画像編集ソフトは、スマートフォンやデジタル一眼レフカメラで撮影した写真の改良だけではなく、漫画のようにリアルな写真以外の画像も生成できます。エフェクトを組み合わせることで、写真を漫画風に変えることが可能です。この機能は、あらゆるデスクトップ用の画像編集ソフトで提供されています。
ツールによっては、漫画エフェクト以外の処理が必要な場合もあり、それなりのスキルが求められます。ここでは、写真から簡単に漫画を制作できる高機能なソフトウェアを紹介します。
新しくリリースされた動画編集ソフト、Filmoraは動画の漫画化が簡単にできます。Filmoraに動画をインポートし、スタイライズでカートゥーン効果を追加するだけです。カートゥーン設定を調整し、基本的な色調補正で高品質なカートゥーンに仕上がります。
Windows & Mac版:写真を漫画化できるソフトウェア トップ10
ここで紹介する画像編集ソフトを使えば、写真から漫画を制作できますが、どのエフェクトを使用するかは、個々のソフトや漫画のスタイルによって異なります。それでは、写真を漫画化できるソフトの特徴を具体的に見ていきましょう。
1. Adobe Photoshop
価格:月額2,728円(単体)
互換性:macOS、Windows
Adobe Photoshopは高機能な画像編集ソフトの一つです。Photoshopの豊富なエフェクトの中には、写真の漫画化に利用可能なエフェクトが数多く含まれています。
ただし、複数のレイヤー作成、ブレンドモードの変更、マスクの作成が必要です。スケッチ、インクアウトライン、カットアウト等のエフェクトはすべてこの過程で利用可能です。写真を漫画に変換しながら複数のエフェクトを組み合わせることもできます。こうした作業には忍耐力とソフトウェアに関する専門的な知識が必要なため、経験の浅い画像編集者にはハードルが高いかもしれません。
2. Paint.net
価格:無料
互換性:Windows
Paint.netで漫画を制作する方法は、エディタに写真をインポートし、メニューから「エフェクト」を選択します。「アート」のサブメニューで「インクスケッチ」を選択し、「カラーリング」と「インク濃度」を調整します。オプションで、イメージしたスタイルに合っていれば、漫画化する写真にノイズを加えることもできます。 ただし、Paint.netの漫画制作を成功させるためには、適切な写真の選択が重要です。
3. iToon
価格:14日間の無料トライアル/6,752円(買い切り)
互換性:Windows、iOS
iToonを使えば、誰でも簡単に写真を漫画風にできます。PCにiToonをインストールしてから、起動します。漫画にしたい写真をインポートして、適用したいエフェクトを選択します。
50以上の漫画に利用できるエフェクトをクリックして、写真に適用します。個々のエフェクトは写真に相応しい内容に編集できます。エフェクトが写真に合わない場合は取り消しボタンで、別のエフェクトを試すことも可能です。適用アイコンをクリックして変更を確認し、作成した漫画をハードドライブに保存します。
4. XnSketch
価格:無料
互換性:macOS、Windows、Linux
XnSketchはシンプルなソフトウェアで、写真の漫画化に利用できるビジュアルエフェクト以外の機能はありません。また、XnSketchのソフトウェアは直感的で使いやすいので、すぐに使い方に慣れるでしょう。幅広い画像ファイルをサポートしており、保存形式に関係なく写真を編集できます。
XnSketchで編集する写真を開きます。「Cartoon 1」または「Cartoon 2」のオプションをクリックして、色相、彩度、明るさ、コントラストを調整します。XnSketchから写真を直接ソーシャルメディアにアップロードすることはできません。
5. FotoSketcher
価格:無料
互換性:Windows、macOS
FotoSkectherは数クリックで2つ以上のエフェクトの適用および組み合わせができる楽しいツールです。FotoSketcherで写真を漫画に変える方法は一つだけではありません。
「カートゥーン1」と「カートゥーン2」のエフェクトは、「描画パラメータ」メニューをクリックし、「描画スタイル」のドロップダウンメニューから選択できます。次に、カートゥーン1または2を選択し、カラーブレンド、エッジ強度やその他の設定をカスタマイズできます。FotoSkectherでは、カートゥーン処理中に元の写真を参照して、すべての処理を元に戻すことができます。保存できる画像はJPEG、PNG、BMPファイル形式のみです。
6. Gimp
価格:無料
互換性:macOS、Windows、Linux
Gimpは、幅広い画像編集オプションを提供する代表的なオープンソースのフォトエディターです。豊富な写真エフェクトには漫画エフェクトも含まれています。Gimpで写真を漫画化する方法は、フィルターエフェクトに行き、「芸術的効果」のサブメニューを展開し、「Cartoon」を選択します。
Gimpは、マスク半径と黒の割合を調整し、必要に応じてカスタマイズできます。また、「写真コピー」、「キュービズム」、「覆布化」など、写真の漫画化に利用できる他のエフェクトも提供しています。Gimpは一般的な画像形式のほとんどをサポートしており、ニーズに合ったファイル形式で漫画化された画像を保存できます。
