエフェクトの調整など、細かい編集も行えるため、GIFからおしゃれな動画を作りたい方は、ぜひFilmoraをお試しください。
2-2.MOV/AVIとGIFの相互変換ツールconvertio
convertioは、300以上の画像や音声、動画形式に対応したオンライン版ファイルコンバーターです。100MBまでであれば、毎日無料で使用できます。
ファイルをアップロードすればすぐに変換でき、手順はどちらから変換する場合でも同様です。
convertioの変換手順
- convertioにアクセス
- GIFもしくはMOV/AVIをアップロード
GIFもしくはMOV/AVIをアップロード - 変換したい形式を選択し、「変換」をクリック
「変換」をクリック - ダウンロード
ダウンロード
Filmoraのように高度な編集などはできず、あくまでも「ファイル形式変換のみ」にはなりますが、時短でGIFからMOVにしたり、AVIからGIFにしたりしたい方には非常におすすめです。
2-3.相互変換ツール③aconvert
aconvertは完全無料で使用できるオンライン版ファイルコンバーターです。convertioとほとんど変わりませんが、GIFの長さを指定できる点が大きな違いです。
aconvertの変換手順
- aconvertにアクセス
- 素材がGIFかMOV/AVIかにあわせて、「画像」「ビデオ」を選択
「画像」「ビデオ」を選択 - 「ファイルを選択」素材インポート>「ターゲットフォーマット」を選択
「ターゲットフォーマット」を選択 - 「今すぐ変換」をクリックし、変換結果に表示されたらダウンロード
「今すぐ変換」をクリック
フォーマットなどの変更が完了したら、今すぐ変換をクリックして、変換されるのを待ちます。変換結果の出力部分にファイル名が表示されたら変換完了です。
変換結果の保存は、オペレーティングの保存マークから行おうとするとエラーが表示される場合もあるため、出力ファイルを開き、右クリックから「名前を付けて保存」をしたほうがスムーズです。
3つのツールそれぞれに特徴があるため、自身にあうツールを使って相互変換を行いましょう。

3. よくある質問(FAQ)
ここでは、相互変換やFilmoraに関するよくある質問を3つご紹介します。相互変換ツールに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
Q1.FilmoraはMOVやAVI、GIF以外にどの形式に対応していますか
Filmoraが対応している保存形式は以下の通りです。
【動画形式】
- MP4
- WMV
- AVI
- MOV
- F4V
- MKV
- TS
- 3GP
- MPEG-2
- WEBM
【画像形式】
- GIF
- PNG
- JPG
【音声形式】
- MP3
- WAV
多くの画像・動画形式で保存でき、幅広いニーズに対応しています。
Q2.MOV/AVIとGIFの相互変換ができるサイトやソフトはめずらしいのでしょうか
GIFからMOV、MOVからGIFの片方のみが可能なサイトやソフトは多数ありますが、相互変換を無料で実施できるサイトやソフトはめずらしい傾向にあります。
例えば、GIF変換が可能なソフトとしても人気を集めるVideoProc Converterは、GIFからMOVへの変換はできません。
今回ご紹介したサイトやソフトはすべて相互変換に対応しており、なかでもFilmoraは高度な技術を兼ね備えています。無料版では保存する際に透かしマークが入ってしまいますが、変換自体は無料です。
また、有料版にすれば、すべてのAI機能や素材を使用できます。さらに幅広い編集を行えるようになるため、まずは無料体験で実際に操作性などを確かめてみてください。
Q3.MOV/AVIとGIFの相互変換はどのようなときに活躍しますか
相互変換はさまざまな場面で活用できます。例えば、商品PRなどの広告です。InstagramやTikTokなど動画メインの媒体では動画広告が有力ですが、Xやサイトのバナー広告であれば、動画よりもGIFのほうが短期間で印象に残る宣伝がしやすくなります。
ほかにも、映像関連のデータを容量を小さくして共有したい場合はGIF、音声をつけてより具体的に説明したい場合はMOVへの変換がおすすめです。
使用する場面に応じて適した形式が異なるため、相互変換ソフトを知っておくと柔軟な対応ができるようになるでしょう。
4.まとめ
MOV/AVIからGIF、GIFからMOV/AVIの相互変換に対応しているソフトやサイトは複数ありますが、それぞれ特徴が異なります。サイト版は、フォーマット変換に特化しており、短時間で形式の変換を終えられる点が魅力です。
一方で、Filmoraのようなソフトでは、動画の不要な部分を削除したり、GIFに音源や音声をつけてMOVに保存できたりと、オリジナリティあふれるGIFやMOV/AVIを作成できる点がポイントです。
目的に応じて使い分ければ、効率よく相互変換や編集作業を行えるため、ぜひ相互変換ツールを賢く活用して、GIFやMOVを好みのフォーマットに変換してください。
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