「せっかく遠出して美しい映像を撮影したのにノイズが入っている。」 「大事なセリフに車の走行音が丸被り。」
デジタルカメラで動画を撮る時、周囲の風の音や車が走行している音などで、せっかくの良い動画に雑音やノイズが入る事があります。また良い音で録音したはずなのにノイズが入ってしまったら、非常に不快に思う人もいると思います。実際私がそうです。
今回は、そんなノイズや雑音を綺麗に除去する方法とおすすめソフト7選を紹介しようと思います。
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Part 1.動画に入ったノイズ・雑音を除去できるソフト7選
ノイズの種類、ノイズを削除する方法をチェックしたところでいよいよオススメのソフトをご紹介していきます。
一つずつ更に細かく見ていきましょう!
1-1. 動画のノイズ・雑音を除去できるソフト①Wondershare Filmora
「Filmora」はハイクオリティかつ多機能で世界的に人気な動画編集ソフトです。 多くのエフェクトやトランジションがあらかじめ搭載されているためプロのような本格的な動画を初心者の方でも簡単に制作できます。
機能紹介:
バージョン10.5のアップデートからAIポートレートというアドオンが追加されました。 元来グリーンバック素材を使用しないと合成や背景切り抜きは難しかったのですが、AIのサポートによりワンドラッグでグリーンバック素材以外の動画でも切り抜きができてしまいます。
AIポートレートは有料アドオンですが、まずはそのクオリティや簡単さを体感するため、お試しで使用することもできるので安心です。 また、無音検出アドオンやキーフレーム、モーショントラッキングなども使用でき、編集時間が大幅に削減できる最先端ソフトながら価格が安価でコストパフォーマンスも非常に高いソフトです。
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オーディオ機能紹介:
ノイズ・雑音を削除できる「ノイズ削除」機能以外にも様々なオーディオ機能が搭載されています。 例えば、カラオケマイクのようにエコーがかけられる「エコー」や会話が聞き取りやすいようBGMなどを一時的に下げる「オーディオダッキング」、ボリュームを解析した上で範囲を自動統一できる「オートノーマライズ」など自分で調整しようとすると時間がかかってしまうような作業もFilmoraならワンクリックで済んでしまいます。
この「Wondershare Filmora」(フィモーラ)ソフトの特徴は、数ステップで簡単に動画のノイズや雑音を除去出来る事です。初心者から上級者の方まで幅広く使える、本格的な動画編集が出来ます。シンプルイズベストという言葉がピッタリなソフトだと私は思いました。画面もごちゃごちゃしていないので、迷う事なく操作出来るのも利点の一つです。
特徴(魅力):
シンプルなインターフェイスが魅力です。 ご紹介した機能を筆頭に数多くの最先端機能が搭載されているため、難しいのでは?と思ってしまいがちですが、全くそんなことはなく、むしろ多くの動画編集ソフトと比較しても直感的でわかりやすく、編集をしながら操作方法を検索したりする必要が無いほど簡単に動画編集ができる点が魅力です。
対応OS:
Windows 7/Windows 8.1/Windows 10 macOSv10.12またはそれ以降
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1-2. 動画のノイズ・雑音を除去できるソフト②Area61 ビデオレタッチ
Area61は、様々なレタッチ用の機能を持っているのですが、中でもノイズ除去の精度が非常に高く、「サー」という俗に言う砂の嵐が綺麗に消えるくらい優秀です。操作も簡単なので、初心者でも簡単にノイズが除去できますのでおすすめです。
