動画背景合成方法を紹介~誰もできる
Dec 29, 2023 • カテゴリ: 動画編集の基本とコツ
目次: |
Part1.動画背景を合成する編集方法について
ハリウッド映画に代表される大作映画はもちろん、身近なところではテレビの天気予報やバラエティ番組でも良く使われています。YouTubeなどのプラットフォームを使って個人での配信が自由にできるようになった昨今、個人で活用したい場面はますます増えます。代表的なところでは、「ミュージックビデオ風のムービー」や「YouTubeやライブ配信などの背景切り取り」などになります。
音楽を趣味に発信している人や、YouTube、ライブ配信に力を入れたい人には、是非活用していただきたい編集が、動画背景合成です。動画背景を合成するには、「グリーンバック」と呼ばれる、背景を緑にした素材が必要となります。背景を緑にするのは難しいことではなく、緑色のスクリーンを使うだけで大丈夫です。
その際、緑色の服を身につけると一緒に合成されてしまうので、注意が必要です。
Part2.動画背景合成ができるソフト4選
ここからは、動画の背景が合成できるソフトを紹介していきます。動画の背景を合成するのに、難しい方法は必要ありません。動画編集ソフトに「クロマキー」と書かれている場合がほとんどです。その機能を使えば、すぐに合成ができます。前述したグリーンバックを用意することを忘れないようにしましょう。
2-1.Wondershare Filmora
Filmoraは、Wondershareが提供する動画編集ソフトです。動画編集が初めての人でも直感的に使えるのが特徴で、シンプルな操作で手間のかかる編集も行えるようになっています。そのため、動画編集初心者~動画編集熟練者まで万人が使いやすいソフトとなっています。
よく使う機能を自動化するなど、より短い時間で動画編集を行えます。Filmoraの動画合成方法は、以下の2種類があります。
それぞれ個別に解説します。
1).クロマキー合成
クロマキー合成機能を使うと、特定の色を透明にして、他の動画や画像と合成することができます。グリーンバックを使って撮影するのが一般的な方法です。
Step1.撮影が終わったら、次に合成させる素材を配置します。
背景にしたい素材をトラック1に配置し、続いて合成したい素材をトラック2に配置します。
Step2.合成したい素材のクリップをダブルクリックし、編集画面を開きます。
編集画面の中から「ビデオor画像」を選択し、「クロマキー」にチェックを入れます。スポイトのアイコンが出るので、透明にしたい色をクリックすると、その色を透明にできます。下にある「オフセット」などのゲージで更に細かく調整が可能です。
Step3.設定を完了したら「OK」をクリックしましょう。
以上で完了です。
2).AIポートレート
AIポートレートは、2021年7月8日に追加された機能です。AIポートレートを使うと、グリーンバックやクロマキーを使わずに人物の背景を削除できます。手順も非常に簡単で、誰でもできるのが特長です。
Step1.まず、背景にしたい動画をトラック1に配置し、続いて合成した素材をトラック2に配置します。
Step2.エフェクトタブのAIレポートから、セグメンテーションを合成したい素材にドラッグ&ドロップします。
背景が自動的に消えて合成されます。細かい調整を行う場合は、合成した素材をダブルクリックすればOKです。AIポートレートの方が遙かに簡単に動画背景合成を行えるのがポイントです。
メリット:手軽に動画背景合成ができる
デメリット:AIポートレートは有料のアドオンサービス(月額999円)
関連記事:Wondershare Filmoraの「AIポートレートアドオン」を徹底紹介! >>
2-2.iMovie
iMovieはアップル製品でのみ使えるAppleの純正動画編集ソフトです。無料ながら高度な動画編集を行えるのが特長で、動画編集が初めての人でも直感的に使えます。Phoneでも標準装備されているソフトなので、使ったことがある人が多いソフトでもあります。撮影した動画をその場で編集できるのは、大きな強みです。
iMovieでの動画背景合成の方法Mac、iPhone、iPadなど全てで手順は共通しています。
- まず、背景と、グリーンバックで撮影した素材を用意します。
- 最初に、背景となる写真か動画を選択し、取り込みます。
- 次に、グリーンバックで撮影した素材を取り込みます。
- 「+」のアイコンがあるので、それを選択すればOKです。
- グリーンバックの素材を選択し、「グリーン/ブルースクリーン」を選択します。
以上で完了です。透過した素材は移動もできるので、好みの場所に配置すればOKです。
メリット:無料で簡単に使える。
デメリット:Apple製品でしか使えない
2-3.Lightworks
Lightworksは、映画の編集などでも多用されるプロが認める高度な動画編集ソフトです。無料で利用出来ますが、初心者には扱いづらく、中級~上級者向けです。しかし慣れてさえしまえば、ハリウッド映画さながらの編集も可能なので、使いこなせばクオリティの高い動画を制作できるのが大きな特長です。デフォルトが英語表示で、日本語化するには面倒な手順を踏まなければいけないので手間がかかります。
Lightworksでの動画背景合成の方法
- まず、合成したい背景と、グリーンバックで撮影した素材を用意します。
- 次にLightworksを起動し、プロジェクト作成を選択します。
- 合成したい背景と、グリーンバックで撮影した素材を取り込みます。
- 下側のビデオトラックに合成したい背景を配置し、上のビデオトラックにグリーンバックで撮影した素材を配置します。
- 次に画面上部にある「VFX」タブを選択します。
- 動画トラックを右クリックし、「Effects→Add→Key→Greenscreen」をクリックします。
- 透過したい色を選択し、クリックすればOKです。
メリット:無料で高性能な機能が使える
デメリット:日本語化が難しく、操作もわかりにくい
2-4.PowerDirector
PowerDirectorは、6年連続国内販売シェアNo.1の動画編集ソフトです。初心者でも使いやすく、様々な機能が搭載されているが特長です。買い切り型やサブスクリプション型など、ニーズに合わせて利用できるのも利点となっています。
PowerDirectorでの動画背景合成の方法
- まず、背景にしたい素材と、グリーンバックで撮影した素材を用意します。
- PowerDirectorでふたつの素材を取り込みます。
- 背景にしたい素材を一番上のトラックへ。その下のトラックにグリーンバックで撮影した素材をドラッグします。
- 次に動画をダブルクリックし、「PiPデザイナー」の画面を開きます。
- クロマキー合成を選択し、スポイトのアイコンをクリックして、素材へマウスポインタを移動します。
- スポイトが背景の色(グリーンバックなら緑色)になるので、クリックします。
- 背景が透過します。
- 輪郭に緑色が残る場合は、「色の範囲」や「ノイズ除去」などを使って調整すると良いでしょう。
- 透過が完了したら、「OK」を選択で完了です。
メリット:簡単操作で動画背景合成ができる
デメリット:細部まで細かく除去するのが手間
まとめ
各ソフトごとに動画背景合成の方法は様々ですが、Filmora以外はグリーンバックが必要となっています。
グリーンバックは100均でも売っているほど手軽ですが、背景に使うとなるとスペースが必要です。準備ができる場合はある程度ソフトを選ばずに合成できますが、難しい場合は、FilmoraのようなAIポートレートで合成してくれるソフトを選ぶのをオススメします。
ワンクリックで動画背景削除する方法|Wondershare Filmora
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