今や結婚式の定番となっている、新郎新婦の生い立ちから出会いまでを紹介する「プロフィールムービー」。
プロに頼むのももちろん良いですが
「自分にしか作れないオリジナル動画が作成したい!」
と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
プロフィールムービー作成には、構成に加えて素材や動画編集技術が必要になるため、自作は難しい?とつい弱気になってしまいますよね。
この記事では、手作りプロフィールムービー作成を進めるための素材サイトや、おすすめの動画編集ソフト、実際にプロフィールムービーを作成する手順について解説します。
一生に一度の晴れ舞台ですから、慎重になるのも当然のこと。
まずはこの記事を読みながら実際に簡単なプロフィールムービーを作成し、パートナーにお披露目してみてはいかがでしょうか?
目次
1.プロフィールムービーとは
プロフィールムービーとは、新郎新婦の生い立ちから、出会った馴れ初めなどを結婚式でゲストに紹介するための動画です。
もともとは、紙などに印刷して配ったり、写真を順番にプロジェクターで表示しながら司会が内容を紹介する。というような手法が一般的でした。
しかし、DVDの登場や、動画編集が一般化したことにより、現在ではムービーを作成するのが定番となっています。
ゲストにより深く二人の生い立ちや馴れ初めを知ってもらい、より親近感をいただいてもらう。
披露宴や二次会を、より感動的に盛り上げる。などの目的があります。
新郎新婦側の結婚式後アンケートでも「やって良かった」と感じた演出として常に名前が挙がるため、ホスト・ゲスト双方にとって満足度の高い演出であると言えるでしょう。
2.プロフィールムービー自作のメリット・デメリット
動画編集を自分でやったことがある人も増加していることに加えて、高性能かつシンプルなインターフェイスの動画編集ソフトが登場しています。
このことにより「プロフィールムービーはプロに任せる」という選択肢一択では無く、自作するという方も増えてきています。
この章では、プロフィールムービーを自作するメリット・デメリットについて見ていきましょう。
2-1.プロフィールムービー自作のメリット
プロフィールムービーを自作する主なメリットは以下の4点です。
- かかるお金が圧倒的に少ない
- こだわって作成できる
- 写真枚数・上映時間などの制限が無い
- 作成そのものも夫婦の思い出になる
プロに外注する場合と比較して、必要なのはPCと編集ソフト・素材のみとなるため、便利な有料ソフトを使用したとしてもかかるお金は圧倒的に抑えられるでしょう。
また、成果物がいきなり上がってくるのではなく、何度もプレビューしたり作り直したりできる点や、写真枚数・上映時間などの制限がないため、よりこだわったムービー作成が可能です。
パートナーの幼い頃の動画や写真なども共有でき、慣れない動画編集を頑張った思い出は一生ものになるはずですよ。
2-2.プロフィールムービー自作のデメリット
続いて自作のデメリットを紹介します。
- 動画編集そのものの勉強が必要になる
- 時間がかかる場合がある
- 低品質になる可能性がある
動画編集に慣れていない方の場合、動画編集そのものを学ぶ必要があるでしょう。
また、初めて動画を制作する際にはどうしても時間がかかってしまいがちです。
働きつつ結婚式の準備も進めている中で動画制作の時間を捻出することができるのか、検討する必要があるでしょう。
時間がかけられなかった場合や、妥協してGOサインを出してしまった場合、低クオリティの動画を当日上映する羽目になる可能性も否めません。
但し、最近は動画編集ソフトの中でも、初心者に優しく、かつ高性能でテンプレートも充実しているソフトが登場し始めています。
おすすめのプロフィールムービー作成におすすめのソフトについてもこの記事で紹介しているため、まずはそのソフトを試してから検討するのがおすすめです。
3.プロフィールムービー素材が揃うサイト5選
Filmstock | Shutterstock | PIXTA | ニコニ・ コモンズ |
NHK CREATIVE LIBRARY |
|
日本語対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
料金 | 一部有料 | 有料 | 有料 | 無料 | 無料 |
商用利用 | ○ | ○ | ○ | 個別で確認 | × |
素材数 | 1000万点以上 | 4億点以上 | 1000万点以上 | 不明 | 約7000点 |
画質 | フルHD・4K | フルHD・4K | フルHD・4K | フルHD・4K | フルHD・4K |
プロフィールムービー作成に欠かせない、動画素材が集められるサイトについて、ここでは厳選して5つ紹介します。
素材サイトは1つだけを選ぶのでは無く、ほしい素材がありそうなサイトを複数登録しておくと素材探しに困らずに済みますよ!
