「動画の不要な部分だけをサクッと消したい!」
「SNS用に動画サイズを変えたり、特定の部分だけを抜き出したりしたいな…」
このように、動画の「切り取り」や「切り抜き」で悩んでいませんか?
実は、一口に「動画の切り取り」と言っても、目的によって3つの異なる操作があることをご存知でしょうか?
多くの方がこの違いを知らないため、最適なツールや方法を見つけるのに時間がかかってしまっています。
▼この記事で分かること
- 動画の「切り取り」3種類(トリミング・クロップ・マスク)の明確な違い
- PC・スマホの無料機能を使った、今すぐできる簡単な切り取り方法
- AIを活用した、まるで魔法のような「人物自動切り抜き」テクニック
- あなたの目的にピッタリ合った、最適な動画編集ツールの選び方
本記事では、上記の内容を網羅的に、そしてどこよりも分かりやすく解説します!
基本的なカット編集はもちろん、プロ並みのクリエイティブな切り抜きまで、誰でも簡単にできるようになりますよ。
さあ、あなたも動画編集の新しい世界の扉を開いてみましょう!
Filmoraの新機能テキストから動画生成!Google Veo 3で高品質動画を作ろう!
目次
Part1. 「動画の切り取り」は3種類!目的別の意味と違いを徹底解説

動画編集で「切り取り」と一言でいっても、実はあなたの「やりたいこと」によって、操作方法や呼び方が変わります。
実はこの違いを意識せず「何となく」で編集してしまい、かえって時間がかかってしまっているケースが多々あるのです。
本章では、動画編集における3つの主要ないわゆる「切り取り」操作、「トリミング」「クロップ」「マスク」の違いを、分かりやすく解説します!
この違いを理解するだけで、後のツール選びや編集作業が驚くほどスムーズになりますよ!
あなたの目的にピッタリな方法を見つけるための第一歩をまずはここから始めましょう。
1-1. トリミング:動画の「時間」を切り取りして長さを調整する
トリミングは、動画の時間(再生時間)を切り取りして短くする、最も基本的な編集操作です。
動画の最初や最後の不要な部分をカットしたり、中間の「間」を詰めたりして、テンポの良い見やすい動画に仕上げる目的で使われます。
例えば、以下のようなケースで活躍します。
撮影開始時の手ブレや、終了時の余分な部分をカットする
長い会話や無言の時間をカットして、要点だけをまとめる
SNSの尺に合わせて動画全体の長さを調整する
ほとんどの動画編集ソフトやアプリに搭載されている基本的な機能で、カット編集の第一歩と言えるでしょう。
関係記事: 【AIで激変!】GIFトリミング&切り取り新常識|初心者もプロ級仕上げ【実践】
1-2. クロップ:動画の「画面」を切り取りサイズや構図を変える
クロップは、動画の画面(表示されている範囲)の一部を四角く切り取りする操作です。
動画の縦横比(アスペクト比)を変更したり、特定の部分を拡大したりして見せたいときに使用します。
具体的な活用シーンは以下の通りです。
YouTube用の横長動画(16:9)から、TikTok用の縦長動画(9:16)を切り出す
画面の端に映り込んでしまった不要なモノを隠す
特定の人物やモノに視聴者の視線を集める
クロップを使えば、撮影後でも動画の構図を自由自在に変更できます。
特に、複数のSNSプラットフォームで同じ動画素材を使い回したい場合に必須のテクニックです!
関係記事: 【2025年】動画クロップ/動画トリミングフリーソフトおすすめ5選
1-3. マスク:動画を「特定の形」で切り取りクリエイティブな表現をする
マスクは、動画を円形や星形、あるいは人物の輪郭といった、自由な形で切り抜くための高度な編集テクニックです。
単に不要な部分を消すだけでなく、複数の動画を組み合わせたり、映画のような特殊効果を加えたりと、非常にクリエイティブな表現ができます。
マスク機能を使えば、例えばこんなことが可能になります!
人物だけを切り抜いて、背景を別の動画や画像に差し替える
ゲーム実況動画で、ワイプ画面を円形や好きな形にする
動画内の一部にだけモザイクをかける
このマスク機能こそ、動画編集の表現の幅を大きく広げるカギとなります。
特に、本記事で後ほど紹介する高機能な編集ソフト「Filmora」は、AIを活用した強力なマスク機能を搭載しており、誰でも簡単にプロ級の切り抜きが実現できますよ!
Wondershare Filmoraの動画マスク は、Mocha Pro連携とAI×手動のハイブリッドで、不要箇所のマスキングや被写体の強調、合成表現を直感操作で行える機能です。初心者から上級者まで、効率よく狙い通りの見せ方を実現できます:
Filmoraでできること
- Mocha Pro連携で高度なマスク作成・トラッキングに対応。
- AI+手動のハイブリッドで、素早く正確にマスクを作成。
- 被写体を際立たせる/背景の一部を隠す/合成表現(ピクチャ・イン・ピクチャ等)を手早く実現。
- 直感的ワークフローで、初心者でも短時間で仕上げ可能。
Part2. 【無料・簡単】デバイス別・動画を切り取る(トリミング/クロップ)方法5選
Part1では「切り取り」の種類と目的について解説しました。
本章では、いよいよ具体的な編集方法に入っていきます!
まずは、多くの方がお持ちのPCやスマホに標準で搭載されている機能を使って「トリミング」と「クロップ」をおこなうための5つの簡単な方法を紹介します。
特別なソフトをインストールする必要はなく、すべて無料で今すぐ試せるものばかりです。
2-1. Windows標準機能(Clipchamp)で動画を切り取る方法
Windows 10/11をお使いの方であれば、標準搭載されている動画編集アプリ「Clipchamp」が利用できます。
以前は簡易的な機能しかありませんでしたが、現在はMicrosoftの傘下に入り、初心者の方でも直感的に操作できる本格的な編集ツールに進化しています。
メリット:Windowsに標準搭載、直感的な操作性、基本的な機能が揃っている
デメリット:高度な編集(マスクなど)はできない、クラウド保存が基本でオフライン作業に制限がある
Step1. Clipchampを起動し動画を読み込む

