動画音声をノーマライズできるソフトオススメ3選
動画をノーマライズするには
音楽動画の制作やオーディオ編集の時短等で、動画の音声(音量)をノーマライズしたいと思う方は多いはずです。しかし、ノーマライズできると謳っているソフトは多数存在していて、どれを使えば良いのか正直分からないという方も多いと思います。
そこで今回は、動画音声をノーマライズできるソフトオススメ3選について紹介します。
この記事の要点:
- 動画の音量を手軽にそろえたいなら、Filmoraの「オートノーマライズ」が向いています。動画をタイムラインに置いた後、オーディオ設定から適用できます。
- iMovieはApple製品で簡単に自動音量調整を行いたい場合、Audacityは音声を細かく編集・正規化したい場合に適しています。
- ノーマライズは音量のピークや全体レベルを基準に調整する処理であり、ノイズ除去や音割れの修復、音圧を上げる処理とは目的が異なります。
- 市販楽曲や配信動画の音声を使う場合は、ノーマライズの可否とは別に、著作権・利用規約・商用利用の条件を確認してください。
先に選び方をまとめると、動画の読み込みから音量調整、ノイズ対策、編集、書き出しまで一つのソフトで完結したい方にはFilmora、Apple製品で簡単に調整したい方にはiMovie、音声を詳しく加工したい方にはAudacityがおすすめです。
| 目次: |
Part1.ノーマライズとはどんな機能なのか?
ノーマライズ【音量正規化】とは、音声処理の一つで、動画又は音楽データ全体の音量を解析して、特定のボリュームへ調整する機能のことです。
「ノーマライズ」を利用することで、上下のある音声を適正な数値(レベル)に調整したり、複数の音楽・音声のボリュームを統一したりする事が可能です。
ノーマライズでできること・できないこと
- できること:音声全体のピークまたは基準レベルをそろえ、複数クリップ間の音量差を小さくする。
- 単独ではできないこと:環境ノイズを消す、割れた音を完全に修復する、BGMとナレーションの聞こえ方を自動で最適化する。
音量差が大きい動画では、ノーマライズの後にノイズ除去、コンプレッサー、オーディオダッキング、手動の音量調整を組み合わせると、より自然に聞きやすく仕上げられます。
Part2.Wondershare Filmoraを利用して動画の音声をノーマライズする方法
動画の音声をノーマライズする場合は、Wondershare社製の動画編集ソフトWondershare Filmoraが一番オススメです。
Filmoraは、音量正規化だけを行うツールではなく、動画の読み込み、音声の調整、映像編集、字幕・エフェクトの追加、書き出しまで同じ画面で進められる動画編集ソフトです。そのため、ノーマライズ後に動画を完成品として仕上げたい方に向いています。

その1.Wondershare Filmoraの特徴
誰でも簡単かつ手軽にハイクオリティな編集を楽しめるのが特徴で、記念ビデオ制作やDVD作成、PR動画などの幅広いシーンでご活用頂けます。
自社独自の直感的なインターフェースと軽快な動作性を実現していて、初心者の方でもサクサクと作業を行うことが可能です。

その2.多彩な機能
Wondershare Filmoraでは、他のソフトでは中々見ることが出来ない強力な編集ツール・エフェクトを多彩に収録しています。
ここでは紹介しきれませんが、色調補正やクロップ・ズーム、グリーンスクリーン、モーショントラッキング、カラーマッチなど、便利な機能ばかりを取り揃えています。

更に、ワンクリックで動画内の音声を自動ノーマライズできる「オートノーマライズ」といった最新機能も目白押しとなっています。
Filmoraで音声を整えるときの機能の使い分け
- オートノーマライズ:動画内の音声レベルを自動でそろえる。
- AIノイズ除去・音声補正:ノーマライズ後も気になる環境音や聞き取りにくさを調整する。利用できる機能名・対応状況はバージョンにより異なる場合があります。
- オーディオダッキング:ナレーションや会話が入る場面でBGMを下げ、声を聞き取りやすくする。
- 字幕・動画編集・書き出し:音声を整えた後、歌ってみた動画、解説動画、Vlog、PR動画などの完成品を制作する。
その3.Wondershare Filmoraで動画をノーマライズする手順・方法
Step1動画を読み込む
Wondershare Filmoraを起動し、「プロジェクトメディア」から編集したい動画をインポートします。
インポート後、クリップ(動画)をそのままタイムラインにドラッグ&ドロップします。

