おすすめの動画圧縮ソフト9選と具体的な動画圧縮方法【初心者必見】
動画を編集して、さて保存。そんな時に少し考えるのがデータの圧縮率。
もちろん、既存の動画データを圧縮する、なんていう場合も、この圧縮率というのは気になるところですね。 圧縮した後の画像の鮮明さや動きの滑らかさ、そしてとりもなおさずデータ自体の容量もどれだけ質を落とさずにサイズを落とすか、というところに意識が注がれます。
まず、画質の点で各種ビデオコーデックを並び替えてみると、MPEG-1<MPEG-2<MPEG4・AVC右に行くほど高画質、高圧縮率で、今主流となっているMPEG4は、MPEG-2の2~3倍の圧縮率で、画質は2倍向上しているそうです。まずはMPEG4にまで圧縮できるものを考えたいですね。
さてビデオを圧縮する際に影響する要素として、元のビデオデータの解像度やビットレートなどがありますが、それらの設定においてどれだけ簡単にできるかなどの視点から、いくつかある動画圧縮ソフトを比較し、具体的な圧縮方法を紹介していこうと思います。
Part1.動画ファイルを圧縮する理由はさまざまある
動画ファイルを圧縮する理由はさまざまあり、以下のようなことが挙げられます。
- ・デバイスの保存容量を圧迫することを防ぐため
- ・動画共有サイトやSNSにアップロードするため
- ・動画が重くなってしまうことを防ぐため
- ・データ通信量を抑えて送信できるため
そもそも動画というのは画像や音楽と比べても容量を多く消費しやすく、4K動画や大量のエフェクトを用いた動画だと驚くほどの容量となってしまいます。
あまりにも消費量が多いと、デバイスの保存容量を圧迫するだけではなく、サイトへのアップロードにも時間がかかります。仮にアップロードできたとしても、動画が重くなって再生されるまでに時間がかかる可能性もあるでしょう。
上記のようなことを防ぐためにも、動画ファイルを圧縮することをおすすめします。圧縮することでデバイスの保存容量を圧迫することも防げる上に、アップロードに時間がかかったり再生に手間取ったりなどの問題も防ぎやすくなります。
Part2.動画ファイルを圧縮するソフトおススメ9選
動画ファイルを圧縮してくれるソフトは数多くあります。その中でも今回は、以下の9つをピックアップしました。
それぞれどのようなソフトなのでしょうか。ソフトごと詳しく見ていきましょう。
おすすめソフト1.Wondershare Filmora
まず紹介するのは、初心者でも扱いやすい動画編集ソフトWondershare Filmoraです。
動画編集に優れたソフトで、編集完了後のデータの保存時や、もちろん単体での動画データを設定して保存しなおす際に、圧縮率を設定して保存することができます。
動画編集のソフトなので、取り扱っているフォーマットも多種にわたり、WMVやAVI、MOV、MPGなどなど形式と解像度等の詳細を設定して保存することができます。また、解像度自体を16:9または4:3に調整でき、圧縮率の調整と合わせ、少ないクリック数で、簡単に動画圧縮が可能です。
特徴.シンプルな編集画面
Filmoraの編集画面はシンプルで、どこに何の機能があるのか把握しやすくなっています。
その上、Filmoraの場合は運営会社が公式サイトにて基本的な操作方法や編集テクニックなどを開設しています。そのような意味でも、Filmoraは初心者におすすめのソフトです。
長所1.初心者でも質の高い動画編集ができる
Filmoraの長所は、初心者でも質の高い動画編集を実現できることです。動画編集ソフトと聞くと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、動画編集の経験が無い方でもプロ並みの質に仕上がります。
そのこともあって、Vlogやビジネス向けの動画などさまざまな用途で活用されています。世界的な利用者も多く、海外のソフトですが日本語にも対応しているソフトです。
