誰でもわかる!VimeoとYouTubeの違いを徹底解説
Vimeoは、2004年に運営が開始された動画配信サイトです。YouTubeのサービスが開始されたのが2005年なので、実はYouTubeより先輩にあたります。Vimeoはジェイコブ・ロドウィック氏によって考案され、その語源はvideoとmeを掛け合わせた造語に加え、movieのアナグラムでもあります。
ユーザー自身が作ったビデオを投稿したり、誰かが投稿した動画を楽しむための場所、と意味づけられています。そのため、商業作品や他人の動画の無断転載があった場合は、削除されます。Vimeoが日本であまりメジャーでない理由は、長らく正式に日本語サイトがオープンしていなかったことが大きいです。
YouTubeなどは早くから日本語対応していたので、Vimeoはその分遅れを取ってしまった格好となっています。また、ストレージと呼ばれる設定によって、一週間で視聴できる動画の数が決まっているので自由に動画を見られないという点も、あまりメジャーじゃない理由のひとつでしょう。
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今回はそんなVimeoとYouTubeの違いを解説します。
Part1.Vimeoの各プランを紹介
Vimeoを利用するには、まずどれかのプランに契約しなければなりません。つまり、会員登録が必須となっています。プランは5種類用意されており、Basic、Plus、Pro、Premium、Enterpriseがあります。Basic以外は全て月額料金がかかるシステムで、30日間の返金保証がついています。
プランごとに月額料金やストレージが変わってくるので、各プランの詳細については以下をご覧ください。
Basic
Basicは月額料金不要のプランで、無料会員です。Vimeoでは唯一の無料プランとなっていますが、週に500MB、総容量5GBまでしか利用できません。また利用できるサービスに制限もかかるため、初めて利用する際のお試しとしてオススメします。
Plus
Plusは月額700円で利用が可能な最安プランです。週に5GB、総容量250GBまで利用できますが、複数のユーザーで利用することはできません。動画作成やプレイヤーカスタマイズ、プライバシーコントロ―ルに加え、無制限のスクリーンとWebカメラ録画など、動画配信で必要な要素が揃っています。Vimeo初心者にオススメのプランです。
Pro
Proは月額2,000円で利用が可能なプランです。週に20GB、総容量1TBが利用でき、3人のユーザーと共有しての使用が可能です。Plusに含まれていた特典に加え、レビューと承認機能、非公開のチームプロジェクトやカスタム可能なショーケースサイトなど、よりコンテンツ制作に特化したプランとなっています。
Premium
Premiumは月額7,500円で利用が可能なプランです。総容量7TBが利用でき、ライブストリーミング配信は無制限で行えます。視聴者数も無制限です。
Proに含まれていた特典に加え、無制限のライブイベントや複数のサイトにライブ配信、視聴者のチャットなど、ライブストリーミング配信に重点を置いた特典が多いため、ライブストリーミング配信を強化したい場合に利用したいプランです。
Enterprise
EnterpriseはVimeoと直接相談することで価格が決まるプランです。Vimeoで提供しているプランの最上級でもあります。専属サポートとセキュリティ管理がついてくるのに加え、Premiumに含まれていた特典にプラスして、検索可能な動画ライブラリや視聴者の分析など、動画コンテンツを総合的にサポートしてくれる特典が多くついてきます。
Part2.VimeoとYouTubeの違いは?