[スタート]メニューから「Clipchamp」を検索して起動します。

[新しいビデオを作成]をクリックし、[メディアのインポート]から編集したい動画ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップしてください。
Step2. 動画をトリミングする

タイムライン上の動画クリップの端(開始点または終了点)にカーソルを合わせると、矢印アイコンに変わります。
そのままドラッグして、残したい範囲だけになるように長さを調整しましょう。

不要な中間部分をカットしたい場合は、再生ヘッドをカットしたい位置に合わせて[スプリット](ハサミのアイコン)をクリックし、不要になったクリップを選択して[Delete]キーで削除します。
Step3. 動画をクロップする

タイムライン上のクリップを選択し、プレビューウィンドウの横にある[クロップ]アイコンをクリックします。
プレビュー画面に表示される枠ハンドルをドラッグして、切り抜きたい範囲を指定し、[完了]をクリックすればOKです。
関係記事: 【Windows】標準機能「Clipchamp」を使って動画をトリミングする方法解説!
2-2. Mac標準機能(QuickTime Player)で動画を切り取る方法
Macユーザーの方なら、おなじみの「QuickTime Player」で簡単に動画のトリミングができます。
書き出しも高速で、サクッと動画の長さを調整したい場合に非常に便利です。
メリット:Macに標準搭載、動作が非常に軽い、操作がシンプルで分かりやすい
デメリット:トリミング以外の編集(クロップなど)はできない、対応フォーマットが限られる
Step1. QuickTime Playerで動画を開く

編集したい動画ファイルを右クリックし、「このアプリケーションで開く」から[QuickTime Player]を選択します。
Step2. トリミング範囲を選択する

メニューバーから[編集] > [トリミング]を選択すると、画面下部に黄色いトリミングバーが表示されます。
このバーのハンドルをドラッグして、動画の開始位置と終了位置を決めましょう。
Step3. 書き出して保存する

範囲を指定したら、[トリミング]ボタンをクリックします。
最後にメニューバーの[ファイル] > [書き出す]から、解像度を選んで保存すれば完了です。
関係記事: QuickTimePlayerで動画キャプチャする方法とおすすめのMac画面キャプチャーソフト
2-3. iPhone標準機能(写真アプリ)で動画を切り取る方法
iPhoneで撮影した動画なら、標準の「写真」アプリ内で手軽にトリミングとクロップができます。
アプリを切り替える手間がなく、撮影後すぐに編集に入れるのが最大の魅力です。
メリット:撮影後すぐに編集可能、操作が直感的、追加アプリ不要
デメリット:長時間の動画編集には向かない、細かい調整が難しい
Step1. 写真アプリで動画を選択し編集モードにする