長所2.動画編集の機能が豊富だからさまざまなことができる
Filmoraには、動画編集に関するさまざまな機能が備わっています。動画の高度な編集もでき、動画トリミング、クロップ、結合、回転、カットや色彩調整はもちろんのこと、モーショントラッキングやキーフレームなども利用可能。もちろん、今回のテーマである動画圧縮もできます。圧縮保存後の出来上がりの見栄えも、遜色ないと感じます。
Filmoraの場合は、エフェクト機能も魅力的です。オーバーレイ、フィルターなどのエフェクト素材もたくさん搭載されています。2万以上もあるFilmstock(フィルムストック)のエフェクトを検索でき、すぐに理想的なエフェクトを見つけられます。
おすすめソフト2.VideoProc Converter
VideoProc Converterは本格的な動画処理が可能なソフトです。WindowとMac双方に対応しており、基本的にどんなPCでも操作できます。
特徴.どの機能も初心者でも扱える
VideoProc Converterの機能は豊富ながらも初心者でも扱えるようになっています。使いやすいからこそ初めての動画処理ソフトとしてもおすすめであり、幅広い機能も活用しながら理想的な動画圧縮を実現できるでしょう。
長所.幅広い形式に圧縮できる
VideoProc Converterでは、幅広い形式に対応しています。1000以上の中から圧縮後の形式を選べるため、すでに圧縮したい形式が決まっている場合にもおすすめです。
圧縮自体の速度も早く、スムーズに圧縮してもらいたい場合や時間が無い場合にも活用できます。本格的な動画処理ができるソフトだからこそ、それだけを求めている方にぴったりです。
短所.動画編集だと機能不足である
VideoProc Converterでもカットや字幕といった動画編集機能が備わっていますが、VideoProc Converterのような動画編集がメインのソフトと比べると機能不足です。
あくまでVideoProc Converterは動画処理がメインだからこそ、本格的な動画編集を求めている場合には他のソフトを利用したほうが良いでしょう。
おすすめソフト3.Any Video Converter
Any Video Converterは、フリーソフトとして多くの利用者がいる無料の動画処理ソフトです。動画圧縮以外に動画編集やDVDへの書き込みといった機能も備わっています。
特徴.デバイスごとに形式を選べる
Any Video Converterの場合、圧縮後の形式をデバイスごとに選べます。そのため、「PCにある動画を圧縮してスマホで見るようにしたい」といった場合にも手軽に圧縮できます。
また、操作画面も見やすいことから初めて利用する方でも問題なく操作できるでしょう。形式を探す際もデバイスごとのアイコンがメニューに表示されるため、求めている形式も見つけやすいです。
長所.無料ながらも多様な形式の動画を圧縮できる
Any Video Converterでは、さまざまな形式のビデオを圧縮できます。「それは当たり前のことでは?」と思うかもしれませんが、形式がわからない動画にも対応してくれます。
フリーソフトながらも速度が早く、無料の動画処理ソフトを探している方にとっては魅力的な存在でしょう。そういったことから人気もあるソフトです。
短所.他のソフトがバンドルされている
Any Video Converterはフリーソフトなので気軽にインストールできますが、他のソフトがバンドルされていることに注意しましょう。フリーソフトではよくあることですが、知らない方にとってはびっくりするかもしれません。もしこれからインストールするのであれば、バンドルソフトのことも気をつけてインストールしましょう。
おすすめソフト4.Moo0 動画圧縮器(小さくなーれ!)