動画投稿サイトの代表格と言えばYouTubeですが、Vimeoとは違う部分を多く持っています。それぞれ詳しく解説します。
1.利用シーン(目的)の違い
VimeoとYouTubeは、利用シーン(目的)が大きく違ってきます。VimeoはYouTubeと比較すると、動画クリエイターや映画監督など、映像関係のプロが多く利用しています。Vimeoは有料会員のみ動画をアップロードできるため、「映像技術に自信のあるプロのクリエイターが動画アップする場所」という位置付けになっています。
そのため、YouTubeが素人が気軽に動画をアップロードできる場所と比べると、Vimeoはプロが高い品質の動画をアップロードする場所、となっています。YouTubeは動画の視聴回数を増やしたい人向け。
Vimeoは動画を有料で販売したい人向け。例えばですが、学習教育の教材として動画をVimeoにアップロードし販売する、という手法も使えます。それぞれの利用シーンによって使い分けましょう。
2.ユーザー数
VimeoとYouTubeの大きな違いのひとつが、ユーザー数です。・YouTube:約20億人・Vimeo:約1億7000万人2019年時点の数値ですが、VimeoはYouTubeと比べてユーザー数がおおよそ約10分の1です。YouTubeは圧倒的な視聴者数を誇るので、多くの人に見て欲しいのであれば、YouTubeが圧倒的なアドバンテージを持ちます。
一方のVimeoは、動画をアップロードした後にWebサイトやブログ、SNSで発信する形になりますが、その分興味のある人には刺さる傾向にあります。
3.公開範囲
VimeoとYouTubeの違いのひとつに、公開範囲のセキュリティ力があります。YouTubeでも限定公開が可能で、動画URLを知っている人にのみ視聴が可能となりますが、SNSなどで拡散すれば結局誰でも視聴できてしまいます。
しかしVimeoの限定公開では、・特定のドメイン内のみで動画再生を可能にする・動画自体にパスワードをかけるなどの制限がかけられるため秘匿性が高く、プライベート情報や重要な情報に関しても秀でています。そういった情報をアップロードする際は、Vimeoの方が良いでしょう。
4.広告有無
Vimeoの最大の特徴は、広告が全く無いことです。YouTubeを見ていて、動画広告やバナー広告を見て鬱陶しいと感じたことは誰もが経験しているでしょう。YouTubeは広告費が収益なので、広告が出るのは仕方なく、広告表示を無くすには有料会員になるしか術がありません。
しかしVimeoは投稿者からの利用料金によって収益を得ているため、広告が一切表示されません。当然、動画の視聴回数に応じての広告収入もありません。動画の広告料金による収入ができないので、それを目的としている場合はYouTubeの方が良いでしょう。
5.投稿できる動画の種類
Vimeoでは、商業用に動画を配信する際、テレビやアニメ作品を転載することが禁止されています。投稿ポリシーが厳格なため、オリジナルで制作した動画以外のみOKなのがVimeoです。YouTubeでは違法でありながらも、テレビやアニメ作品が転載されています。Vimeoで投稿できるのはオリジナル作品のみ、と覚えておきましょう。
Part3.Vimeo、YouTubeのメリットデメリット
VimeoとYouTubeの双方におけるメリットとデメリットは何があるでしょうか。ここからは、両者のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
★Vimeoのメリット
まずVimeoのメリットについて解説します。クオリティの高いが動画が集まっているのは先述した通りですが、それ以外でも多様なメリットがあります。
● 広告が入らない
Vimeoには動画の途中で広告が入ることがありません。広告に阻害されることなく動画を最初から最後まで視聴してもらうことが可能です。視聴者の体験を損なわないという意味で、大きなメリットです。
● プライバシーコントロールが充実している
動画の公開・非公開(パスワード保護や任意の人にのみ公開)だけでなく、有料プランによっては動画を再生できるドメインまで指定が可能です。そのため自社サイト内やオンラインサロン、クローズドな会員サイト内のみで視聴可能にしたい場面で非常に便利です。
● ダウンロード機能
Vimeoにはダウンロード機能があります。モバイル需要が高まる昨今、YouTubeでも導入されていますが、Vimeoにも搭載されています。Wi-Fi環境下で動画をダウンロードしておこえば、通信速度に関係なく視聴が可能になります。