「写真」アプリを開き、編集したい動画を選択します。
画面右下の[編集]をタップしてください。
Step2. 動画をトリミングする

画面下部に表示されるタイムラインの枠の端を指でスライドさせて、残したい部分だけを囲みます。
再生ボタンでプレビューを確認し、問題なければ右上のチェックマークをタップ。
「ビデオを保存」もしくは「ビデオを新規クリップとして保存」を選択して保存します。
Step3. 動画をクロップする

編集画面の下部メニューから、一番右にある[切り取り]アイコンをタップします。
プレビュー画面の四隅や辺をドラッグして切り抜き範囲を調整したり、指でピンチイン・ピンチアウトして拡大・縮小したりできます。
右上のアイコンからは、縦横比の変更や角度調整も可能です。
関係記事: カット・トリミングができる動画編集無料アプリおすすめ5選
2-4. Android標準機能(Googleフォト)で動画を切り取る方法
Androidスマホをお使いの場合、多くの機種にプリインストールされている「Googleフォト」アプリで、iPhoneと同様の切り取り編集が可能です。
メリット:多くのAndroidに標準搭載、クラウド同期が便利、操作が簡単
デメリット:細かい編集には向かない、機能は限定的
Step1. Googleフォトで動画を選択し編集モードにする

「Googleフォト」アプリを開き、対象の動画をタップします。
画面下部の中央にある[編集]をタップしてください。
Step2. 動画をトリミングする

編集画面に切り替わると、最初にトリミング用のタイムラインが表示されます。
左右のスライダーをドラッグして、動画の長さを調整して[コピーを保存]をタップしましょう。
Step3. 動画をクロップする

画面下部のメニューから[切り抜き]をタップします。
プレビュー画面の四隅のハンドルをドラッグして範囲を指定したり、下のアイコンから決まったアスペクト比を選択したりできます。
編集が終わったら、[コピーを保存]をタップして完了です。
関係記事: iPhone・Androidで使えるオススメの動画・画像切り抜きアプリ13選
2-5. オンラインツール(サイト)で動画を切り取る方法
PCにソフトをインストールしたくない、あるいは一時的に使いたいという場合には、ブラウザ上で完結するオンライン動画編集ツールも便利です。
ここでは例として「123APPS」を紹介します。
メリット:インストール不要で手軽、OSを問わず利用できる
デメリット:アップロード/ダウンロードに時間がかかる、画質が劣化する場合がある、セキュリティ面での不安、サイトによってはロゴ(ウォーターマーク)が入る
Step1. サイトにアクセスし動画をアップロード

公式サイト内の「ビデオを切り抜く」にアクセスし、[ファイルを開く]をクリックします。
編集したい動画ファイルを指定してアップロードしましょう。
Step2. トリミング・クロップを行う

タイムライン上で動画の分割や長さ調整(トリミング)ができます。
また、プレビュー画面上でドラッグして表示範囲を変更(クロップ)することも可能です。
Step3. 動画を書き出す

編集が完了したら、[保存]ボタンをクリックして動画をダウンロードします。
Part3. 高度な「マスク切り抜き」ならPCソフト一択な理由
無料ツールでの簡単なトリミングやクロップでは、物足りなさを感じる方も中にはいらっしゃるはずです。
また、人物を切り抜くようなクリエイティブな「マスク編集」は、動画の表現力を飛躍させますが、現状PCソフトが必須と言えます。
本章では、無料ツールの限界とPCソフトの圧倒的なメリットを解説していきます。
3-1. 無料ツール・スマホアプリの“切り抜き”の限界点
手軽さが魅力の無料ツールですが、クリエイティブなマスク編集には以下の5つの明確な限界があります。
複雑な形に抜けない:円や四角など単純な形状しかなく、人物などの複雑な輪郭には対応できません。
動きに追従できない:被写体が動くとマスクがずれてしまい、手作業での修正は現実的ではありません。
画質が劣化しやすい:特にオンラインツールでは、動画のアップロード・ダウンロード時に画質が落ちがちです。
ロゴが入ってしまう:無料版ではサービスのロゴ(ウォーターマーク)が強制的に入ることがほとんどです。
細かい編集が難しい:スマホの小さな画面では、ピクセル単位の精密な調整は不可能です。
3-2. PCソフトならここまでできる!3つのメリット
PCの動画編集ソフト、中でも今回紹介する『Filmora』なら、それらの問題をすべて解決できます!
主なメリットは以下の3つです。
メリット1:ピクセル単位の正確な切り抜き
PCの大画面とマウス操作により、髪の毛一本までこだわるプロ品質のシャープな切り抜きが可能です。
メリット2:AIによる自動追従(トラッキング)
高機能ソフトは、AIが被写体の動きを自動で追いかける「モーショントラッキング」を搭載。面倒な作業が一瞬で完了します。
Wondershare Filmoraのモーショントラッキングは、動く被写体をAIで解析し、テキスト・画像・モザイクなどの要素を自動で追従・固定できる機能です。Windows/Mac/Android/iOSでシームレスに使えます:
Filmoraでできること
- AIインテリジェント追跡:ターゲットを選ぶだけで動きを分析し、テキストやグラフィックを滑らかに追随。作業時間を短縮。
- ワンクリックぼかし:顔やナンバープレートなどの動くオブジェクトにモザイクを自動適用。
- 動くテキスト/ステッカー演出:名前テロップやコールアウト、絵文字・エフェクトを被写体に“ピン留め”してダイナミックに表示。
- かんたん手順:トラッカーを有効化→要素を追加→追従リンク→プレビュー確認、の直感ワークフロー。
メリット3:多彩なエフェクトとの組み合わせ
切り抜いた対象にだけエフェクトをかけたり、背景を差し替えたりと、表現の可能性は無限に広がります。
3-3. 初心者こそ高機能なPCソフトを|おすすめは「Filmora」

