2024年も、YouTubeやTikTokで様々なカバー曲がバズり、音楽シーンを盛り上げています。さまざなまYouTuberやTikTokerをはじめとしたクリエイターが、カバー曲動画を配信しているのを見て、自分自身でカバー曲動画を作ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、話題のカバー曲7選と、カバー曲動画の作成方法を紹介します。なお、アップロード時の注意点や著作権についても触れますので、ぜひ参考にしてください。
カバー曲動画の作成方法|Filmora
カバー曲とは?
カバー曲とは、既に発表された曲を別のアーティストが、自身の解釈で歌唱・演奏して発表することです。単に原曲を模倣するだけでなく、歌い手や演奏者独自の個性やアレンジを加えることで、新たな魅力を引き出すアート形式と言えるでしょう。
近年では、インターネットの発達により、カバー曲がより身近なものになりました。YouTubeやニコニコ動画、TikTokなどの動画投稿サイトでは、様々なアーティストによるカバー曲が日々投稿されています。また、カラオケでも多くのカバー曲が配信されており、気軽に歌うことができます。
なお、AIでカバー曲を生成するツールについては、以下の記事も参考にしてください。
【新時代】AIカバーツール5選≫
YouTubeやTikTokでバズったカバー曲7選
YouTubeやTikTokでバズったカバー曲を紹介します。それぞれ異なるアーティストによって新たな魅力が吹き込まれ、原曲とは違った味わいを楽しむことができます。
アイドル/YOASOBI
YOASOBIの「アイドル」は、2023年にリリースされた楽曲で、TikTokやYouTubeでバズり、大ヒットとなりました。TVアニメ「【推しの子】」のオープニング主題歌として起用され、現代社会におけるアイドル像を皮肉たっぷりに描いた歌詞と、疾走感のあるメロディーが特徴です。
「アイドル」は、YOASOBIの代表曲の一つであり、日本国内だけでなく海外でも多くのファンを獲得しています。
唱/Ado
Adoの「唱」は、2023年にリリースされた楽曲で、力強い歌声と和楽器の演奏が融合した、壮大なスケールの楽曲です。
TikTokでは、この曲を使用したダンス動画が流行し、人気がさらに高まりました。「唱」は、Adoの圧倒的な歌唱力と、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィンイベント『ゾンビ・デ・ダンス』の新テーマソングとしても評価されています。
勇者/YOASOBI
TVアニメ「【葬送のフリーレン】」の主題歌としてYOASOBIの「勇者」はリリースされました。「勇者」の歌詞には、「旅路」という言葉が繰り返し登場します。これは、葬送のフリーレンの主人公であるフリーレンが、100年以上にわたって旅を続ける物語であることに通じます。
TVアニメの人気も相まって、SNS上でカバー動画が多く配信されています。
もう恋なんてしない/槇原敬之
槇原敬之の「もう恋なんてしない」は、1992年にリリースされた楽曲で、ロングセラー曲として愛され続けています。
失恋の痛みを歌った切ない歌詞と、槇原敬之の優しい歌声が特徴です。TikTokでは、この曲を使用したカップル動画や失恋あるある動画などが人気を集めました。
「もう恋なんてしない」は、世代を超えて共感を呼ぶ名曲として、多くの人に愛されています。
カバー曲動画の作成方法|動画編集ソフトFilmora
Bling-Bang-Bang-Born/Creepy Nuts
Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は、2023年にリリースされた楽曲で、TVアニメ「マッシュル-MASHLE-」とのコラボ曲として制作されました。
アップテンポなビートと、Creepy Nutsの切れ味鋭いラップが特徴です。そのため、TikTokでは、この曲を使用したダンス動画やラップ動画が人気を集めました。
Creepy Nutsの持ち味が存分に発揮された楽曲として、多くのファンから支持されています。
オトナブルー/新しい学校のリーダーズ
新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」は、2023年にリリースされた楽曲です。大人になることへの不安や葛藤を歌った歌詞と、軽快なメロディーが特徴です。
TikTokでは、この曲を使用したダンス動画や共感動画が人気を集めました。その結果、「オトナブルー」は、Z世代を中心に共感を呼ぶ楽曲として、注目を集めています。
ガーデン/藤井風
藤井風の「ガーデン」は、2022年にリリースされた楽曲です。ジャズやソウルを彷彿とさせる洗練されたサウンドと、藤井風の伸びやかな歌声が特徴です。
そのため、TikTokでは、この曲を使用した演奏動画や歌ってみた動画が人気を集めました。「ガーデン」は、藤井風の音楽性の幅広さを示す楽曲として、現在でも高く評価されています。
Filmoraを使ったカバー曲動画の作成方法
Filmoraを使ったカバー曲動画の作成方法は以下の3ステップで進みます。
- ステップ1:カバー曲の音声と映像を合成する
- ステップ2:カバー曲の歌詞を字幕にする
- ステップ3:エフェクトを加えて動画を仕上げる