Step2動画(音声)をノーマライズする
まずは、先程挿入したクリップを選択し、上のツールバーから【編集】をクリックします。

【オーディオ】タブをクリックし、「オートノーマライズ」にチェックを付けます。

そうすると、音声の解析が開始され、動画全体のボリュームが統一されます。

もし、ノーマライズの結果が気に入らない場合は、【リセット】をクリックし、再度チェックを行います。
以上が完了したら、「OK」をクリックします。
確認ポイント:ノーマライズ後は、イヤホンだけでなくスマートフォンやPCのスピーカーでも再生し、声・BGM・効果音のバランスと音割れの有無を確認しましょう。ノーマライズは音量をそろえる処理なので、素材自体に大きなノイズやクリッピングがある場合は、別の音声調整も必要です。
Step3動画編集
ノーマライズの完了後、上部のエフェクト又は右クリックメニューからカットやクロップ、フィルター等の編集を行います。

Step4動画のエクスポート
編集が完了したら、「エクスポート」⇒「ローカル」をクリックします。
後は出力形式、タイトル、解像度、品質等を指定し、【出力】で動画を保存します。

Part3.その他のオススメソフトを使ってノーマライズする方法
おすすめソフト1.iMovie
iMovieは、iPhone等のApple製品に標準搭載されている映像編集ソフトで、動画の結合や合成、画面録画、音声の録音など、様々な編集を行うことができます。
標準ツールでありながら、動画制作に不可欠な機能をほぼ全て収録していて、初心者でも容易に操作する事が可能です。
操作手順
1. iMovieを起動し、「新規作成」⇒「ムービー」をクリックします。

2. 「メディアを読み込む」から動画をインポートし、タイムラインに挿入します。

3. 画面右上の「ボリューム(スピーカーアイコン)」を選択し、【自動】をクリックします。

4. そうすると、動画の音声にノーマライズが適用されます。
iMovieの「自動」は、バージョンやOSによって表示・挙動が異なる場合があります。厳密な音量正規化や、音声のノイズ除去・複数素材の細かな調整まで行いたい場合は、専用の音声編集機能を備えたソフトを選びましょう。
おすすめソフト2.Audacity
Audacityは、オープンソースで提供されている多機能のオーディオ編集ソフトです。
複数の音声トラックを同時に編集できるのが特徴で、リバーブやエコー、ノイズ除去、コンプレッサーなど、多彩なエフェクトを利用できます。
WAV、MP3、AU、FLAC等の数多くの音声形式に対応していて、音楽制作を行う上では欠かせないツールです。
操作手順
1. Audacityを起動し、「ファイル」⇒「開く」から動画の音声をインポートします。

2. インポート後、音声をトラックウィンドウに挿入します。
3. トラックウィンドウをドラッグ又は、ダブルクリックし、音声全体を選択状態にします。
4. あとは「エフェクト」⇒「正規化」を選択し、「OK」をクリックします。