「でも、PCソフトは難しそう…」そのような心配はもう不要です!
専門的なソフトや高度な機能を多数搭載しているソフトの中でも特におすすめなのが、直感的な操作とAIが特徴の動画編集ソフト「Filmora(フィモーラ)」です。
Filmoraなら、専門知識がなくてもたった数クリックでプロ級のマスク編集が完了します。
基本的な編集機能ももちろん万全で、すべてを試せる無料体験版も用意されています。
結論として、動画編集で一歩先を目指すなら、Filmoraは最適な選択肢です。
Part4. Filmoraの実践テクニック|AIで動画を自由自在に切り抜く
お待たせしました。
本章では、いよいよ「Filmora」を使った実践的な切り抜きテクニックを解説します。
AIマスク機能の驚きの実力と直感性の高さをぜひ無料版をインストールした上で、体験してください。
4-1. まずは基本操作|Filmoraで動画をトリミング&クロップする方法
Filmoraがいかに直感的に基本操作を進められるかをご紹介します。
Step1. 動画をタイムラインに追加する

Filmoraを起動し、動画ファイルをインポート。
[メディアライブラリ]からタイムラインへドラッグ&ドロップします。
Step2. 動画をトリミングする

タイムライン上のクリップの端をドラッグするだけで、長さを自由に調整できます。
中間部分をカットする場合は[ハサミアイコン]で分割し、不要なクリップを削除するだけです。
Step3. 動画をクロップする

クリップを選択し、ツールバーの[クロップ]アイコンをクリック。
プレビュー画面のハンドルを動かして切り抜きたい範囲を指定します。

[アスペクト比]からSNS用に最適化することも可能です。
4-2. Filmoraの「マスク機能」で動画をクリエイティブに切り抜く
ここからがFilmoraの真骨頂です。
最新バージョンではマスク機能が大幅に進化し、誰でもプロ級の切り抜きが可能になりました。
基本のシェイプマスク・描画マスク
Step1. マスクパネルを開く

タイムラインのクリップを選択し、[ビデオ]>[マスク]タブを選択します。
Step2. マスクを適用する

円形や長方形などの図形をクリックするだけで、動画がその形で切り抜かれます。
[描画マスク]を選べば、フリーハンドでなぞった通りのオリジナルマスクも作成可能です。
【イチオシ】AIマスクで人物やモノをワンクリック自動切り抜き
更にFilmoraのAIを活用すれば、面倒な手作業を過去のものにします。
Step1. AIマスクを選択する