Moo0 動画圧縮器(小さくなーれ!)もフリーソフトの1つであり、Window・Mac双方で利用できます。広告表示は無く、シンプルなソフトです。
特徴.特化型だから操作が簡単である
動画圧縮に特化したソフトだからこそ操作性もシンプルであり、ファイルサイズや形式を設定して圧縮したいビデオをソフト内にドロップすれば圧縮してくれます。ややこしい操作が無いからこそ、PC操作に慣れていない方でも操作できます。
長所.動画圧縮に特化している
これまでのソフトはさまざまな機能が備わっていましたが、Moo0 動画圧縮器(小さくなーれ!)は動画圧縮に特化しているソフトです。動画のファイルサイズや画像サイズを圧縮でき、ただ動画の圧縮だけしたい方におすすめです。
短所.動画圧縮以外の機能がほとんどない
シンプルなソフトであるがゆえに、動画編集の機能は備わっていません。もし動画編集もしたいのであれば、姉妹ソフトでもあるMoo0 動画カッターやMoo0 動画変換器を利用しましょう。どちらもフリーソフトであるため、気軽に利用できます。
おすすめソフト5.AviUtl
最後に紹介するAviUtlは、フリーの動画編集ソフトとして有名なものであり、知っている方もいるのではないでしょうか。動画編集として多くの方が利用していますが、実はAviUtlも動画圧縮ができるソフトです。
特徴.自分で機能をカスタマイズできる
AviUtlの場合は、自分で欲しい機能をプラグインとして追加することにより、理想的な動画編集ソフトにカスタマイズできます。そのことから無駄な機能を省いたソフトを探している方にもおすすめです。
長所.無料ながらも有料ソフト並の機能が利用できる
AviUtlはフリーの動画編集ソフトですが、有料ソフトと匹敵するほどの機能を備えています。カットや動画圧縮はもちろんのこと、クロマキー合成のようなこともできます。
動画圧縮においては、巨大なファイルサイズの動画であっても数百MBまで圧縮できます。画質の劣化もそこまでない上に、出力範囲の設定も可能です。そのことから必要な部分だけ圧縮したいときにも、AviUtlが役立ちます。
短所.ダウンロード直後の機能性が乏しい
上記で触れたように、AviUtlは自分で機能をカスタマイズしていくソフトです。そのことからダウンロード直後のAviUtlは機能性が乏しいという欠点があります。もしAviUtlを利用するのであれば、あらかじめ必要なプラグインを見つけておくことでスムーズに利用できるでしょう。
おすすめソフト6.Wondershare UniConverter
Wondershare UniConverterは、AVIやMPEG、MP4だけでなく、4K動画を普通の動画に変換したりMP4動画を4K動画に変換したりできます。
また、デジカメのHD動画を無劣化変換できたり、各種デバイス用に変換もできます。その変換には、「動画圧縮」の設定画面でファイルサイズの設定や、「圧縮設定」でサイズ、品質、さらに解像度やビットレートの設定などの詳細設定が可能です。
細かい設定ながらも、操作方法も理解しやすく簡単で、圧縮率も出来上がり動画の見栄えも、かなりきれいです。
おすすめソフト7.Sorenson Squeeze 9
出力時のフォーマットとしてMPEG4やAVCが用意されておりビットレートの変更やフレーム数の変更も細かく設定できます。また、指定したファイルサイズに圧縮する設定もできますが、ファイルサイズありき、フレーム数の細かい設定まで行き過ぎると、多少出来上がりの見栄えに気になるところが出てきてしまいます。
しかし、言語が英語なのが、ちょっときになりますね。
おすすめソフト8.QuickTime Player Pro
有名ですね。Proですと有償ですが、圧縮もできます。Appleなので、基本的にはApple TVやQuickTime関連のデータへの変換が得意そうですが、もちろんMPEG4への圧縮もできます。イメージサイズやビットレートなど一通りの設定はできます。ただし、マニュアルが英語だったり、いわゆる手軽さという点では、すこし手が遠のきます。
関連記事:MOV動画(QuickTime)を回転させる/横向きを直す方法>>
おすすめソフト9.Finder
一応圧縮はできますが、かなり制限があります。また、作業完了までの時間も、おそらく前述したソフトの中で一番かかると思います。このソフトはMacに入っているソフトなので、念のため比較のために挙げてみました。