7. Sketch Me!
価格:無料
互換性:Windows
Windows 10のPCユーザーは、MicrosoftのSketch Meを使って、無料で写真の漫画化ができます。Sketch Meは、写真から印象的なビジュアルの漫画を作成できるツールを備えています。
Sketch Meには2つの「Cartoon」エフェクトがありますが、「Comic」、「Dull Pastel」、「Neon」等のエフェクトも写真の漫画化に役立ちます。Cartoonエフェクトの強度、コントラストや明るさを調整することで、優れたビジュアル画像に仕上がります。Sketch Meで編集・保存可能な画像形式はJPEGのみです。
8. colorcinch(旧:Image Cartoonizer)
価格:$8.99(月額)
互換性:Windows
colorcinchは画像の漫画化が簡単に行えるように設計されています。100種類以上のエフェクトが用意されており、様々な組み合わせでエフェクトを試すことができます。
colorcinchはエフェクトのカスタマイズが可能なため、このソフトで編集するあらゆる写真をユニークに見せることができます。エフェクトの反映中は「Preparing」のインジケーターが表示され、反映が終わると漫画化された画像が表示されます。「Cartoonizer」エフェクトの利用は有料プランにアップグレードする必要があります。また、colorcinchは赤目除去ツールを備えています。
9. Pixelmator Pro
価格:7,000円
互換性:macOS
Pixelmator Proは「漫画調」のエフェクトがありますが、手動で漫画風に仕上げる方法もあります。手動による操作手順は、漫画化する写真を空のレイヤーに配置して、写真の人物の輪郭を描きますが、この作業には時間がかかります。
アウトライン化する人物の髪が長い場合や、袖にシワのあるセーターを着ている場合は、注意して作業を行います。この処理を終えたら、カラー塗りつぶしツールを使って人物を描いていきます。ミスを避けるためにも、丁寧な処理が求められます。
10. Adobe Animate
価格:無料トライアル/月額2,728円(単体)
互換性:macOS、Windows
Adobe Animateは高い評価を得ているアニメーション制作アプリです。直感的なインターフェイスですぐに操作に慣れますが、経験が浅い人には写真から漫画を制作する作業はハードルが高いかもしれません。
Adobe Animateに写真をインポートしてアニメを制作する前に、写真をベクター図面に変換する必要があります。すべての画像を動画で表示する順番に並べたら、リップシンク機能を使ったり、サウンドとキャラクターの動きをシンクロさせたり、ボーンツール等で流動的な動きにします。作成したアニメーションはすべて、HTML5、Canvas、WebGLでエクスポートして利用できる他、GIFやMOVファイルとしてエクスポートできます。
写真を漫画化できるソフトに関するよくある質問
1. 写真を漫画化する方法は?
写真を漫画化する方法は一つだけではありませんが、あらゆる画像編集ソフトで写真を漫画風に変換できるエフェクトを提供しています。ソフトウェアによって、写真を漫画化する手順は異なります。
2. 写真を風刺画に変えるアプリはありますか?
はい、写真から風刺画を作成できるアプリは何百種類もあります。スマートフォン、MacやPCにインストールできるアプリもあります。
3. 写真を漫画化できるソフトとは?
写真を漫画化できるソフトとは、写真を漫画風に見せるエフェクトを提供する画像編集ソフトのことです。瞬時に漫画化できるエフェクトを提供するソフトもあれば、ドローイングやペイントツールを使って、手動で漫画風に変えるツールもあります。
まとめ
MacやPCで写真を漫画風に変える処理に時間はかかりません。写真の漫画化に対応するソフトウェアのほとんどは、ワンクリックで漫画化できるエフェクトを提供しています。
高度な画像編集ソフトやアニメーション制作ソフトは、あらかじめ使い方をマスターする必要があるでしょう。写真を漫画化できるソフトウェアを紹介しましたが、あなたはどの製品が気になりましか?是非コメントを残してください。
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