マスクパネルの中から[AIマスク]をクリックします。
Step2. 切り抜きたい対象を選択する

[スマートブラシ]を選択して切り抜きたい対象をクリックするだけ。
AIが輪郭を瞬時に認識し、複雑な形状のマスクも 自動作成してくれます。
また「被写体を選択」や「人物を選択」も用意されているので、被写体の種類によって使い分けるのがオススメです!
【プロ級】Mocha連携でハリウッドレベルの平面トラッキングを実現
より本格的な映像の切り抜きやマスク作成を目指すなら、Filmoraに統合されたプロ向けツール「Mocha Filmora」との連携が非常に強力です。
Wondershare FilmoraのMocha Filmora は、Mocha ProのOFX技術を搭載し、平面トラッキングやPowerMeshトラッキングでハリウッド級のVFX合成とマスキングを、タイムライン上で直感的に行える拡張機能です。ロト作成や画面置き換え、手ぶれ・レンズ歪み補正までワンストップで対応します。
Filmoraでできること
- 平面トラッキングで高速・複雑なシーンも安定追跡、遠近感の一致やオクルージョンにも強い。
- PowerMeshトラッキングで顔・布地など有機的な表面の変形を精密追跡。
- AI支援ロト&マスキング(オブジェクトブラシ/マットアシスト)でキーフレーム作業を効率化。
- 手ぶれ補正/レンズ歪み補正をプロ品質で適用、データのエクスポートも可能。
- Filmoraのエフェクト内からそのまま呼び出せるシームレス統合で、学習コストを最小化。
Step1. Mochaを起動して追跡範囲とマスク範囲を指定する

[エフェクト]>[Boris FX]から[Mocha Filmora]を選択し、タイムラインのクリップに適用後、[Mocha UIを起動]します。

Mochaが起動したら、左上のツールバーから「X-Splineレイヤーツール」を使い切り抜きたいオブジェクト(例:猫の目)の輪郭をスプライン(赤い線)で正確に囲みます。Filmoraの「マットを適用」機能は、このスプラインの形状を直接参照するため、ここでの形作りが最終的なマスクの形となります。
Step2. トラッキングを実行

ビューアの下にある「Track Forward(前方にトラック)」ボタンをクリックして自動トラッキングを開始します。

もし再生中にマスクがズレる箇所があれば、そのフレームで追跡を止め、スプライン(赤い線)を手動で正しい位置に修正します。この手動修正を必要な箇所で繰り返すことで、マスクの追従精度をプロレベルにまで高めることが可能です。
Step3. Filmoraでデータを活用する

追跡が完了したらMochaを[Save]して終了、Filmoraに戻ります。
FilmoraのMochaエフェクト設定の中にある「マットを適用 」をオンにします。するとMochaのスプラインの内側だけが表示されます。逆に「反転マットを適用 」を選ぶと、スプラインの外側が切り抜かれ、指定した部分だけが透明になります。

今回は、レイヤー最上部に猫動画を移動し、ビデオ1に宇宙背景や、エフェクトを置いて未来を見据える猫の演出を作成してみました!
関係記事: Mocha Filmora ユーザーガイド
Part5. Filmoraのマスク機能でできるクリエイティブな動画表現7選
Filmoraの強力なマスク機能を使えば、あなたの動画はもっと面白く、もっと魅力的になります。
ここでは、マスク機能を活用したクリエイティブな動画表現のアイデアを7つ、作例とともにご紹介します。
「自分もこんな動画を作ってみたい!」というインスピレーションがきっと湧いてくるはずです!
活用例1:背景を差し替えて非日常的な空間を演出

AIマスクで人物だけをワンクリックで切り抜き!
背景を旅行先の風景やゲームの世界に入れ替えれば、まるでSF映画の主人公のような動画が作れます。
活用例2:不要な通行人やオブジェクトを動画から消す

動画に映り込んでしまった不要な人やモノも、マスクを使えば自然に消去できます。
トラッキング機能と組み合わせることで、動く対象物もキレイに消すことが可能です。
また、Filmora内のAIオブジェクトリムーバーを使うのもオススメです!
関係記事: 【保存版】Picsart人物消去の教科書|無料で自然に見せるコツ&アプリでワンランク上の仕上がりを実現する方法!
活用例3:特定の人物やモノにだけモザイク・ぼかしを入れる

プライバシーを守りたい人物の顔や、見せたくない車のナンバープレートなどに。
マスクで指定した部分にだけ、モザイクやぼかしを正確に適用できます。
活用例4:動く被写体に合わせてテキストや図形を追従させる

動いている人や車に、テキストや面白いイラストを追従させてみましょう。
モーショントラッキングとマスクを組み合わせれば、テレビ番組のような楽しい演出が簡単に作れます。
活用例5:動画の一部だけを白黒にして特定の色を際立たせる