機能紹介:
コントラストや彩度を補正、グレースケール化、色反転、無音化、シャープ化など多くのレタッチ機能が搭載されており、重複して同時にレタッチを施すことも可能です。 特筆すべきはノイズ除去機能です。 Area61 ビデオレタッチは特にノイズ削除精度の高さに定評があり、しつこい細かいノイズも簡単に削除できます。
特徴(魅力):
Area61 ビデオレタッチは動画や画像をレタッチ(修正)するのに特化したフリーソフトです。 同時に複数のレタッチすることも可能で非常にソフトとして軽量でサクサク動くのも魅力です。 ただし、Windowsしか対応していないので注意してください。
対応OS:
Windows 10以降
1-3. 動画のノイズ・雑音を除去できるソフト③ Audacity
Audacityは、有料ソフトに劣らないくらい機能が充実している無料の音声加工ソフトと言う事です。「ノイズ除去」のやり方も簡単にです。
ソフトをインストール→Audacityをダブルクリック→ノイズを除去したい音声ファイルをドラッグ&ドロップします。メニュー右上の「エフェクト」から「ノイズ除去」を選択します。あとは、画面に従って設定すれば完了です。
機能紹介:
機能はサウンド編集に特化しており、音程やテンポ変更、リバーブ、録音、カット、複製といったように、音楽、サウンド編集においてはほとんどのことができると言えます。 車内で走行中に録音した音声をノイズ削除することで、部屋で録音したかのように変化させる、などレベル調整すれば高い精度で、違和感なく音声ノイズを取り除くことが可能です。 音楽編集という点では、機能は充分ですが動画編集等はできません。 音声ファイルのみAudacityで編集して動画編集ソフトに取り込む手間が都度かかってしまう点が懸念点です。
特徴(魅力):
Audacityはサウンド編集に特化したフリーソフトです。 昨年2021年には8年ぶりにメジャーバージョンアップ(3.0.0)がリリースされ、単一ファイル化(AUP形式→AUP3形式)となったことで更に使いやすく、トラブルが起きづらくなりました。 フリーソフトながら音楽編集・加工ソフトとしてはハイレベルでノイズ削除以外にも様々なことをでき、筆者も個人的には大変気に入っているソフトですが、慣れるまで操作方法が少々わかりづらく初心者の方は迷ってしまう可能性があります。
対応OS:
Windows 7/8/8.1/10/11
macOS X 10.7/10.8/10.9/10.10/10.11
macOS 10.12/10.13/10.14/10.15/11/12
Linux
1-4. 動画のノイズ・雑音を除去できるソフト④ Aviutl
Aviutlは日本人「KENくん」さんが開発したWindowsのみ対応しているフリー動画編集ソフトです。
機能紹介:
カットやテキストの挿入といった基本的な動画編集の機能はもちろん3D始点から動画を編集できる「カメラ制御」やオブジェクトごとに様々な機能を設定できる「スクリプト」といった高度な機能までプラグインを使用するまでもなく使用できます。 初期搭載機能は動画編集ソフトとしては有料ソフトと比較すると充実しているわけではありません。しかし、プラグインを追加していくことで必要な機能を備えたオーダーメイド動画編集ソフトが出来上がります。
ノイズ除去に関しては本体機能として「ノイズ除去」「ノイズ除去(時間軸)」あらかじめ搭載されていますが、プラグイン「ノイズ除去」を使用することで強さ、範囲、しきい値を細かく設定できます。
特徴(魅力):
無料ながら拡張性が高く、プラグインを利用することで自分好みの動画編集ソフトに拡張していけるのが魅力です。 また、非常に動作が軽快で比較的古いPCでもサクサク動いてくれるのは嬉しい点ですね。 魅力の反面、ある程度の知識と慣れ、時間が必要になるので今すぐノイズ削除がしたい。という方はあらかじめ高精度なノイズ除去機能が搭載されたソフトを使用する方が良いでしょう。
