映える動画を作りたい場合、イラストを動かすのも1つの方法です。
「自作のイラストを動かしたい」「イラストを動かして他の動画と差別化を図りたい」といった方に向けてイラストを動かす機能を搭載したアプリを5つ紹介します。
AIを搭載したものも多く、文章からイラスト生成ができるものもあります。スマホで使えるものも多数紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Part1. イラストを動かすとは?
静止しているイラストや写真などの素材にAIなどで動きを加え、アニメーションとして見せる技術があります。一枚絵を動かす無料ツールを使用し、作成したイラストを動かせます。
作成形式はGIFが一般的ですが、近年では一枚絵を動かす長尺動画にMP4も活用されます。
一枚絵を動かす無料ツールには、スマホアプリとPCソフトがあります。
1-1. 【スマホアプリ編】スマホで動かす(アプリ活用)
スマートフォンのアプリで行うイラストアニメーションは、「手軽さ」と「直感的な操作」が最大の魅力です。
多くのアプリが、専門知識がない初心者でも数タップでアニメーションを制作できるよう、工夫されたインターフェースと機能を提供しています。特に近年では1枚のイラストをAIが解析し、イラストを動かすのが人気です。
キャラクターの髪をなびかせたり、瞬きさせたり、背景の雲を流したりといった自然な動きを自動で生成してくれます。まるで生きているかのような繊細な表現が、難しい操作なしで実現可能です。
スマホアプリは、移動中や休憩中などのスキマ時間を使って、アイデアをすぐに形にできるフットワークの軽さが強みです。
1-2. 【PCソフト編】PCで動かす(本格的編集)
PCソフトではより多くのパラメーター(透明度、エフェクトの強弱、色の変化など)を細かく制御できます。
動きの緩急(イージング)をグラフで調整するなど、プロフェッショナルな表現が可能です。動画内の特定の動きを追跡し、その動きに合わせてイラストやテキストを自動で動かす技術もあります。歩いている人物の頭の上に、追従して動く吹き出しイラストを表示させるのも簡単です。
イラストの一部を切り抜き、その部分だけを動かしたり、エフェクトをかけたりする方法もあります。イラストに「骨(ボーン)」を設定し、関節を定義して人間や動物のような滑らかな動きを作り出すものもあります。

🎨イラストや写真を動かすならFilmora!テンプレートでかんたん動画作成
Part2. イラストを動かすアプリ・ソフト5選
ここからは、具体的におすすめのアプリとソフトを5つご紹介します。
| アプリ/ソフト名 | 主なプラットフォーム | 価格帯 |
無料で一枚絵を動かせるか |
主な特徴 | こんな人におすすめ |
| Filmoraモバイル | iOS, Android | 基本無料(有料版あり) | × | AI画像生成、テンプレート豊富、直感的な操作性 | 動画編集初心者、手軽に高品質な動画を作りたい人 |
| iMovie | iOS, macOS | 完全無料 | ○ | Apple製品にプリインストール、シンプルな操作性 | iPhone/Macユーザー、無料で基本的な動画編集をしたい人 |
| CLIP STUDIO PAINT | iOS, Android, PC | 有料(サブスク/買切り) | × | プロ向け作画機能、本格的なアニメーション制作 | 自分で描いた絵を本格的に動かしたいイラストレーター |
| TopMediai | Webブラウザ | 基本無料(クレジット制) | × | AIによる画像・音楽生成、多彩なAIツール | オリジナルのイラストや音楽素材をAIで作りたい人 |
| Mimic | iOS, Android | 基本無料(有料版あり) | ○ | AIによる顔写真アニメーション、部分的な動き | 写真やイラストの顔を面白く動かしてみたい人 |
それぞれに得意なことや特徴が異なるため、以下の比較表を参考に、ご自身の目的やスキルレベルに合ったものを見つけてください。
関連記事:【写真復活】AIで昔の写真を動かすアプリランキング5選
2-1. おすすめソフト① Filmoraモバイル|AI搭載で絵が描けなくてもアニメが作成可能
Filmoraスマホ版はPC版の高度な機能を継承しつつも、スマホで直感的に操作できるよう最適化されたアプリです。AI機能や豊富なテンプレートを搭載しています。
テキストから動画を生成する機能や、動画から不要なオブジェクトをAIで削除する機能もあります。画像から動画を生成する機能など、高度なAI技術を活用した機能が豊富です。
基本的なカット編集、BGM、テロップ、エフェクトなどの機能も備え、初心者でも簡単に高品質な動画を作成できます。
▶Filmoraモバイルでイラストを動かす方法
「AIキャラクターアニメーション」を使えば、静止画を驚くほど自然な動きの動画に変えられます。お気に入りのキャラクター画像をアップロードするだけで、AIがその特徴やポーズを正確に認識。
まるで生きているかのような滑らかで個性的な動きを生み出します。AIキス、AIハグなど、TikTokで話題のコンテンツも手軽に作れます。
関連記事1:AIでアニメキャラを実写化する方法
関連記事2:AIで画像を動かす!作り方とおすすめの活用方法を紹介