なお、Filmoraを使った「歌ってみた」動画の作り方については、以下の記事での詳しく解説しています。
「歌ってみた」動画の作り方徹底解説!0から投稿まで
ステップ1:カバー曲の音声と映像を合成する
まずは、カバー曲の音声と映像を合成します。そのためには、素材の準備をしておきましょう。カバー曲の音声ファイルは自分で録音することもできますが、FilmoraのAI機能で生成することも可能です。「オーディオ」からAI音楽ジェネレーターを選択することで簡単に生成できます。
また、映像ファイルの撮影には、正面からの撮影だけでなく、横顔やアングルを変えたカットなどを用意しておくと、より表情豊かな動画になります。
ステップ2:カバー曲の歌詞を字幕にする
次に、カバー曲の歌詞を字幕にしていきます。Filmoraには、様々なデザインの字幕テンプレートが用意されています。動画のイメージに合ったテンプレートを選びましょう。
なお、カバー曲の歌詞の入力は、手入力のほか、テキストファイルをインポートする方法もあります。加えて、AIを活用することで、音声からテキストの文字起こしもできるため、効率よく作業を進められます。
AIテキストベース編集は「新しいプロジェクト」の画面で選ぶことができます。
ステップ3:エフェクトを加えて動画を仕上げる
最後に、エフェクトを加えて動画を仕上げます。シーン間の切り替えに、トランジション効果を加えると、動画にメリハリが出ます。Filmoraには、様々な種類のトランジションが用意されているので、試しながらテイストにあったものを選びましょう。
また、動画全体に、フィルター効果をかけて雰囲気を変えることができます。明るさやコントラストを調整したり、色味を変更したりするのもおすすめです。
動画の編集が完了したら、ファイルをエクスポートします。画質や形式などを設定して、保存先を指定します。
カバー曲をアップロードする際の注意点
カバー曲をアップロードする際は、以下の点に注意する必要があります。
- 楽曲の著作権に注意する
- 配信するプラットフォームの規約を確認する
- 原曲への敬意を示す
楽曲の著作権に注意する
カバー曲であっても、原曲には著作権が存在します。無断でアップロードしてしまうと、著作権侵害となり、法的責任を問われる可能性があります。
例えば、YouTubeなどの動画投稿サイトアップロードする際には、著作者への連絡とJASRACなどの著作権管理団体の規約を確認しましょう。なお、JASRACに管理登録されている楽曲のカバーであれば、個別の許諾を得なくてもアップロードできます。
そのため、カバー曲をアップロードする前に、必ず著作権に関する情報を調べ、必要な許諾を得るようにしましょう。
配信するプラットフォームの規約を確認する
カバー曲をアップロードするプラットフォームによって、利用規約やコミュニティガイドラインが異なる場合があります。
例えば、ニコニコ動画では、商標登録されている楽曲のカバー動画はアップロードできない場合があります。
カバー曲をアップロードする前に、必ず利用するプラットフォームの規約を確認し、そのルールを守ってアップロードするようにしましょう。
原曲への敬意を示す
カバー曲は、原曲への敬意を持って演奏・歌唱することが大切です。例えば、原曲の雰囲気を大きく損なうようなアレンジは避け、原曲の良さを活かした演奏・歌唱を心がけましょう。
また、動画の説明欄には、原曲のタイトルやアーティスト名などを明記し、原曲へのリスペクトを示すことも大切です。
原曲への敬意を蔑ろにしてしまうと、ファンからのバッシングの対象になることもあります。
カバー曲に関するよくあるご質問
カバー曲や「歌ってみた」動画、「弾いてみた」動画に関するお問い合わせを多くいただきます。ここでは、カバー曲に関するよくある質問と回答をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
カバー曲の許可は必要ですか?
カバー曲を作成・公開する場合、原則として原曲の著作権者に許可を得る必要があります。著作権法では、演奏、歌唱、録音、複製、送信、配布などの行為について著作者の独占排他的権利を認めており、これらの権利を行使するには著作者の許諾が必要となります。
ただし、私的利用や著作権フリーの楽曲であれば、著作者の許可なくカバー曲を作成できます。
「弾いてみた」動画は違法ですか?
「弾いてみた」動画は、演奏という行為にあたるため、原則として原曲の著作権者に許可を得る必要があります。しかし、家族や友人など限られた範囲で楽しむ場合などの私的に利用する際には、違法になりません。
また、音楽教育の一環として演奏する場合など、著作権法上認められた範囲内で利用する場合にも、著作権者の許可なく使用することができます。
カバー曲をYouTubeにアップロードしてもいいですか?
カバー曲をYouTubeにアップロードする前に、必ず著作権に関する情報を調べ、必要な許諾を得るようにしましょう。また、プラットフォームの規約についても理解した上で、アップロードするようにしましょう。
YouTubeなどの動画配信サイトでは、著作権を侵害した際に収益化が無効になることもあります。アカウントのBANや動画の削除にもつながるので注意しましょう。
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