動画編集において、色の調整は重要です。
その際に便利なものがカラーパレットや配色ジェネレーターなのですが、初めて聞いた方もいるかもしれません。
そこで今回は、カラーパレットおよび配色ジェネレーターの基本情報やおすすめのツールなどを紹介します。
気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1.カラーパレット・配色ジェネレーターとは?
そもそもカラーパレットや配色ジェネレーターとは、どのようなものなのでしょうか。
まずは基礎的な部分から見ていきましょう。
1-1. カラーパレットの基本
カラーパレットとは、動画や画像などのデザイン関係のコンテンツにおいて、色を考える際に助けとなるツールのことで、配色ジェネレーターも似たような存在です。
色というのは数多くの種類があり、組み合わせによって雰囲気が大きく異なります。
その際に役立つのがカラーパレットや配色ジェネレーターで、どの色の組み合わせが最適なのか見つけられます。
1-2. 動画の色選びにおけるポイント
「動画なんて別に色を調整する必要なんてあるの?」と思うかもしれませんが、必要なことです。
上記で紹介したように、色次第で雰囲気が大きく異なります。
色の調整次第でさらに魅力的な動画になるからこそ、必ずこだわることが大切です。
その上で覚えていてもらいたいのが、各色の働きです。
例えば青系の色の場合は冷静さや落ち着きのあるイメージを伝えることができ、赤系の色の場合は元気でポジティブなイメージを伝えられます。
この他にも色によって視聴者に与えるイメージや働きが異なるため、動画内容に応じて色を決めてみると良いでしょう。
1-3. カラーパレットを使うべき理由
カラーパレットや配色ジェネレーターを使うべき理由は、なんといっても簡単に色の組み合わせを見つけられることが挙げられます。
色の組み合わせは無数で、知識がない状態で探すと途方に暮れるかもしれません。
しかし、カラーパレットや配色ジェネレーターを使えば、自力で探すよりも効率よく色の組み合わせを見つけられます。
場合によっては、探している組み合わせよりもさらに良いものが見つかるかもしれません。
特に現在ではAI技術を導入しているツールもあるため、これまで以上に短時間で見つかる可能性があります。
2.おすすめのカラーパレット・配色ジェネレーター5選
カラーパレットや配色ジェネレーターツールは複数ありますが、その中でおすすめのものを5つピックアップして紹介します。
それぞれ比較しながら、適したものを使ってみてください。
2-1.①カラーパレット・配色ジェネレーター初心者向け「Filmora」
動画編集目的でカラーパレットや配色ジェネレーターを使う場合は、Filmoraがベストです。
操作のしやすさが魅力的なポイントで、これまで動画編集をしたことがない方でも使いやすいと思うことでしょう。
機能も充実していて、自動で色の組み合わせを調整してくれるAIカラーパレットや、簡単に対象のものを取り除けるAIオブジェクトリムーバーなどが用意されています。
手動で色を調整することも可能であり、プリセットを使って手軽に変えることはもちろんのこと、上級者の場合はカラーホイールやカーブなどを使って細かく調整することもできます。
主な特徴 |
・動画編集未経験者の方でも作業しやすい |
どんな人におすすめ? |
・動画編集目的でカラーパレットや配色ジェネレーターを探している方 |
料金 |
1年間プラン:6,980円/年 |
2-2.②カラーパレットサイトの代表的存在「Adobe Color CC」
画像:https://color.adobe.com/ja/
カラーパレットにおける代表的なサイトとして有名なものが、Adobe Color CCです。
名前のとおりAdobe社によるサイトで、トレンドやキーワードなどから色の組み合わせを探せます。
また、カラーホイール機能では直感的に色の組み合わせを探せるため、サクッとチェックしたいときにも役立ちます。
主な特徴 |
・トレンドの色の組み合わせを把握できる |
どんな人におすすめ? |
・流行りの色の組み合わせを探している方 |
料金 |
無料 |
2-3.③AIによる配色ジェネレーター「Colormind」
画像:http://colormind.io/
ColormindはAIによる配色ジェネレーターで、組み合わせの良い色を提案してくれたり、写真から色を抽出したりしてくれます。
また、「Generate」をクリックするだけでさまざまな色の組み合わせを出してくれる機能もあり、とりあえずどのような組み合わせがあるのかチェックしたい方にもおすすめです。
欠点として、英語のサイトで日本語に対応していないことが挙げられます。
主な特徴 |
・ワンクリックで色の組み合わせを教えてくれる |
どんな人におすすめ? |
・さまざまな色の組み合わせを見たい方 |
料金 |
無料 |
2-4.④カラーコードも見たいなら「ColorDrop」
画像:https://colordrop.io/
もしWebサイトのデザインで色の組み合わせを考えている場合には、ColorDropをチェックしてみましょう。
ColorDropは4色パターンを探せるカラーパレットサイトで、画像や写真から色を抽出することも可能です。
また、カーソルを色に合わせるだけでカラーコードが表示されるため、サクッとカラーコードを見たいときにも役立つでしょう。
主な特徴 |
・4色パターンの組み合わせを把握できる |
どんな人におすすめ? |
・Web関係のコンテンツでカラーコードが必要な方 |
料金 |
無料 |
2-5.⑤シンプルで使いやすい「HELLO COLOR」
画像:https://jxnblk.io/hello-color/?c=16b081
とことんシンプルさを重視する方には、HELLO COLORがベストです。
サイト上をクリックするだけで2色パターンを教えてくれるサイトであり、ランダムでさまざまなパターンを見せてくれます。
2色だけしか表示されないとはいえ、気軽に色の組み合わせを知りたいときに役立つサイトでしょう。