● 動画再生プレイヤーのカスタマイズ性が高い
Vimeoの動画再生プレイヤーは、有料プランであれば自社ブランドのロゴを表示させたり、プレイヤーカラーの変更、タイトルや各種ボタンの表示・非表示などカスタマイズ性が高いのが特徴です。動画再生プレイヤーにオリジナリティを持たせることで、よりコンテンツを魅力的に見せられるのはVimeoのメリットのひとつです。
☆Vimeoのデメリット
ここからは、Vimeoのデメリットを解説します。
● ユーザー数が少ない
YouTubeの約20億人と比較すると、どうしても利用者数が少ないです。YouTubeだとバズれば凄まじい効果を発揮しますが、Vimeoでバズるのはかなり難しいでしょう。
● 無料プランでは物足りない
Vimeoで提供されているプランの内、無料プランのみ月額料金がかかりません。しかし無料のBasicプランでは機能面やアップロード容量も小さいため、よりクオリティの高い動画をアップロードしたり、よりプロモーションを強化したい場合は、有料会員にならざるを得ません。使いこなそうとすればするほど、月額料金が必要になります。
★YouTubeのメリット
次にYouTubeのメリットについて解説します。YouTubeは1日におよそ10億時間も動画が視聴されている、世界最大の動画共有サイトです。
● ユーザーの規模が大きい
YouTubeの利用者数は、全世界で約20億人に上ります。総務省が発表した統計においても、日本国内の10代~20代のYouTube利用率は90%近く、全年代合わせても66.7%となっています。多くの人に動画を視聴してもらえる環境が整っています。
● 動画広告を入れられる
YouTubeでは、チャンネル登録者数や総再生時間などの基準を満たせば、動画広告を挿入できます。再生されればされるほど広告収入が得られますので、動画を制作するモチベーションアップにも繋がります。
☆YouTubeのデメリット
次にYouTubeのデメリットを解説します。
● ユーザー数が多い
YouTubeを利用するユーザーが多いということは、メリットでもありデメリットでもあります。投稿される動画が多ければ多いほど、自分の作った動画が埋もれ、見つけてもらいにくくなります。毎日決まった時間に動画をアップロードしたり、強い企画の動画をアップロードしたりなど戦略を用いなければ再生されるのは難しいです。
● SEO対策が必要
YouTubeを運営しているのはGoogleです。Googleと同じく、YouTubeでもSEO(検索エンジン最適化)を行わなければ動画を上位表示させるのは難しい傾向にあります。どういった動画なら再生数を稼げるのかなど、試行錯誤が必要です。
● 急に拡散されるリスクがある
YouTubeに限った話ではありませんが、何かの理由で動画がバズると、急に拡散されてしまうリスクがあります。そこから誹謗中傷のコメントなどがついたりする場合もありますので、公開範囲を適宜変更したりなどの対応が必要になる場合が考えられます。
Part4.Vimeo、YouTubeへ動画を編集・公開するならWondershare Filmora
VimeoやYouTubeに動画を編集して公開するなら、Filmoraを使うと良いでしょう。Wondershare Filmoraは、欧米を中心に500万人以上のユーザーが愛用している動画編集用ソフトです。初心者~中級者向けとなっていますが、上級者でも問題なく使えるほど機能が揃っているので、一度導入すればその後長い期間に渡って使えます。
直感的に操作できるUIに加え、1,000を超えるエフェクトやエレメントで動画を好きなように編集できます。他にもフリーのBGMなど、動画編集をする上で必要な素材が全て詰め込まれています。クロマキー合成やテキスト字幕、モーショントラッキングやキーフレームなどもお手の物。
YouTubeなどで普段見ている動画が、簡単に作れてしまうのです。これから動画編集を始めたい人にはピッタリの動画編集ソフト。それがFilmoraです。Filmoraを使えば、VimeoやYouTubeに直接動画をアップロードできるため、手間もかからずにソフトだけで完結するので、オススメです。
Part5. まとめ
VimeoとYouTubeは、同じ動画配信サイトでありながら、違いが多くあります。動画を公開するにあたって、自分がどういうったものを想定しているのかを考えて、どちらが有用かを判断するようにしましょう。
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