※使用前に各サイトの利用規約を必ずご確認ください。
3-1.Filmstock(フィルムストック)
「Filmstock」は、特に動画に使用するための素材に特化したサイトです。
商用利用も可能な独自の動画素材が120万点以上、エフェクトと併せると1,000万点を超えて用意されています。
用意されているエフェクトパックはテーマ毎にエフェクトや素材パッケージングされているため、素材をひとつずつ集めて回る必要もありません。
また、Filmstockは、後ほど紹介する動画編集ソフトFilmoraと連携しており、効率的に素材をそのまま編集中の動画にインポート・使用できます。
無料素材も多く、有料プランのコストパフォーマンスも優れている上、プロフィールムービーや結婚式用の動画を作る際に役立つハイセンスでかわいい動画素材やBGM、エフェクトが多いため、まずは検討したいサイトと言えるでしょう。
日本語対応 | 対応済み |
料金 | スタンダード:1,280円/月 プレミアム:4,980円/月 |
商用利用 | 可能 |
素材数 | 1,000万点以上 |
画質 | フルHD・4K |
3-2.Shutterstock(シャッターストック)
「Shutterstock」は、有料素材サイトとしては、もっとも有名と言っても過言では無いほど世界中で支持されている素材サイトです。
動画素材だけでなく、画像や音楽など、用意されている素材は4億点以上という驚きの充実感です。
海外サイトであるため、日本人向けの素材が多いとは言えない点や、素材ジャンル毎にサブスクリプションのプランが異なる点、月々の課金額が一般ユーザーにとっては高額に感じてしまい易い点などデメリットもありますが、それを補って余るほどの素材数とクオリティのサイトです。
買い切り版も用意されているため、プロフィールムービー作成で使用したい素材があれば、まずは買い切りを検討するのが良いでしょう。
日本語対応 | 対応済み |
料金 | ・点数で買い取り ・15,900円/月(150点・動画の場合) |
商用利用 | 可能 |
素材数 | 4億点以上 |
画質 | フルHD・4K |
3-3.PIXTA(ピクスタ)
PIXTAは日本企業「ピクスタ株式会社」が運営する写真・動画素材配布サイトです。
日本人の素材や日本人向けの素材が豊富に用意されている点が最大の特徴です。
また、素材数も充実しており、プロフィールムービー作成に役立つかわいい写真や動画なども見つかるでしょう。
高品質な素材が多いため、結婚式で恥をかいてしまうような事態も避けられるはずです。
ただし、こちらのサイトも素材が比較的高額であり、商用利用が可能である必要の無い自作の結婚式用ムービーに使用する素材としては高くつく印象です。
日本語対応 | 対応済み |
料金 | ・個別購入 ・39,600円/月(20点・動画の場合) ※上記は年間更新プランの場合 |
商用利用 | 可能 |
素材数 | 1,000万点以上 |
画質 | フルHD・4K |
3-4.ニコニ・コモンズ
「ニコニ・コモンズ」は「ニコニコ動画」などで有名なドワンゴが運営する素材投稿サイトです。
あくまで個人のクリエイターが素材を共有・投稿しており、中には結婚式用ムービーやプロフィールムービーの作成に役立つ素材・演出が見つかります。
加えてBGMや効果音なども豊富であるため、ちょっとした演出に使用できるかゆいところに手が届くサイトでしょう。
とにかく素材数が豊富で、オリジナリティのある素材が多い一方で、画一的な利用規約が無く、あくまで作品毎に個別の対応となるため、念のため使用する素材全ての使用できる範囲や規約を確認する必要があります。
少し手間はかかりますが、料金は基本的に無料であるため、とにかく安く仕上げたい方にはおすすめです。
日本語対応 | 対応済み |
料金 | 無料 |
商用利用 | 可能 |
素材数 | 不明 |
画質 | フルHD・4K |
3-5.NHK CREATIVE LIBRARY
「NHK CREATIVE LIBRARY」はNHKで撮影・使用された映像は音声を公開・配布しているNHK運営のウェブサービスです。
NHKで使用された映像素材とあって、非常にクオリティが高く、美しい映像が多いのが特徴です。
