AIを用いたイラスト生成が話題となっている昨今において、AI絵師と呼ばれる人たちが活躍しています。
聞いたことがある方もいるかもしれませんが、具体的なことまで知らない方もいるでしょう。
そこで今回は、AI絵師の基本情報やAI絵師向けの主な生成ツールなどについて紹介します。
AI絵師をやってみたい方はもちろんのこと、AIを用いたイラストを生成してみたい方もぜひ読んでみてください。
目次
1.AI絵師とは?
そもそもAI絵師とは、AIを用いてさまざまなイラストを生成する方のことです。
通常の絵師とは異なり、AI絵師は自分で書くわけではなく、イラストを生成してくれるAIツールに指示を出して、絵を生成しています。
AI絵師の中にはXのようなSNSで発信するだけではなく、AmazonやDMMブックス、DLsiteなどで販売する方もいます。
AI絵師が使うツールとしては、MidjourneyやStable Diffusionなどがあり、聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
2.AI絵師を目指す方におすすめのAIイラスト生成ツール
AI絵師をこれから目指す方におすすめしたいAIイラスト生成ツールとしては、以下の5つが挙げられます。
それぞれ特徴があるため、比較しながら使ってみたいものを探してみると良いでしょう。
2-1.AI絵の生成からAI動画の編集までも可能な「Filmora」
もしAIイラストを動画として使いたい場合、Filmoraがおすすめです。
FilmoraはAIイラスト生成機能とは別に動画編集機能が備わっており、AIで生成したイラストをすぐに動画内に取り入れられます。
AIイラストは動画の素材として取り入れやすいからこそ、動画編集も兼ねたAI絵師を目指している方やYouTube向けのイラストを生成したいAI絵師におすすめです。
また、既存のイラストをAI技術でアニメ風に変えられるのもFilmoraならではの機能でしょう。
このことに関しては以下の記事で触れているため、参考にしてみてください。
好きな画像をドット絵に!おすすめのドット絵メーカーBEST5
主な特徴 |
・WindowsやmacOSで利用可能 |
メリット |
・AIイラスト生成とは別に動画編集ができる |
デメリット |
・完全無料ではない |
なお、AIツールに関しては以下の記事でも紹介しています。
リアルな画像を生成できるおすすめAIツールBEST6【2024年版】
2-2.Discordで可能な「Midjourney」
MidjourneyはDiscordというチャットソフトを使って始められるツールであり、多くのAI絵師が利用しています。
AIイラスト生成ツールの中では比較的知名度が高く、誰でも簡単に始められます。
そのため、AIイラストを生成したことが無い方やAI絵師初心者の方におすすめです。
PCスペックもそこまで問われないからこそ、ハイスペックPCを持っていない方にも向いています。
商用利用に関しては、いくつか設けられている条件をクリアすれば利用できます。
主な特徴 |
・Discordを使って生成する |
メリット |
・スペックが低いPCでも利用できる |
デメリット |
・無料で利用できない |
2-3.自由度が高い「Stable Diffusion」
Stable Diffusionは2022年に公開されたツールで、スピーディーにAIイラストを生成してくれます。
生成できる画像の自由度が高いからこそ、幅広い用途で活用しやすいでしょう。
その上、オープンモデルだからこそ無料で利用できます。
少しでもコストを掛けずにAI絵師を目指したい方や、いきなり有料ツールを使うことにためらいがある方に向いています。
主な特徴 |
・イラスト生成AIツールとしての知名度が高い |
メリット |
・無料で利用可能 |
デメリット |
・一定のPCスペックが求められる |
2-4.アニメ風イラストなら「NovelAI」
NovelAIは元々文章生成のAIツールでしたが、ハイクオリティなAIイラストを生成できるツールとしても活用できます。
月額のサブスクリプション型ツールですが、FilmoraやMidjourneyのように多くの利用者がいます。
アニメ風のイラストを得意としており、2次元系のイラストを作りたいAI絵師におすすめです。
また、イラストレーターに近いイラストを生成することも可能です。
主な特徴 |
・文章生成をメインとしているAIツール |
メリット |
・アニメ風イラストを生成しやすい |
デメリット |
・イラストレーターや漫画家風のイラストは著作権に関する問題が生じる恐れがある |
2-5.挑戦的なイラストなら「DALL-E 2」