Part3.動画ファイルの容量を小さくする(動画圧縮)方法三つ
ここまでおすすめの動画圧縮ソフトを紹介してきましたが、具体的にどうやって圧縮するのでしょうか。2つのソフトにおける圧縮方法を学び、実際にチャレンジしてみましょう。
その1.Wondershare Filmoraで動画ファイルの容量を小さくする(動画圧縮)方法
Filmoraの場合、ビデオを圧縮する方法としてさまざまあります。基本的に新しいプロジェクトを作成して対象の動画をタイムラインへ追加するまでは同じです。しかし、それ以降の操作が異なるため、以下の中から自分に適した方法で選びましょう。
方法1.クロップで動画の容量を小さくする
まずタイムラインに追加した動画をクリックして、「クロップとズーム」を選択します。新しい編集画面が表示されるため、その画面で切り取りたい部分やアスペクト比などを調整しましょう。クロップで画面サイズを変更することにより、動画ファイルの容量も小さくなります。
方法2.ファイル形式を変換して容量を小さくする
ファイル形式によって容量も変動するため、形式を変換して容量を小さくする方法も挙げられます。Filmoraの場合はさまざまな形式に対応していますが、その中でもおすすめなのが高画質ながらも容量が小さいMP4です。
Filmoraの場合は「エクスポート」をクリックして出力画面を表示させます。その上で「ローカル」タブを選択し、MP4を選択することでMP4の動画に変換できます。
方法3.解像度やフレームレートなどを設定して容量を小さくする
それ以外の方法として、解像度やフレームレートなどを設定する方法があります。こちらも「エクスポート」をクリックして出力画面を表示させ、「ローカル」タブを選びます。
その後、「設定」をクリックすると解像度やフレームレート、ビットレートなどを設定できます。マニアックな部分のため初心者向けではありませんが、細かく設定することで小さくできます。
方法4.不要のシーンをカットして動画の容量を小さくする
動画の不要なシーンを削除すると、動画全体の長さが短くなり、ファイルサイズを節約できます。
タイムライン上で赤いヘッド(赤いハサミ)をドラッグして動かし、不要シーンの最初に合わせて、赤いヘッドをクリックします。そのあと、同様の手順を不要シーンの終了部分でも繰り返します。すると不要シーンがカットされるので、「del」ボタンを押して、その不要なシーンを削除します。
その2.Windows 10 フォトを使って動画を圧縮する方法
Filmora以外の動画圧縮方法として、Windows 10フォトを用いた方法もあります。Windows 10にインストールされているソフトであることから、すぐに利用できます。
Step1.ソフトを起動して新しいビデオプロジェクトを作成
まずはWindows 10 フォトを起動し、新しくビデオプロジェクトを作成しましょう。その際、名前を決めておくと後々で動画を探しやすくなります。
Step2.対象の動画を追加して「ビデオの完了」を選択
その後、容量を小さくしたい動画をプロジェクトライブラリに追加します。次にストーリーボードにドラッグ&ドロップし、「ビデオの完了」をクリックします。
Step3.エクスポートする際に画質を決める
Windows 10 フォトの場合、「ビデオの完了」をクリックするとエクスポートの画面が表示されます。その際に画質を決めることで動画ファイルの容量を小さくできます。
Part4.動画ファイルサイズを圧縮できるソフトまとめ
以上、動画圧縮のおすすめソフト9選
- ● Wondershare Filmora
- ● VideoProc Converter
- ● Any Video Converter
- ● Moo0 動画圧縮器(小さくなーれ!)
- ● AviUtl
- ● Wondershare UniConverter
- ● Sorenson Squeeze 9
- ● QuickTime Player Pro
- ● Finder
を紹介してきました。あなたに合ったものを探してみてください。
動画圧縮はデバイスの保存容量を圧迫したくないときやSNSへのアップロードをしたいときに役立ちます。動画圧縮ができるソフトもさまざまあるため、気になるものを利用してみましょう。特にFilmoraは初心者でも利用しやすく、数種類の圧縮方法があっておすすめです。
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