現在約7,000点が公開されており、素材数は他サイトと比較すると少ないため、結婚式に直接関係するような動画は見つかりづらいですが、ちょっとしたシーンの背景で使用したり、トランジション代わりに使用したりするにはもってこいです。
営利目的の使用は不可となっているため注意してください。
日本語対応 | 対応済み |
料金 | 無料 |
商用利用 | 不可 |
素材数 | 約7,000本 |
画質 | フルHD・4K |
4.プロフィールムービー作成におすすめのソフト
プロフィールムービー作成においては、もちろん使用する素材も重要ですが、更に重要なのが使用する動画編集ソフトです。
先述の通り、以前であればプロのみの領域であり、非常に複雑な作業と学習が求められた”動画編集”ですが、最近では動画編集初心者でもすぐに実践に取りかかれる、直感性と高度な機能を同時に実現したソフトも登場しています。
そこでこの章では、プロフィールムービー作成にもっともおすすめのソフトについてここでは紹介します。
4-1.Fimoraとは
結論として、プロフィールムービーや結婚式用のソフトを自作するためにもっともおすすめの動画編集ソフトは「Filmora」というソフトです。
Filmoraは、世界的に評価されている総合クリエイティブソフトメーカー「Wondershare社」の開発した動画編集ソフトです。
4-2.Fimoraの特徴
Filmoraはさまざまな特徴をもつソフトですが、その中でも強調されるのが「シンプルで直感的なインターフェイス」でしょう。
プロフィールムービー作成にあたって初めて動画編集をおこなうという方でも、迷わず実践に取りかかれるはずです。
また、YouTubeチャンネル、記事などによるサポートも非常に充実しているため、もし操作に迷ってもすぐに解決できるので安心です。
4-3.Filmoraの価格
Filmoraは有料動画編集ソフトですが、ほぼすべての機能は無料体験できます。
多くの高度動画編集ソフトと比較して、上記のように圧倒的にリーズナブルな価格設定です。
例えば、他の代表的な動画編集ソフトとして良く名の上がる2つのソフトは以下のような価格設定になっています。
- Adobe Premiere Pro:1848円/月(税込)
- Final Cut Pro:48,800円/買切りのみ
※2023年2月の価格
「PremierePro」の場合、毎月の買い切り版が用意されておらず、毎月の使用料が必ずかかってしまう仕様、また「Final Cut Pro」は買い切り版のみで高額ですね。
一方Filmoraの場合、
1年間で6,980円、1月あたり約582円。
サブスクリプションの発生しない買い切り版でも8,480円と非常にリーズナブルであることがわかります。
また、Filmoraは無料版も用意されており、全ての機能を実際に使用して試すことができます。
興味はあるけど購入まで踏み出せない。という方はまず無料版を使用してみてから考えると良いでしょう。
4-4.プロフィールムービー作成に役立つ機能
Filmoraは直感的で、動画編集初心者の方でも使いこなせる直感的なソフトであるのと同時に、基本的な動画編集機能はもちろん、非常に高度な機能を多数搭載したソフトです。
例えば「AIポートレート機能」や「AIスマートカットアウト機能」を使用すれば、過去の思い出ぶかい動画や子供の頃の動画背景を合成して変更できてしまうでしょう。
アイデア次第ではプロフィールムービー作成にも役立ちそうな機能ですね。
また、プロフィールムービーでもテロップは欠かせない要素ですが、作成には時間がかかってしまいがちです。
Filmoraの「自動字幕起こし機能」は、動画内の音声をワンクリックで自動的にテロップ字幕に起こしてくれる機能です。
高度な「モーショントラッキング」は被写体を自動追従できるため、モザイクの追加や、ネームカードの追従などに活用できます。
先ほど紹介したFilmstockとの連携に加えて、1,000万以上の素材にソフトから直接アクセス・使用できる「ストックサービス連携機能」は、煩わしい素材集めの手間を削減し、結婚式の準備や仕事で忙しい方でも効率的なプロフィールムービー作成が可能でしょう。
以上はほんの一例です。
総合して言えるのは、過去であれば時間がかかったり、初心者の方には難しかったりするような演出や編集が簡単かつシンプルな操作で実現できてしまうと言う点です。
5.プロフィールムービーを作成してみよう!