対応OS:
Windows 9.5以降
1-5. 動画のノイズ・雑音を除去できるソフト⑤iMovie
Apple製の動画編集ソフトでmacOSに標準搭載されています。
機能紹介:
標準ソフトながらカット編集、クロップ、テロップ編集など動画編集ソフトとして基本的な機能は全て装備されています。 また、動画の切り替えに効果を付与するトランジションや、再生速度の変化、オーディオエフェクトといった機能も搭載されており、使用することでより表現の幅は広がるはずですよ。 ノイズ除去に関しては特に背景ノイズに特化しており、「ノイズリダクションおよびイコライザ」から「背景ノイズを削減」にチェックし、スライダーで調整するという簡単な操作で除去レベルも調整可能です。
特徴(魅力):
標準搭載のためMacを使用している方は新たにインストールする必要がなく、手軽に編集に取りかかれのが魅力です。 効果音や音声素材に関しても初期で80以上搭載されている点も嬉しいですね。
対応OS:
macOS
1-6. 動画のノイズ・雑音を除去できるソフト⑥Neat Video
特徴(魅力):
このソフトの特徴は、やり方が簡単なうえ安定性があり、値段もそれほど高くない雑音除去ソフトです。ただ、パソコンとの相性が良いものと悪いものがあります。 ただし、このソフトの最大のメリットは、細かい設定がいらず自動で修正してくれる事にあります。初心者にもわかりやすい様になっているので是非、試してみてください。
1-7. 動画のノイズ・雑音を除去できるソフト⑦vReveal
機能紹介:
ノイズ除去の機能も高性能で、今まで見えていなかった物も見えるようになります。
インストール~使用開始までの操作方法が非常に分かりやすく、さらに細かな設定も簡単に出来るので初心者の方でも安心して使えるソフトだと思います。
特徴(魅力):
このソフトの特徴は、自動コントラストやノイズ除去などで動画を鮮明に高画質にしてくれる事です。
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Part 2.ノイズにも種類がある?
ここで言うノイズとは不自然な音や映像の総称です。 そしてこのノイズには種類があり、それぞれ原因が異なります。 映像に現れるノイズ「映像ノイズ」と音声に現れるノイズ「音声ノイズ」に分けて見ていきましょう。
2-1.映像ノイズ
映像ノイズは更に「ブロックノイズ」と「モスキートノイズ」の2種類に分けられます。
①ブロックノイズ
ブロックノイズとは格子状の段差が生じてしまうノイズです。名前の通りブロック、もしくはモザイクのような小さな正方形が現れるノイズがそれです。 デジタルデータはデータサイズが基本的に制限されているため、情報が圧縮される際に起きる場合があります。低ビットレートで複雑な動きをした場合や、広い範囲を少ない色で撮影した場合などに起きてしまいます。
②モスキートノイズ
モスキートノイズは細かい黒い粒が画面上に現れるノイズです。モスキートは蚊を意味します。 特に色が目まぐるしく変化するような映像部分には起きるノイズで、こちらも映像圧縮の家庭で一部情報が省略されてしまうことが原因です。
2-2.音声ノイズ
いわゆる雑音です。 中でも動画編集時に問題になる主な音声ノイズは車の走行音、風音、エアコンやパソコン等の電子音など、撮影時の環境音が原因で起きる「背景ノイズ」がほとんどです。
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Part 3.動画の映像ノイズ・雑音を除去する方法
今回は、 「Filmora」を使って映像ノイズと雑音(音声ノイズ)を除去する方法についてここでご紹介します。ソフトによっては難しいケースや複雑なケースもありますが、Filmoraならいずれも簡単に対応できますよ!