主な特徴 |
・2色パターンの組み合わせを把握できる |
どんな人におすすめ? |
・2色パターンを探している方 |
料金 |
無料 |
3. Filmoraのカラーパレット機能を活用するポイント
もしFilmoraを使うのであれば、AIカラーパレットとプリセットを活用してみましょう。
それぞれどのような機能なのか、それぞれ紹介します。
3-1.AIカラーパレットを使う
AIカラーパレットとは、高度なAI技術を用いて動画や画像から配色を抽出し、全体的な色調の補正を自動でしてくれる機能です。
手動で配色を考えるよりも効率良く作業できる上に、色に関する知識が無い方でも手軽に魅力的な動画に仕上げられます。
方法としては、まずFilmoraを起動して新しいプロジェクトを作りましょう。
その後、動画を加えて「AIカラーパレット」をクリックし、「生成」をクリックして「保存&適用」を選ぶと全体的な色調を調整してくれます。
ない、抽出した配色は自動で保存されるため、どのような色の組み合わせで動画が構成されているのか把握できます。
例えばこちらの動画を使ってAIカラーパレットを使ってみましょう。
AIカラーパレットで夕日の動画の配色を抽出し、後半の滝の動画に適用させることで、色味が統一されました。
実際に変更された動画を見ると、滝の動画が少し赤みを帯びているのがわかるでしょう。
3-2.プリセットを使う
「配色が重要なのはわかるけど、細かく調整するのは面倒くさい……」
そう考えている方にはプリセットを使うのがおすすめです。
プリセットではあらかじめ用意されている配色パターンから選ぶことができ、細かく色の調整をする必要がありせん。
1クリックで色を切り替えられるからこそ、お試し感覚でどのような雰囲気になるのか試したいときにも役立つでしょう。
方法は簡単で、編集画面内に動画を追加後、動画をダブルクリックして色タブを選び、プリセット内から良さそうなものを選ぶだけです。
どんな雰囲気になるのか、1つ試してみましょう。
例えばこちらのサッカーボールが映る動画に対して、「テレビ」というプリセットを使うと、少しセピア色の動画になります。
4.動画別!おすすめの配色の組み合わせ!
別の項目で紹介したように、色によって視聴者に与える印象が異なります。
そこでここでは、動画のジャンル別におすすめの色の組み合わせを紹介します。
4-1.ビジネス系動画の場合
ビジネス系の動画の場合は、商品の雰囲気や会社のイメージなどを考えて色を決めてみましょう。
例えば会社説明に関する動画の場合、視聴者に信頼感や安心感を与えやすい青系をベースに考えるのがおすすめです。
例としてこちらの動画の場合、青系をベースにしつつ、強調したい部分だけ別の色を使っています。
4-2.エンタメ系動画の場合
エンタメ系の場合、ついついド派手な色使いにしたくなるかもしれませんが、それだと何を伝えたい動画なのかわからなくなってしまいます。
こちらも動画の内容に合わせて考えるべきであり、明るい内容なら黄色のようなエネルギッシュなイメージを与えられる色をベースに配色を考えてみると良いでしょう。
また、複数名いる場合は一人ひとりのテロップの色を変えることで、誰の発言なのかわかりやすくなります。
例として以下の動画の場合、それぞれ色が違う上に、面白いところの色味を変えているため、誰の発言でどれが衝撃的なのか把握しやすいでしょう。
4-3.和風動画の場合
和風動画の場合、NIPPON COLORというサイトを使うのがおすすめです。
NIPPON COLORでは250種類もの日本の伝統色が紹介されており。カラーコードも表示されています。
幅広い種類が用意されているため、和風動画を作る場合はNIPPON COLORで良さそうな配色パターンを見つけてみると良いでしょう。
例えばこちらの動画の場合、あえて全体を暗い配色にしておくことにより、荘厳で落ち着きのある雰囲気を演出しています。
5.動画の配色に関するよくある質問
最後の項目では、動画の配色を考える際によくある質問とその答えを紹介します。
5-1.動画編集の際によく配色で悩むのですが、なにか良い考え方はありませんか?
基本的に3色パターンで考え、ベースカラー70%でメインカラー25%、アクセントカラー5%という割合で色の組み合わせを考えてみるのがおすすめです。
ファッションや広告でも取り入れられている配分であり、配色における黄金比とも呼ばれています。
動画の場合は、背景をベースカラー、動画内で紹介するものをメインカラー、目立たせたいことにアクセントカラーを使うという考え方をすれば、色が決まりやすいかもしれません。
5-2.配色を考える際によく見る色相と明度、彩度って何でしょうか?
色相と明度、彩度は、色を構成する3つの要素のことです。
色相は光による色の変化のことで明度は色の明るさのこと、彩度は色の鮮やかさを指します。
色相と明度、彩度に関してはさまざまな動画編集ソフトのカラーパレットで使われている言葉であるため、この機会に覚えておきましょう。
要素 | 特徴 |
色相 | 色相とは、色の種類やトーンのこと。色相の調整により、映像や写真の雰囲気をガラッと変えられる。 |
彩度 | 彩度とは、色の鮮やかさをいい、彩度を上げると色がより鮮明になる。彩度の調整により、映像や写真の印象を変えられます。 |
明度 | 明度とは、明るさをいい、明度を上げると映像や写真が明るくなる。一方、明度を下げることで映像や写真が暗くなる。 |
6.カラーパレット・配色ジェネレーターを活用して魅力的な動画にしよう!
今回は、カラーパレットおよび配色ジェネレーターの基本情報やおすすめのツールなどを紹介しました。
カラーパレット・配色ジェネレーターは数多くありますが、その中でもFilmoraやColormind、HALLO COLORなどがおすすめです。
それぞれ特徴が異なるからこそ、記事後半で紹介した内容も踏まえつつ、自分に適したツールで理想的な配色パターンを見つけてみてください。
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