マスクで切り抜いた主役だけをカラーにし、背景をモノクロに。
特定の色だけを際立たせることで、視聴者の視線を引きつけるアーティスティックな映像表現です。
Wondershare FilmoraのAIカラーパレットは、参照画像/動画から色を自動抽出し、ワンクリックでクリップ全体の色味を統一できる機能です。強度調整やスキントーン保護、3D LUTの活用まで一気通貫で、短時間で“統一感のある映像”に仕上げられます:
Filmoraでできること
- 参照フレームの配色を自動分析→パレット生成→一括適用し、プロジェクト間の一貫性もプリセット保存で維持。
- 強度スライダー、RGBカーブ/カラーウィール/HSLで細かく追い込み、狙いどおりのトーンへ。
- スキントーン保護で肌色を自然にキープしつつ全体をマッチング。
- 何百もの3D LUTを使って即座に映画風のルックにし、強度カスタマイズやカスタムLUTのインポートも可能。
- 手順はインポート→AIカラーパレットON→自動作成→強度調整→スキントーン保護→適用の簡単ワークフロー。
活用例6:複数の動画を組み合わせてユニークな画面分割(コラージュ)動画を作成

円形や星形などのシェイプマスクを使えば、ただの画面分割ではない、デザイン性の高いビデオコラージュが作れます。
複数のクリップを組み合わせて、Vlogのオープニングなどをオシャレに飾りましょう。
活用例7:自作のロゴやイラストの形で動画を切り抜く

あなたのチャンネルロゴや、お気に入りのイラストの形で動画を切り抜いてみませんか?
↑の画像は犬の形のマスクで切り抜いて、犬目線の思い出を表現してみました!
オリジナリティあふれるユニークなワイプ画面や、ブランディング映像として活用できます。
Part6. Q&A|Filmoraの動画切り取り・マスク機能についてよくある質問
Q1. Filmoraのマスク機能は無料で使えますか?料金は?
はい、Filmoraのすべてのマスク機能(AIマスクやMocha連携を含む)は、無料体験版で試用できます。ただし、無料版のままだと、書き出した動画にFilmoraのロゴ(ウォーターマーク)が入ってしまう点にご注意ください。
ロゴなしの動画を書き出すには、有料プランへのアップグレードが必要です。
ちなみに料金プランは、サブスクプランに加えて、買い切り型の永続ライセンスが用意されており、あなたのペースに合わせて選べます。
Q2. AIマスクの精度はどれくらいですか?
FilmoraのAIマスクの精度は非常に高く、また常に進化を続けています。
人物の髪の毛やペットの毛といった、輪郭が複雑で細かい部分も、AIが自動で高精度に認識してくれます。
もちろん100%完璧でない場合もありますが、その場合でも手動で簡単に修正できるので、編集時間を大幅に短縮できることは間違いありません。
Q3. 操作は初心者でも本当に簡単ですか?
はい、ご安心ください。
Filmoraは、動画編集が初めての方でも迷わず操作できるよう、非常に分かりやすく洗練された画面デザインになっています。
専門用語は少なく、AIが難しい作業の多くを自動化してくれるため、専門知識がなくてもクリック操作だけで直感的にプロ並みの編集が楽しめます。
Q4. 商用利用は可能ですか?
有料の個人向けプランをご購入いただければ、YouTubeの広告収益など、個人での商用利用が可能です。
ただし、クライアントから依頼を受けて動画を制作する場合や、法人として利用する場合は、別途「法人・商用向けプラン」が必要となります。
利用規約も合わせてご確認ください。
関係記事: 商用NG?動画編集ソフトFilmoraの企業利用完全ガイド
Q5. Mochaとの連携は難しそうですが…
たしかに、Mochaはハリウッドでも使われる高度なツールのため、すべての機能を使いこなすには学習が必要です。
しかし、基本的な平面トラッキングであれば、Filmoraからワンクリックで連携でき、シンプルな操作で実行できます。
まずはFilmoraのAIマスクやモーショントラッキング機能から始めてみましょう。
ほとんどのケースではこれらの機能で十分対応できますし、さらに上のクオリティを追求したくなった時に、Mochaという強力な選択肢も手に入る、と考えていただければ大丈夫です!
まとめ:動画の切り取りは「Filmora」で自由自在!
本記事では、動画の「切り取り」に隠された3つの目的—時間調整(トリミング)、画面調整(クロップ)、クリエイティブな切り抜き(マスク)—と、それぞれに最適な方法を解説しました。
簡単なカット編集なら無料ツールでも十分ですが、人物を切り抜いて背景を変えたり、プロのような特殊効果を加えたりするなら、AI搭載のPCソフト「Filmora」一択です。
難しいと思われがちなマスク編集も、FilmoraのAI機能を使えばワンクリックで完了。
あなたの動画表現の可能性は、無限に広がります。
まずは無料体験版をダウンロードして、その驚きの簡単さと実力を体感してみてください!
役に立ちましたか?コメントしましょう!