DALL-E 2は、ChatGPTで有名なOpenAIがリリースしたツールです。
数あるイラスト生成AIツールの中でもクリエイティブなイラストを生成しやすく、ユニークなイラストを生成したいAI絵師におすすめです。
既存のイラストに新たな要素を加えることも可能である上に、生成方法自体も簡単であるため、初心者でも使いやすいでしょう。
主な特徴 |
・ChatGPTで有名なOpenAIがリリースしたツール |
メリット |
・既存のイラストに新たな要素を加えられる |
デメリット |
・英語で入力しないと思うようなイラストが生成されない場合がある |
3.AI絵師になる上での注意事項
AI絵師を目指す際、ネットでの炎上と著作権・商標権に気をつけなければなりません。
知らないままAI絵師になってしまうと、トラブルに発展する恐れがあります。
3-1.ネットでの炎上に注意する
ここ数年、AI絵師に関する炎上ケースが多発しており、日頃の行いや公開する作品について注意を払う必要があります。
例えば鳥山明が亡くなった際、追悼の意を示したAIイラストを公開したファンに対して、作品及び個人を冒涜しているという批判が殺到して炎上したことがありました。
この他にも数多くの炎上事例があるため、細心の注意を払って公開するようにしましょう。
3-2.著作権や商標権に気をつける
AIイラストを生成する際、著作権や商標権にも注意しましょう。
AIイラストと著作権・商標権の関係性は複雑なものであり、著作権的に問題ないものもあれば、著作権侵害として扱われてしまうものもあります。
もしこれからAI絵師を目指すのであれば、しっかりと著作権及び商標権との関係性を確認し、こまめに最新のニュースも見ておきましょう。
4.AI絵師になるためのコツ
AI絵師になるためには、以下のコツが挙げられます。
- 呪文をうまく活用する
- 大雑把な指示を出さない
- 何度もチャレンジしてみる
それぞれどのようなコツなのか、1つずつ紹介します。
4-1.呪文をうまく活用する
呪文とはプロンプトのことであり、描いてほしいイラストの内容を伝えるための指示文章のことを指します。
例としてStable Diffusionの場合、名詞や動詞で区切って指示文章を作るのが一般的です。
また、Stable Diffusionの場合は公式による呪文のガイドラインが公開されているため、参考にしてみるのがおすすめです。
呪文によって生成されるイラストが異なるからこそ、うまく活用して理想的なAIイラストが生成されるようにチャレンジしてみましょう。
4-2.大雑把な指示を出さない
呪文を考える際、大雑把な指示を出すのはおすすめできません。
具体的に細かく指示を出すことで、イメージしているものに近いAIイラストが生成されやすくなります。
例えば人物のイラストならば、人種や肌色、性別や髪型などを呪文内に含めることで、理想的なAIイラストになるでしょう。
4-3.何度もチャレンジしてみる
AIイラストの生成は意外と難しく、なかなか思ったようなものが作れないかもしれません。
ただ、そこで諦めるのではなく、何度も試行錯誤してチャレンジしていくことで、魅力的なAIイラストを生成しやすくなる上に、生成するまでの時間も短くなるでしょう。
インターネット上にはAIイラストを生成するためのコツが多数掲載されているため、学びながら実際に作ってみるのがおすすめです。
5.AI絵師に関するよくある質問
AI絵師を目指そうと思っている方の中には、いくつかの質問を抱えている方がいるかもしれません。
そこで最後の項目では、よくある質問を2つピックアップして紹介します。
5-1.Q1.AI絵師は絵師ではないのでは?
AI絵師は自分でイラストを描いているわけではなく、AIツールに描いてもらっているため、絵師とは呼べません。
ただ、短時間で効率よく魅力的なイラストを生成できるからこそ、AI絵師はさまざまなシーンで活躍する可能性があります。
5-2.Q2.AIイラスト生成ツールで作ったイラストに著作権はある?
現行法においては、AIが生成した作品に対して著作権は発生しません。
AIが100%生成したイラストに対しては権利者不在として扱われます。
ただ、AI作品に関する著作権は世界中で議論されているため、今後扱い方が変わる可能性があります。
6.自分に合うツールでAI絵師になってみよう!
今回は、AI絵師の基本情報や主なツールなどについて紹介しました。
AI絵師はAIツールを使ってイラストを生成する人のことを指し、FilmoraやMidjourney、DALL-E 2などが挙げられます。
それぞれ特徴が異なるからこそ、自分に合うツールでAI絵師を目指してみましょう。
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