5. そうすると、音声がノーマライズされます。
Audacityで動画を扱う場合は、動画から音声を取り出す工程や、利用するコーデック・環境の確認が必要になることがあります。音声の正規化後に映像、字幕、BGMをまとめて仕上げたい場合は、動画編集ソフトを使う方が効率的です。
Part4.ソフトの選び方と方法の比較
動画の音声をノーマライズする方法は、ソフトによって得意な作業が異なります。次の表で、動画編集まで行うのか、音声だけを細かく調整するのかを比較できます。
| 方法・ソフト | 向いている人 | ノーマライズ・音量調整 | 動画編集との相性 | 主な注意点 |
| Wondershare Filmora | 音声調整から完成動画の書き出しまで行いたい人 | オートノーマライズで手軽に調整 | 動画、字幕、BGM、エフェクト、書き出しまで一つで対応しやすい | 機能名や画面表示はバージョンにより異なる場合がある |
| iMovie | Apple製品で簡単に動画を作りたい人 | 「自動」などの音量調整機能を利用 | Apple環境での簡易編集に向く | 高度な音声調整や環境の自由度は限定される場合がある |
| Audacity | 音声波形やエフェクトを細かく編集したい人 | 「正規化」などを手動設定 | 音声中心。動画編集は別工程になりやすい | 動画編集用の素材として音声を書き出す工程が必要になることがある |
| 手動で音量を調整 | 短い動画や少数クリップだけを調整したい人 | クリップごとにボリュームを確認して調整 | 利用中の動画編集ソフトで実行可能 | 素材数が多いと時間がかかり、音量差が残ることがある |
目的別の選び方:「動画の音声をすぐにそろえたい」ならFilmora、「Apple製品で簡単に済ませたい」ならiMovie、「音声を細かく加工したい」ならAudacity、「1〜2個の短い素材だけを直したい」なら手動調整が候補になります。
- 動画ファイルをそのまま編集したい:Filmoraが適しています。ノーマライズ後にカット、字幕、BGM調整、エクスポートまで続けて行えます。
- 音楽制作や音声加工を優先したい:Audacityが候補です。ただし、動画として公開する場合は、調整した音声を映像へ戻す工程を確認してください。
- スマホやApple環境で手軽に作りたい:iMovieが候補です。厳密な基準で音量を管理する場合は、出力後に複数環境で聞こえ方を確認してください。
- ノイズや声の聞き取りやすさまで整えたい:ノーマライズだけで終わらせず、Filmoraの音声補正、ノイズ対策、オーディオダッキングなどを組み合わせると、完成動画として調整しやすくなります。
Part5.著作権・安全性とFAQ
ノーマライズした音源を動画に使うときの著作権・合規性
音声をノーマライズすること自体は、音量を調整する編集処理です。しかし、音量を変えたからといって、楽曲や動画の著作権、著作隣接権、利用規約上の制限がなくなるわけではありません。
YouTubeの歌ってみた動画、SNS投稿、広告、企業のPR動画などに市販楽曲・配信音源・他者の動画を使う場合は、利用前に権利者の許諾、各サービスの音源ライブラリの条件、使用範囲、収益化や商用利用の可否を確認してください。出典を記載するだけでは、許諾の代わりにならない場合があります。
| 確認項目 | 確認する内容 | 注意点 |
| 音源の権利 | 自作、許諾済み、ライセンス購入済み、公式ライブラリの音源か | ノーマライズや加工をしても権利関係は変わらない |
| 公開先の規約 | YouTube、TikTok、Instagram等の音源・動画利用条件 | 同じ音源でもサービスごとに利用範囲が異なることがある |
| 商用利用 | 広告、案件、企業動画、収益化動画で使えるライセンスか | 無料素材でも商用利用や再配布が禁止されている場合がある |
| 編集・二次利用 | 加工、替え歌、切り抜き、再編集、ダウンロード配布が許可されているか | 音量調整だけでなく、二次利用全体の条件を確認する |
重要:本記事は一般的な編集方法の案内です。利用許諾や商用利用の判断は、音源のライセンス、権利者、公開先の最新規約を確認したうえで行ってください。権利が確認できない音源の利用は避け、必要に応じて権利者や専門家へ相談しましょう。
動画の音量ノーマライズに関するよくある質問
Q1. ノーマライズと音量を大きくすることは同じですか?
同じではありません。ノーマライズは音声のピークや全体レベルを基準に、音量を適切な範囲へそろえる処理です。単純に音量を上げるだけでは、音割れやクリッピングが起こる場合があります。適用後は声、BGM、効果音を実際に再生して確認してください。
Q2. 動画ファイルの音声をそのままノーマライズできますか?
動画編集ソフトなら、動画をタイムラインへ読み込んで音声を調整できる場合があります。Filmoraでは動画を読み込み、クリップのオーディオ設定から「オートノーマライズ」を適用できます。音声編集ソフトを使う場合は、動画から音声を分離して処理し、映像へ戻す工程が必要になることがあります。
Q3. 無料で音声をノーマライズするならどのソフトが向いていますか?
音声だけを細かく調整するならAudacity、Apple製品で簡単に動画を編集するならiMovieが候補です。動画の編集や書き出しまで一つのソフトで行いたい場合は、Filmoraの操作性と作業範囲を確認して選ぶとよいでしょう。無料版・無料機能の範囲、出力条件、対応形式は各ソフトの最新情報を確認してください。
Q4. ノーマライズすればノイズや音割れも直りますか?
ノーマライズだけでノイズや音割れを完全に直すことはできません。ノイズが気になる場合はノイズ除去、声が埋もれる場合は音声補正やオーディオダッキング、音が割れている場合は元素材の見直しや別の修復処理を検討してください。Filmoraでは、ノーマライズ後も動画編集の流れを止めずに音声と映像を調整できます。
Q5. ノーマライズした音源は商用利用できますか?
ノーマライズしただけでは、商用利用できるようにはなりません。自作音源、商用利用可能な素材、許諾を得た音源など、元の音源に必要な権利があるかを確認してください。市販楽曲や他者の動画を使う場合は、加工の可否、広告利用、収益化、公開先の規約を個別に確認しましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
映像制作等で動画の音声をノーマライズしたい時は、今回紹介したオススメソフトを是非利用してみてください。
音量をそろえるだけでなく、ノイズ対策、BGMと声のバランス調整、字幕や映像の編集まで行うなら、Filmoraを使うと作業を一つの環境にまとめられます。用途や素材の権利条件を確認しながら、視聴環境に合わせて音声を仕上げましょう。
・音声にエコーをかける方法を紹介 >>
・オーディオのノーマライズをパターンごとにご紹介 >>
・ノーマライズを踏まえた制作ソフトCubaseをご紹介 >>
・ノーマライズでMP3やMAVファイルの音声の音量を統一する方法 >>
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