最後に実際にプロフィールムービーを作成する手順を実例と供にご紹介します。
まだFilmoraをお持ちで無い方は、ぜひ無料ダウンロードして実際に手順を追いながら編集を進めてみてくださいね!
Step1.構成を考える
プロフィールムービー構成例
- オープニング・挨拶
- 新郎側紹介(新婦側紹介)
- 新婦側紹介(新郎側紹介)
- 二人が出会ってからの動画や写真
- プロポーズ・結婚式準備等
- エンディング・挨拶
まずはプロフィールムービーの構成を考えましょう。
以上のような流れがベーシックな構成です。
Step2.素材集め
各実家や、古い携帯・デジカメなどから使用できそうな素材を集めましょう。
この段階ではあまり選別せず、なんとなく使えそうかな?というような素材は全て収集しておくのがポイントです。
Step3.素材のデータ化
収集した素材の内、写真などについては、PCに取り込める形でデータ化します。
コンビニやカメラ屋さんでも可能ですが、もっともスピーディなのはスキャンアプリの仕様です。
例えばGoogleの公開している写真をデータ化するための特化アプリ「フォトスキャン」などがおすすめです。
Step4.素材のインポート
PCに素材を収集できたらFilmoraにインポートしていきましょう。
フォルダにある画像や動画を全選択し、ドラッグ&ドロップするだけで簡単に読み込んでくれます。
Step5.動画編集
先ほどの構成に沿って動画を編集していきます。
また、BGMは構成毎に変えるのも良いでしょう。
詳しい動画編集の方法については、Wondershare公式YouTubeや関連記事をご参考ください。
関連記事:
結婚式のオープニングムービーを簡単に作れるテクニックを紹介
結婚式スライドショー・結婚式のスライドショーを自作しましょう
結婚式に使える披露宴エンドロールの作り方
Step6.動画の書き出し
[エクスポート]から動画を書き出していきます。
[DVD]で書き出す前に、まず[MP4]などで書き出し、漏れ不具合が無いかを確認しましょう。
[Local]から[MP4]を選択。
ファイル名や保存先、解像度を設定して画面右下の[エクスポート]をクリックしましょう。
仕上がりを確認してOKなら、今度は式場のプロジェクターやTVで再生できるように、再度[エクスポート]から、今度は[DVD]→[エクスポート]で書き出します。
書き出しの設定や、ファイル・DVD側の種類に関してはあらかじめ式場にお伺いください。
まとめ:感動的なプロフィールムービーを自作しよう!
この記事では、プロフィールムービーについて、概要や自作のメリット、素材サイト、編集ソフトと、幅広く解説してきました。
プロフィールムービーは、プロに任せることも可能ですが、自作することで、作成の過程も含めて夫婦の思い出となり、想いのこもった感動的なムービーに仕上がります。
最終判断の前に、Filmoraの無料版を使ってぜひ一度簡単なプロフィールムービーを作成してみてください。
「自分達でもできるかも!」と自信になるはずですよ!
役に立ちましたか?コメントしましょう!