3-1. 音声ノイズの除去-Filmora
Filmoraであれば音声ノイズの除去は更に簡単です。そこで、背景のノイズ除去の仕方を簡単に説明します。
まずは「無料ダウンロード」をクリックし、インストールします。
「無料ダウンロード」をクリックし、インストールします。→ダブルクリックして、プログラムを起動します。→「新しいプロジェクト」を選びます。→タイムラインの動画トラックにその動画をドラッグ&ドロップしてダブルクリックをします。→タイムライン上のオーディオをダブルクリックし、「オーディオ」編集画面に移動します。
項目が色々ありますが、「ノイズ除去」の「バックグラウンドノイズを除去する」にチェックを入れるだけで音声ノイズが除去できます。弱、標準、強とありますのでノイズの多さや強さに応じて変更してください。
Filmora|音声ノイズを除去する方法
3-2. 映像ノイズの除去-Filmora
映像ノイズには「ブロックノイズ」と「モスキートノイズ」がありましたが、これらはいずれも圧縮しすぎ、つまりビットレート(1秒間の情報量)が低すぎることで起きるノイズです。 つまり、動画編集となる元データの圧縮率を下げた状態で動画編集、エクスポートすることでこれらのノイズは除去できます。
step1.動画編集
Filmoraを立ち上げ、動画をいつもどおり編集します。
step2.フレームレート変更
エクスポートといきたいところですが、メニューから「ファイル」→「プロジェクト設定」を開き、フレームレートを変更します。 デフォルトでは30となっていますが、これを上げることで圧縮率を下げることが可能です。
step3.エクスポート
「エクスポート」をクリック。フォーマットはMP4が一般的ですが、Filmoraではより上位互換のMKVファイルでも出力が可能です。 また、解像度横の「設定」から品質やフレームレート、ビットレートを変更できます。
明確にどこまで品質やビットレートを上げることでノイズが除去できるとは明言できませんが、調整しながら撮影環境や動画素材に適した数値を導き出してください。
3-3. ほかのおすすめオーディオ編集機能-Filmora
他にも色々な機能が簡単な操作で行えるので、私の一押しのノイズ除去ソフトです。それ以外、Filmoraにはエコー、オーディオダッキング、オートノーマライズなどオーディオ編集機能が追加されました。
●エコー:最新のオーディオエフェクトです。「エコー」をタイムラインにある動画クリップあるいはオーディオクリップにドラックすると適用できます。
●オーディオダッキング:BGMなどの音量を下げて、人物の会話がはっきり聞こえるようにするための機能です。
オーディオダッキングの使い方|Wondershare Filmora
●オートノーマライズ:ワンクリックで選択した全部のクリップの音量を自動的に統一できます。
Filmoraは初心者でも簡単に操作できて、動画の切り取り、結合、字幕の追加はもちろん、オーバーレイやエレメントのエフェクトや、BGM素材もたくさん搭載されています。最新のバージョンで「Filmstock」ライブラリをFilmoraに統合されました。FilmroaでFilmstockのエフェクト、トランジション、タイトルなどの素材を直接にダウンロードして利用できます。
また、編集した動画をワンクリックでYouTubeやVimeoにアップロードできます。動画の初心者の方々に最適な動画編集ソフトと言えます。有料版を購入する前に、まずは「無料体験版」をインストールして使用してみてください。
Part 4.動画に入ったノイズ・雑音を除去できるソフトまとめ
- ● Wondershare Filmora
- ● Area61 ビデオレタッチ
- ● Audacity
- ● Aviutl
- ● iMovie
- ● Neat Video
- ● vReveal
上記の通り、ノイズの種類や原因と除去の具体的な方法、ノイズ除去ができるソフト7種類を紹介しましたが、どれも比較的簡単な操作でノイズ除去が出来るソフトです。その中でも私が一番におすすめしたFilmoraは充実した機能、簡単な操作、安価なコストパフォーマンスと初心者でも上級者でも満足な、ノイズ除去するパソコンソフトです。
昨今ではスマートフォンの動画撮影機能性能も日進月歩で上昇し、一眼レフや巨大なビデオカメラがなくても手軽に高品質な動画を撮影できるようになりました。 反面、性能の上昇は動画ファイル容量の肥大化やそれを圧縮することで生まれるノイズ、音を拾いすぎてしまう。といった新たな問題を招いたことで動画のノイズや雑音で悩んでいる方も増えているようです。
今回ご紹介した動画のノイズや雑音を削除する手法やソフトがその悩みの解決策になれば幸いです。 ノイズ除去専用のソフトでは動画編集はできません。手間やかかる時間も考えるとワンストップでノイズ除去をし、そのまま動画編集ができる 「Filmora」はコストパフォーマンスが高く、シンプルな使用感とハイクオリティな機能を両立させたソフトで最もおすすめです。 まだノイズが解決できていないという方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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