▶パソコンでイラストを動かしたいならPC版Filmora
PC版Filmoraは、スマホ版の直感的な操作性を維持しながら、プロ向けの高度な機能を多数搭載しています。
特にイラストを動かすという点において、その真価を発揮します。
従来は非常に手間のかかったマスキング(切り抜き)作業を、AIが自動で行ってくれます。
イラスト内のキャラクターだけ、あるいは背景の特定の部分だけを瞬時に切り抜き、それぞれに別々の動きを設定することが可能です。
最新版では画像から動画を生成できるようになりました。
イメージ画像をアップロードし、プロンプトを入力して生成をクリックしましょう。簡単にイラストから動画が作成されます。
Filmora画像から動画生成機能でワンクリックでイラストや写真を動かす
2-2. おすすめソフト②imove|無料で使える
引用:https://apps.apple.com/jp/app/imovie/id377298193
iMovieはApple製品に標準でインストールされている無料の動画編集アプリです。Filmoraモバイルのような高度なAI機能や複雑なアニメーション機能はありません。
しかし、工夫次第でイラストに魅力的な動きを加えることが可能です。
静止画に対して始点と終点の表示範囲を指定することで、ゆっくりとズームインしたり、パンしたりするような動きを自動で生成する機能です。例えば、広大な風景イラストの左側から右側へゆっくりと視点が移動するような、あるいはキャラクターの顔に徐々に寄っていくような演出が、簡単な設定だけで実現できます。
2-3. おすすめソフト③CLIP STUDIO PAINT|絵が描ける方向け
引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.celsys.clipstudiopaint.googleplay&hl=ja
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は、プロのイラストレーターや漫画家、アニメーターから絶大な支持を得ているペイントツールです。最大の特徴は、世界最高レベルの描き味を誇る作画機能と、本格的なアニメーション制作機能が一体化している点にあります。
他の動画編集アプリが「既存のイラストを動かす」ことに主眼を置いているのに対し、クリスタは以下の機能で「描いた絵を、その場で、そのまま動かす」というワークフローを実現します。
- タイムライン機能
- オニオンスキン機能
- ライトテーブル機能
- 2Dカメラワーク
「描く」ことからスタートするクリエイターにとって、これ以上のツールはないでしょう。
しかし、使えるのはタブレットのみでスマホには対応していません。
2-4. おすすめソフト④TopMediai|AIで絵が作成できる
引用:https://jp.topmediai.com/app/image-to-video/
単なる動画編集ツールではなく、動画制作に必要なあらゆる素材をAIで生成できるオンラインのクリエイティブプラットフォームです。このツールの最大の強みは、多彩なAIジェネレーターです。Filmoraモバイルと同様に、テキストから高品質なイラストを生成できます。
アニメ風、リアル風、水彩画風など、非常に多彩なスタイルに対応しており、動画のテイストに合わせたイラストを簡単に入手可能です。
ここで生成した高品質なイラストや音楽、ナレーションをFilmoraモバイルやiMovieといった動画編集アプリに持ち込むことで、素材作りから編集まで、制作プロセス全体を劇的に効率化できます。
2-5. おすすめソフト⑤Mimic|写真を部分的に動かしたい方向け
引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.magiclabs.mimic
Mimicは、AI技術を駆使して、1枚の顔写真やイラストをまるで生きているかのようにリアルに動かすことに特化したユニークなアプリです。特に、顔の表情をアニメーションさせる技術に長けています。
使い方は非常にシンプルで、動かしたい顔写真やイラストをアップロードし、動かしたい動きのテンプレートを選ぶだけ。AIが顔のパーツを認識し、テンプレートの動きに合わせて非常に滑らかに動かしてくれます。
自作のキャラクターイラストに使えば、まるでキャラクター自身が喋ったり、感情表現をしたりしているかのような動画を作ることが可能です。

写真からイラストまで多様な画像を動かせる|Filmora AI画像から動画生成
Part3. イラストを動かすアプリに関するよくある質問
Q1. イラストを動かすスマホアプリを選ぶコツは?
AIを使用したものが、時間も手間もかけず素早くなめらかにイラストを動かせるためおすすめです。
Q2. 一枚絵を自然に動かすコツは?
大きく派手な動きよりも、髪がかすかに揺れる、瞬きをする、服の裾が風になびくといった、些細で繊細な動きを加える方が、生命感が出ます。
ゆっくりとしたズームやパンを使って、視聴者に見てほしい部分(キャラクターの表情、重要なアイテムなど)へ視線を誘導するようにカメラワークを設計するのもおすすめです。
まとめ: イラストを動かすアプリで創作の楽しさを発見
数年前までは専門家の領域だったイラストアニメーションが、今や誰でもスマートフォン一つで楽しめる時代になりました。AI技術の進化は、私たちの創造性をさらに加速させてくれるでしょう。きっと、静止画だった一枚の絵が動き出す瞬間に、新しい創作の楽しさを発見できるはずです。
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